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地理歴史科

「歴史総合」及び「地理総合」を見据えた授業の実践報告②

引き続き,公開授業の実施について掲載します。教科は同じ地歴でも,指導する教員が入れ替われば,それぞれの専門分野を活かした授業が行われ,生徒たちも新たな視点や興味関心をもつことができます。今後より学びが深まることを期待しています。

「地理総合」を見据えた「世界史A」では,地理的な見方・考え方を取り入れた授業が行われました。初めて受ける地理歴史融合型の授業に生徒たちも興味津々でした。

6月23日の公開授業(地理歴史融合型)の様子


 

「歴史総合」及び「地理総合」を見据えた授業の実践報告①

本校地理歴史科は6月を教育課程研究指定校事業授業実践月間とし,3年生全生徒を対象とした「歴史総合」を見据えた地歴A科目,及び「地理総合」を見据えた地歴A科目の両方を実施しました。通常の授業担当者に加えて,地理・世界史・日本史の各専門の教員も関わって複数の教員で授業を実践することで,授業を受ける生徒も授業を行う教員も,地歴各科目の「見方・考え方」を広げることができました。

本校では毎年6月に校内授業研究会,授業公開週間を実施しています。これを活用して多くの先生方に地理歴史科各教員の授業を参観していただき,本事業について知っていただくことができました。

2学期も本事業の実践は続きます。9月22日(水)には教育課程研究指定校事業の研究授業が行われます。新科目「歴史総合」大項目B 近代化と私たち(3)国民国家と明治維新(全8回)のまとめの授業を実践する予定です。

6月16日の校内授業研究会の様子

「歴史総合」を見据えた授業 単元の第3時を行いました。

 

少人数かつ短い時間での意見交換です。

地理歴史科以外の先生方を交えた研究協議を行いました。

令和3年度 地理歴史科教育課程研究指定校事業  に関する実施計画

文部科学省から指定を受けて本校が取り組んでいる教育課程研究指定校事業(地理歴史科)は本年度で4年目を迎えます。本事業の集大成の年となります。過去3年間の取り組みを踏まえ,本年度の実践研究の重点目標を「地理歴史科の科目相互の連携を一層進めつつ,「深い学び」を促す授業研究」「指導と評価の一体化をめざす評価方法の研究」に定めました。本年度の実施計画書を添付しておりますのでご覧ください。

 

令和3年度 徳島県立脇町高等学校 実施計画書.docx

令和2年度教育課程研究指定校事業報告

 今年度の教育課程研究指定校事業(地理歴史科)の研究成果と課題について報告をさせていただきます。今年度は研究目標に「単元を貫く問い」「科目相互の連携」「ワークシートの工夫」「指導と評価の一体化」「『地理総合』『歴史総合』を見据えた授業改善」を掲げて授業づくりと改善に取り組みました。活動が制限されるなかでの授業実践でしたが,工夫をすることで科目相互の連携や他教科・外部機関との連携,資料読解や表現力を見取るワークシートの作成など,目標達成に向けて教員間で話し合いを重ねながら実践できました。

 次年度は本指定事業の最終の年となります。評価の仕方など今年度新たに見つかった課題等を踏まえて実践を進めたいと考えています。今年度の具体的な実践報告については添付資料をご覧ください。

令和2年度最終成果報告書(徳島県立脇町高等学校).pdf

地理歴史科 教育課程研究指定校事業研究協議会の報告

  去る2月2日(火)に脇町高校が本年度に取り組んだ教育課程研究指定校事業の授業実践報告をオンラインで行いました。文部科学省から二井調査官,大森調査官,中島調査官,藤野視学官,徳島県教育委員会から寒川指導主事,全国の指導主事,小・中・高の教員,大学教員など約50名の先生方に参加していただきました。

 30分程度の報告後に,参加者の皆様からたくさんの質問をいただきました。時間の都合上,「地理歴史科の協力体制」,「フィールドワーク実施の手順やゲストティーチャー選定方法」,「ワークシートを活用した学習改善につなげる評価の方法」,「資料読解に難しさを感じる生徒の様子や授業者の対応」の4点に絞った返答になりました。少しでも皆様の参考になれば幸いです。

 次年度は本事業の集大成の年となります。今年度の実践から見えてきた課題である「思考の変容が見て取れるワークシートの作成」,本日の講評でご指摘をいただいた「指導と評価の一体化を目指す単元構想」,「評価の構造化」を取組の目標として,一層の授業改善に努めたいと考えています。

 貴重な機会をくださり,ありがとうございました。

地理歴史科 教育課程研究指定校事業研究協議会のご案内

今年度に脇町高校が実践してきた教育課程研究指定校事業の授業実践について,オンラインにてご報告をさせていただきます。当日の発表スライドをHPにて事前にアップいたしますので,ご覧ください。 

日時:令和3年2月2日 14:40~16:20(脇町高校の発表時間)

令和2年度国立教育政策研究所教育課程研究指定校事業研究協議会 発表スライド.pdf

教育課程研究指定校事業 地理歴史科 に関する実践報告(歴史分野③)

 今年度の教育課程研究指定校事業  地理歴史科(歴史分野)で設定した単元「歴史の扉を開けよう」(全5時間)の第三~五時の授業について,本校の2年生日本史Bでの実践を報告させていただきます。

本単元【基軸となる問い】「19世紀末から徳島にはどういう変化が起こったのか。それはなぜか。」

  第三時の授業【本時の問い】「史資料に触れよう」

  第四時の授業【本時の問い】「情報を共有しよう」

  第五時の授業【本時の問い】「「問い」への「答え」を出そう」

 第三~五時の授業は夏季休業中~9月にかけて実施しました。2年生での実践にあたり,高校で地歴を習い始めてまだ間もないことも考慮して,探す史資料のテーマを5つに絞ることにしました。5つのテーマを役割分担し,「個人による史資料読解,レポート作成」(第三時)→「同じテーマを調べた者同士での共有,グループとしてのレポート作成」(第四時)→「出揃った5つのテーマのレポートを踏まえて,徳島の変化について自分でまとめる」(第五時)という手順で学習しました。

<5つのテーマ>

①17~19世紀(江戸~明治前半)の徳島の「藍」のことが分かる史資料

 A 江戸時代,誰が何のために藍を作らせたのか?

 B 徳島(の一部のみ?)では,なぜ藍づくりが可能なのか?

 C 藍はどのように,どうやって運ばれたのか?

②19世紀末以降(明治時代後半以降)の日本や世界と,徳島の関係について分かる史資料

 A 明治時代になると,藍をめぐって徳島のライバルが出現!?

 B 明治時代になると,物流の仕組みが変わる?

 史資料読解に際しては,本校図書室の図書に加えて,徳島県立図書館の図書もお借りすることができ,約50冊の図書を活用できました。またインターネットを活用してデジタルアーカイブや大学教授の論文なども参考にして思考を深めました。

「19世紀末から徳島にはどういう変化が起こったのか。それはなぜか。」という壮大な問いに対して,史資料を提供してくださった方々,一緒に研究を進めた級友,そして生徒自身の力が合わさることで,生徒たちはその「答え」を自分なりに理解できたようです。歴史は遠い過去のものではなく今の自分たちにつながっているものである,ということをこの単元学習から実感できたのではないでしょうか。まずは自分の身近にある歴史から,興味をもって学んでみましょう。

 通常の授業の中でも教科書等に掲載されている多様な史資料の読解に生徒は熱心に取り組んでいます。3学期も「なぜ?」と疑問を持ち,史資料から考え,思考し表現する機会をたくさん持って歴史を学んでくれることを期待しています。

教育課程研究指定校事業 地理歴史科 に関する実践報告(地理分野②)

 11月6日(金),文部科学省から指定を受けて本校が3年前から取り組んでいる教育課程研究指定校事業(地理歴史科)の一環で地理総合を見据えた地理B(2年生)の校内授業研究会(出前授業)を行いました。担当教員が新科目「地理総合」に即した単元構想を作成し,実践を行っています。今回は地元の世界農業遺産を教材化し,授業づくりを進めてきました。授業づくりに際しては,鳴門教育大学准教授伊藤直之先生や神戸大学附属中等教育学校の高木優先生にも多くのご指導をいただきました。今回の授業は,生徒たちが事前に地元の世界農業遺産について調べ,ゲストティーチャーを招いて実際の話を聞くといったものでした。当日は,地元でつくられたもの(鹿肉ソーセージ・干し芋)の試食などもあり,生徒は現地の生活を肌で感じながら話を聞くことができました。今後もこのような機会を積極的に設け,新必履修科目「地理総合」の各単元構想や授業づくりに臨みたいと思います。 

【「地理総合」を見据えた地理Bの授業実践】

11月6日(金)3限目 24・25HR地理選択者(28名)

         4限目 23HR地理選択者(17名)

単元名 「世界農業遺産にし阿波地域の持続可能な地域づくりを考えよう」 

ゲストティーチャー:つるぎ町役場    大島様

          徳島県西部県民局  豊永様

          民宿うり坊経営者  木下様

教育課程研究指定校事業 地理歴史科 に関する実践報告(地理分野①)

 9月12日(土),文部科学省・教育課程研究指定校事業(地理歴史科)の一環で地理総合を見据えた地理B(2年生)のフィールドワークを行いました。担当教員が、新科目「地理総合」に即した単元構想を作成し、実践を行っています。今回は、地元の世界農業遺産を教材化し、授業づくりを進めてきました。本来であれば、地理選択者全員によるフィールドワークを計画していましたが、コロナ禍の影響で、代表生徒のみの調査になりました。この日フィールドワークを行った生徒に、後日の授業の中でファシリテーターを担当してもらう予定です。

【フィールドワーク】

単元名 「世界農業遺産にし阿波地域の持続可能な地域づくりを考えよう」

場所:徳島県三好郡東みよし町内野地区(世界農業遺産にし阿波地域)

 「民宿うり坊」とその周辺の急傾斜地

 

教育課程研究指定校事業 地理歴史科 に関する実践報告(歴史分野②)

 今年度の教育課程研究指定校事業  地理歴史科(歴史分野)で設定した単元「歴史の扉を開けよう」(全5時間)の第二時の授業について報告させていただきます。本単元の【基軸となる問い】「19世紀末から徳島にはどういう変化が起こったのか。それはなぜか。」第二時の授業の【本時の問い】は「他者が述べる「答え」を比較しよう」です。

 本校の2年生でも同様の単元で学習を行っており,2年生は学校再開時の6月上旬に第一時の授業を実施しました。その後夏季休業直前と休業期間中に各自で本単元第三時の学習「史資料に触れよう」,2学期になって第四時「情報を共有しよう」,第五時「「問い」への「答え」を出そう」でレポート作成を行い,この単元の最終として,第二時「他者の述べる「答え」を比較しよう」という順で本単元5時間分の実践を終えています。

 3年生に実施した第二時の授業では,2年生が作成した中から選ばれた3つのレポートを3年生が読み比べ,それぞれのレポートの着眼点の違いを比較しました。合わせて第一時の授業で自分たち3年生が予測した内容とも比較しました。

 授業の後半では,同じテーマで課題研究を実施してもレポートの内容に異なる点が複数出てくるのはなぜか,を考えました。一次資料となる史資料を作成した当時の記録者の意図,後の時代にそれを活用する歴史家や教師等の問題意識の差異,また学習者(生徒)自身の問題意識の差異など,記述の差異をもたらす要因が複数ある中で歴史の記述がなされている,ということを理解するのは生徒たちには少し難しそうでしたが,自分たちの実生活,つまりある現象に対して人それぞれ興味の度合いや捉え方が異なるということに置き換えることで納得できたようでした。こうした歴史の記述の特徴を踏まえて「歴史を理解すること」とはどういうことかを考えました。

 今回の授業は歴史学習の本質に迫る内容であり,生徒たちも「歴史を理解すること」を自分の言葉で表現するのは難しかったようですが,熱心に本授業に取り組み,思考している姿を見ると,歴史を学ぶ意義について各々が感じ取ることができたのではないかと思います。

 次回は2年生が取り組んだ本単元第三時の授業「史資料に触れよう」の様子について報告させていただきます。

前回の授業で各班が考察した内容を共有しました。
①19世紀末から徳島にはどういう変化が起こったのか。(赤字)
②徳島が変化したのはなぜか。(青字)

2年生のレポートを3年生が読み比べて気づいたことをワークシートに記入し,皆で共有しました。

教育課程研究指定校事業 地理歴史科 に関する実践報告(歴史分野①)

 今年度から新規で教育課程研究指定校事業を受け(前回から合わせると3年目の取組となります),地理歴史科の新しい授業実践の機会をいただくことになりました。今年度の実践をホームページにて定期的にご報告させていただきます。

 去る9月24日にはオンラインでの「世界史A」研究授業を実施しました。この日の授業を含む単元として「歴史の扉を開けよう」(全5時間)を設定しました。これは現行課程「世界史A」(1)世界史へのいざない イ 日本列島のなかの世界と歴史 の学習内容に位置づけられます。なお本校では「世界史A」「日本史A」の共通する学習項目については地理歴史科の担当者が共同で授業づくりを行っており,本単元の内容は現行課程「日本史A」においては(1)私たちの時代と歴史 に位置づけられます。また新課程「歴史総合」A歴史の扉(1)歴史と私たち を見据えたものになっています。

 本単元を貫く【基軸となる問い】を「19世紀末から徳島にはどういう変化が起こったのか。それはなぜか。」に設定し,第一時となるこの日の授業では【本時の問い】「「問いへの「答え」を導くのに必要なのは,どのような史資料か。」について学びました。デジタルアーカイブを活用して江戸時代の古地図から徳島の繁栄の鍵を握る“ある産物”(皆様も予測してみてください)の物流について読み取ったり,19世紀末を境に徳島に変化をもたらした原因を世界の動向にまで広げて予測して関係しそうな史資料を読み取ったり,と様々な史資料から「問い」への考察を行いました。

 盛りだくさんの内容でしたが,生徒たちはこれまで学んできた知識をもとに史資料の読解や必要となりうる史資料の予測に熱心に取り組みました。生徒たちから出てきた意見はどれもよく考えられており,なるほど,と感心するものでした。

 今年度はグループワークを実施しにくい状況にはありますが,生徒たちは他の人と一定の距離を保ちながら短い意見交換の時間で交互に意見を出し合うなど,周囲に配慮しながら可能な範囲で他者との協働的な問題解決学習を楽しんでいます。

 今回の研究授業,また教育課程研究指定校事業全般にわたって今年度も文部科学省から大森淳子調査官,中島則夫調査官,藤野敦視学官,鳴門教育大学から梅津正美教授,伊藤直之准教授,徳島県教育委員会から寒川由美指導主事のご指導をいただくとともに,たくさんの方々からご協力をいただいて授業実践を継続できています。厚くお礼を申し上げます。また今回の研究授業では日本各地からたくさんの先生方にご参観いただき,感想等のコメントも多く寄せていただきました。先生方からいただいた声を今後の授業づくりに反映させていきたいと思います。ありがとうございました。次回はこの授業の続きとなる本単元第二時の授業について報告させていただきます。

授業風景 

研究協議(文部科学省の先生方はオンラインで参加されました)

 本時の学習指導案
令和2年度 教育課程研究指定校事業 研究授業 地理歴史科(世界史A)学習指導案【歴史総合を見据えた授業実践】.docx

令和2年度教育課程研究指定校授業(校内公開授業)

7月1日,文部科学省から指定を受けて本校が3年前から取り組んでいる教育課程研究指定校事業(地理歴史科)の一環で地理総合を見据えた地理B(3年生)の校内公開授業会を行いました。次期学習指導要領から必履修科目となる「歴史総合」・「地理総合」を踏まえ,本校の生徒に身につけてほしい「歴史的また地理的な見方・考え方」や「現代社会の諸課題に向き合う力」を引き出す授業を行いました。コロナ渦の中で,アクティブラーニングなどが実施できない状況の中で,思考力を高める問いの工夫,一人一枚のホワイトボードの活用,思考力の変容を見取るワークシートの工夫など,試行錯誤を行いながら授業実践を行いました。計2時間の授業実践では,徳島県教育委員会指導主事の寒川先生をはじめ,20名を超える先生方が参観し,多くの貴重な意見や感想をいただきました。今後も,このような機会を積極的に設け,新必履修科目「歴史総合」・「地理総合」の各単元構想や授業づくりに臨みたいと思います。

令和元年度教育課程研究指定校事業報告と今年度の事業計画

本校では平成30年度より2年間,文部科学省から教育課程研究指定校事業(地理歴史科)の指定を受けて,新課程「歴史総合」「地理総合」を見据えた「歴史的な見方や考え方」や「地理的な見方や考え方」を育成する授業実践に取り組んできました。この間の実践内容,研究成果と課題をまとめた最終報告をさせていただきます。

今年度,新規で教育課程研究指定校事業の指定を受け(継続3年目),さらに2年間の実践を続ける機会を得ました。昨年度までの実践の課題を踏まえ,地理歴史科各科目の「見方・考え方」を踏まえた科目相互の連携,「問い」を重視した評価の研究,電子黒板を活用した教科横断型授業の促進等の実践を進めたいと考えています。

前回の教育課程研究指定校事業では,関係機関の皆様からの多数のご助言や,日本各地で先進的な授業実践に取り組まれている学校への訪問の機会をいただきました。今年度からの2年間も引き続きご指導をお願いいたします。

令和元年度研究成果最終報告書(徳島県立脇町高等学校).docx

令和元年度研究成果最終報告スライド(徳島県立脇町高等学校).pdf