SSH 生徒の活動

生徒の活動

アース製薬による出張授業「ヒトスジシマカの観察・生態・飼育と誘引実験」

日 時:令和6年8月22日(木)
場 所:本校地学教室及びオンライン
講 師:アース製薬株式会社 マーケティング総合企画本部 加藤さん 野崎さん 
    研究部 有吉さん 浅井さん
参加者:1~3年生希望者 29名
内 容:
 アース製薬株式会社と徳島県の包括連携協定にもとづく理系人材育成支援事業として本校で「ヒトスジシマカの観察・生態・飼育と誘引実験」を行いました。まず最初に兵庫県にあるアース製薬株式会社の赤穂研究所生物飼育室のバーチャル見学を行いました。こちらは家庭に関わる100種類を超える害虫を100万匹以上飼育する国内最大級の研究施設でオンラインとはいえ大量のゴキブリの画像やその撃退方法では歓声(?)が上がっていました。次に実際にそこで飼育された各種害虫を見たり、触ったりしました。最初は恐る恐るでしたが、こちらも大盛り上がりで触っていました。
 そして、グループごとに配られたヒトスジシマカに対して各自が用意した誘引または忌避するモノを使ってその様子を観察しました。カイロや制汗剤などのベタなモノから徳島ならではのすだちを使ってカがどう行動するのか予想しながら実験することができました。併せて研究員の方からその行動の理由や原因となりそうな物質について解説をしていただきました。最後に虫よけ剤「サラテクト」の効力試験を行い、感染症の予防だけなく、ワンヘルス(One Health)に基づいた考え方の大切さも伝えていただきました。今後の課題研究や進路にもつながる大変貴重な機会となりました。

NHKでの放送はこちらからご覧になれます(クリック)

第48回 全国高等学校総合文化祭(岐阜)~自然科学部門~

 

第48回 全国高等学校総合文化祭(岐阜)~自然科学部門~

日時:令和6年8月3日(土)~8月5日(月)

場所:岐阜協立大学

参加者:探究部 生物班

    Sコース 3年 内田 颯 / 木南咲来 / 瀬野佳乃子

テーマ:世界農業遺産!傾斜地農耕システムの秘密~コエグロ利用の可能性を探る!!~

 〈日程〉

 1日目 開会式

     午前:研究発表・ポスター発表(審査)

    午後:研究発表・ポスター発表

2日目 午前:研究発表・ポスター発表(審査)

    午後:巡検研修

3日目 生徒交流会・次年度開催県PR

     記念講演会

    表彰式・閉会式 

内容:

 岐阜で行われた全国高等学校総合文化祭(自然科学部門)に本校の代表として3年生3名がポスター部門で参加してきました。ちょうど昨年のこの時期から1年かけて研究した内容になります。発表には手作りのミニコエグロを作製し、持って行きました。

審査は2日間に分けて2回行われます。

1日目の審査は4分発表、4分質疑応答、2日目の審査は1分発表、3分質疑応答でした。

2日間とも審査の順番は1番でしたが、リハーサル通り落ち着いた発表ができ、質疑にもしっかり答えることができました。

審査以外の時間はフリーで発表を行い聞きに来てくださった他校の先生や一般の方、また他校の生徒の質問に答えたり、他のポスター発表や研究発表を聞きに行ったりしました。

それ以外にも2日目には、午後から巡検で【1300年の歴史ある長良川鵜飼】について学んできました。実際に鵜も見させていただいたり、観覧船に乗って長良川や岐阜についての説明を受けたりしてきました。

最終日の3日目には、生徒交流会で他校の生徒とチームを組んでクイズ大会や講演を聴き、充実した3日間を過ごして参りました。

本研究にご協力いただいた方々に深く感謝・お礼申し上げます。

第10回中高生のためのかはく科学研究プレゼンテーション大会入賞

日 時:令和6年8月4日(日) 10:00〜16:00
場 所:愛媛県総合科学博物館
参加者:3年生Sコース(稲井くん、東原くん、新開くん)
内 容:
 愛媛県総合科学博物館で開催された「第10回中高生のためのかはく科学研究プレゼンテーション大会」に本校を代表して「サワガニの体色と分布について」を研究したグループがポスター発表部門で出場しました。1次審査を経て臨んだ19校38組が、内容をポスターにまとめた部門と、パワーポイントなどを使って説明するステージ部門でそれぞれ発表し、愛媛大名誉教授ら7人から審査いただきました。本校の発表は審査の結果、みごと「愛媛県教育委員会教育長賞」を受賞することができました。

大会のHPはこちらをクリック

FESTAT2024(全国統計探究発表会)への参加

日 時:令和6年8月17日(土)
場 所:バーチャル空間 oVice
参加者:3年生Sコース3名(浦川さん、保手さん、大山さん)
内 容:
 10:50 オープニング
 11:00 講演 大阪大学大学院 教授 三浦 麻子 先生
 12:00 リハーサル,動作確認,情報交換等(ランチタイム)
 13:00 研究発表会
 15:40 アドバイスタイム

 

 「バーチャル空間 oVice」で開催された本発表会は、「統計・データ利活用の探究の発表及び交流を行うことにより、統計・データ分析に対しての興味・関心を高め、統計教育の発展に資する」ことを目的としています。データを駆使し、統計的な手法を用いて探究を行った内容の発表を行い、その後、大学の先生や、他県の高校生からの質疑が行われました。本校からは「サッカーの空中戦勝率と試合の勝率の関係」を研究したグループが参加しました。他校のレベルの高い発表に触れるだけでなく、専門的なアドバイスもいただくことができ、今後の研究の発展につながる1日となりました。

 

【SW-ingキャンプ】SSH台湾 海外研修 事前研修①

日 時:令和6年7月29日(月)  10:00~12:20
場 所:脇町高校及びうだつの町並み
参加者:(本校)海外研修参加者18名 (徳島大学)村上敬一先生
    (短期研修生)学生7名
内 容:①自己紹介
    ②グループに分かれての交流及びディスカッション
    ③弓道場見学
    ④うだつの町並み散策

 本年度の海外研修の最初の取組として、徳島大学の村上敬一先生のご協力のもと、台湾から徳島大学に短期研修で訪れている大学生のみなさんをお招きしました。簡単な自己紹介の後、グループに分かれて台湾の文化や互いの趣味、今回は日本語学科の生徒の皆さんと日本語と英語を交えてお互いの地域や文化の紹介を行い、その後、グループにわかれてそれぞれのテーマごとにディスカッション等をしました。その後、脇町高校生の案内で、弓道の紹介とうだつの町並みの紹介をしました。最後に連絡先を交換するなど和気あいあいとした交流となりました。

生徒の感想
・留学生が積極的にコミュニケーションをとってくれたように、自分も英語で伝えられるように努力したいと感じた。
・日本に来て美味しかった食べ物や、反対に台湾の美味しい食べ物など、お互いの文化を交換することができた。
・12月にまた台湾でお会いできることが待ち遠しい。
・別れるのは寂しかったが、12月に台湾に行くので、次お会いした時には私も中国語を話せるように勉強していきたい。
・台湾の方々の日本語が流暢で驚いた。また、コミュニケーション能力が高く、自分から話しかけるよりも話しかけてもらうことの方が多く、反省している。しかし、インスタを交換してDMを送り合い、話をする仲になれたことはとてもよかった。言語の勉強や発表の準備を怠らず、有意義な研修になるように心掛けたい。

京都大学 理学探究活動推進事業COCOUS-R中間発表会

日 時:令和6年8月5日(月)~8月6日(火)
場 所:京都大学理学研究科セミナーハウス他
参加者:25HR3名(中妻幸奈、谷依津希、谷唯衣)

 女子高生向け理学探究活動推進事業COCOUS-Rでは、全国の高校から選ばれた16校のグループが対面で交流し、日頃の探究の進捗状況を発表し合う中間発表会が開催されました。5月から25HRの3名は「放送で聞き取りやすい声」というテーマで研究を行い、月に2回程度、京都大学の大学院生・学生のオンラインでの指導・助言を受けながら研究に取り組んでいます。 

 初日は午後から各学校からプレゼンテーションによる研究の中間発表と質疑、そして、その後ポスターセッションを行いました。女子学生同士の活発な質疑が行われ、研究を始めて間もない本校生徒にとっては貴重な機会となりました。 

 2日目は他校の生徒とグループになって化学実験を行いました。色素のTLC実験の結果をもとに野菜等の天然の色素を分離し、考察を行いました。その後の交流会では、全国の高校生や京都大学の学生さんから研究に対するアドバイスなど幅広く深い刺激をうけ、今後の研究に対するモチベーションが上がりました。

SW-ingゼミ「京都大学訪問研修」

日 時:令和6年8月1日(木)~8月2日(金)
場 所:京都大学理学部6号館他
講 師:京都大学大学院 理学研究科附属 サイエンス連携探索センター 
常見 俊直 准教授
T A :京都大学理学部 窪田 悠宇一さん 松下 渚さん 宅間 修太さん   ALAWIK Abdourrahmanさん 溝畑 諒人さん
参加者:Sコース2年生 29名

 本校SSH運営指導委員でもある京都大学常見俊直准教授のご協力で京都大学での研修を実施することができ、Sコース2年生29名が参加しました。

 初日はメンバーの紹介の後、薄層クロマトグラフィー(TLC)を用いた野菜などの色素分離実験の研修を行いました。原理の説明や実験上の注意を受けた後、指定された野菜の色素分離を行いました。初めての実験方法に戸惑いながらもチャレンジし、慣れたところでグループごとに実験を計画し、結果によって追実験をするなど実験を繰り返しました。午後からは、実験結果を基に考察を行い、そこで生まれた仮説を検証するために追加実験を行いました。グループごとに次々に出てくる疑問を解決するため、技術職員の方が個別の実験道具や溶液を準備してくださるという、短時間ながらも恵まれた環境で実験を進めることができました。1日目の最後に、実験の内容をまとめて発表準備を行いました。TAのみなさんとも対話しながら、自分たちの行った実験の意味を考察し、より効果的に伝えるための工夫を時間ぎりぎりまで続けました。

 宿舎に入ってからも、京都の食事に舌鼓を打ちながらも、各自のスマホから発表資料をブラッシュアップし、研修中の疑問点をネットで検索したりまとめを工夫したりするなど、2日目の発表に向けての準備を行いました。

 2日目は、プレゼンテーションの最終仕上げを行った後、グループごとに発表を行い、TAのみなさんからの質疑に答えました。実験手法は同じでも、グループごとに切り口のまったく異なる実験テーマとなるなど、それぞれが真剣に向き合った内容でした。発表の仕方やデータに対する考察の甘さについて指摘されることもありましたが、データ中の着目点を強調する工夫や、仮説を検証する有効な追加実験を提案するグループが多く見られました。最後の相互投票によって決定した最優秀のグループには、常見先生から賞品が送られました。

 その後、京都大学理学部の有機化学合成研究室や物性物理研究室の研究室見学をさせていただきました。

 手厚い助言者のアドバイスを受けながら『計画し、実験し、その結果から考察し、発表する』一連の流れを経験し、探究することの本質を実感することができました。さらには追加実験を計画、実施することで、新たな発見に至るグループもあり、課題研究の過程での貴重な経験をする充実した京都大学訪問研修となりました。

令和6年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会

日 時:令和6年8月7日(水)8月8日(木) 
場 所:神戸国際展示場
参加者:3年生Sコース3名(浦川さん、津村さん、古澤さん)
内 容:
 令和6年度SSH生徒研究発表会に本校生徒3名が参加しました。本発表会では、全国SSH校指定校および経験校の代表チームが日頃の研究成果を発表し、専門家や他校の教員、生徒からフィードバックを受けることができます。その中で特に優れた作品が口頭発表を行います。
 本校の代表チーム「クマリン誘導体の合成と蛍光特性」は、残念ながら口頭発表に進むことはできませんでしたが、多くの方々から有機合成の専門的な研究内容についてほめていただきました。全国各地の高校生や指導者、専門家と交流ができ、非常に良い経験となりました。
<感 想>
・神戸での全国発表に参加して、自分が発表するだけでなく、全国のレベルの高い研究を聞いて、とても勉強になった。どの発表者も、研究が優れているだけでなく、発表の仕方や話し方も、聞く人を惹きつけるよう工夫されていてすごいなと思った。発表はとても緊張したが、質問されて、たくさんの人と話すことで、研究への理解がより深まった。
・1日目のポスター発表では、今までで一番、発表回数も質問も多かった。指摘される部分もあれば、評価されたところもあって、勉強になった。2日目は、代表校に選ばれた6校の口頭発表を聞いた。どの発表も面白かったし、テーマ設定が日常の疑問からだったり、地域に役立てていけるものだったりで、さまざまな目の付け所があって興味深かった。
・始まる前は緊張や憂鬱な気持ちが大きかったが、実際に行ってみると音楽や昆虫、環境問題へ焦点を当てた研究や確率の研究など、独創的で面白い研究がたくさんあって気づけば楽しさが勝っていた。自分たちの発表の場面でも生徒や教授などが様々な視点から質問をしてくださったり、感想を言ってくださったりして自分たちが1年間行ってきた研究の中にもさらなる新しい気づきを得ることができた。特に印象深いのは3日目の口頭発表の研究である。選抜された6校の生徒は、研究内容に関しても仮説やそれに基づく実験、考察が抜けなくされており、発表の時の姿勢や観客に対する態度、言葉遣いなど、見習うべき点がたくさんあった。

令和6年度 脇町高校SSH生徒研究発表会

日 時:令和6年7月26日(金) 12:45〜14:25
場 所:脇町高校およびオンライン
参加者:2、3年生Sコース、1年生希望者、近隣中学校の生徒および教員、SSH指定校の教員 運営指導委員 等
内 容:
 令和6年度脇町高校SSH課題研究発表会を本校およびオンラインのハイブリッド形式で行い、3年生Sコース12組とBCコースから1組がこれまで進めてきた課題研究の成果を発表しました。あわせて昨年度の海外研修に参加した生徒による報告と徳島高校生ビジネスピッチ金賞受賞者による発表も行いました。来校者とオンラインを合わせて約160名の方に見学いただき、助言や感想を多くいただくことができました。

<発表テーマ一覧>

静かに引ける椅子の構造
木組みのねじれに対する耐久性
弓道中る離れとは
カワヨシノボリの吸着力と水温の関係
SW-ingキャンプ台湾研修2023報告
スダチチンの抗酸化作用
クマリン誘導体の蛍光特性
サッカーの空中戦勝率と試合の勝率の関係
きれいな文字を書くためには
ネット上における誹謗中傷抑制の可能性
傾斜地農耕システムの秘密
カヤの保水効果と物質の相乗効果
サワガニの体色と分布について
チュウゴクスジエビの分布調査と在来種への影響
サスティナベジブル~世界を救って美馬 SHOWs ~

<感想>一部抜粋

・生徒さんが、自分たちで行動をして、よく考えて発表していることが印象に残りました。
・楽しかったこと共に英語への取り組みの変化もちゃんと伝えてくれていた。
・強調する部分を大きな声で発言していたのが良かったと思いました。動画もあって、活動内容がよくわかりました。

 

令和6年度 SW-ingゼミ東京大学AI研修

日 時:令和6年7月29日(月)~7月31日(水)
場 所:東京大学本郷キャンパス 日本科学未来館
講 師:東京大学大学院情報理工学系研究科 川原圭博 教授
    東京大学大学院教育学研究科 野崎大地 教授
       東京大学大学院情報理工学系研究科 矢谷 浩司 准教授
    東京大学大学院情報理工系系研究科博士課程 篠田 和宏さん 、修士課程 平林 晴馬さん、宮崎 翔さん
参加者:探究部 10名

 本校OBである東京大学川原教授のご協力の今年も東京での研修を実施することができ、探究部10名が参加しました。

 初日は午後から矢谷准教授によるヒューマンコンピュータインタラクションについての講義や研究内容の紹介がありました。その後、研究室所属の学生さんによる研究内容の紹介や大学生活についてのお話をしていただきました。時間の許す限り、勉強方法など様々な質問にも答えていただきました。導電糸を使った最先端のインターフェイスの実物や作成したアプリを見学することができる貴重な機会であるとともに、志の高い学生さんと話すことで勉強へのモチベーションを高めることができました。

 2日目の午前はまず、本校OBである野崎教授から「ヒトの洗練された身体運動が、脳神経系によってどのように制御・学習されているか」という研究テーマについて講義並びに体験を行いました。トレッドミルやシュミレータを用いた実験では脳による認知と修正を実際に体感することができました。午後から川原教授のご指導のもとChatGPTの研修を行いました。大規模言語モデルの仕組みやその用途について講義いただき、実際にChatGPTを用いて各自がプロンプトを作成しました。そして、発表を行った後、自身の課題研究のテーマについてChatGPTを用いて川原先生からフィードバックを受けながら、ブラッシュアップを行いました。

 3日目最終日は日本科学未来館で体験・見学を行いました。ワークシートを用いて、常設展や特別展を見学するとともに、科学技術の進歩による功罪を考え、まとめました。

<生徒の感想> ~一部抜粋~
・特に心に残っているのが、AIは人と戦うものではなく人のより良い暮らし(ウィルビーイング)を支えるものであるということです。AIによってなくなる仕事があるということなどから、マイナスなイメージを持っていたけど、人とAIが共存して生きていける社会になってほしいと思いました。
・右や左に負荷をかけると、「何もしない」ということをしようとしていても無意識のうちに脳がその負荷に抗ってしまうということがとてもおもしろかったです。フィードバック応答や学習応答というものがよく分かりました。
・研究は世の中の「未知」の領域を「既知」のものだということを肝に銘じておこうと思った。チャットGPTはすごいけどたまに間違っている情報やもっと教えてほしい情報があるのでそれを掘り下げて考えようと思った。
・日本科学未来館には近未来的な科学技術がたくさんあり、興味をそそられました。その反面、私たちの生活に普及されるようになった時に乱用されるかもしれないものもあって怖いとも思いました。展示館みたいな所に自分で行く機会があまりなかったけど、自分が知らないことが知れて、こうゆう所に来るのも大切だと感じました。