生徒の活動
SW-ingリサーチローカルアクトwithパナソニックサイクルテック株式会社
日 時:令和6年11月15日(金)14:10~16:00
場 所:本校化学講義室
講 師:パナソニックサイクルテック株式会社 田村 祥浩 氏 他8名
演 題:「電動アシスト自転車で解決できることを考えよう」
内 容:
前回のカンコーマナボネクト様による授業を受けて、今回はパナソニックサイクルテック株式会社の田村祥浩氏をお招きし、「電動アシスト自転車で解決できることを考えよう」と題した探究学習を実施しました。最初に、同社の会社紹介や電動アシスト自転車の可能性について講義いただき、電動アシスト自転車のさまざまな用途や地域課題への活用事例が紹介されました。その後、生徒たちは地域の現状を分析しながら、電動アシスト自転車を活用した解決策を考案しました。さらに、実際に電動アシスト自転車に乗る機会をいただき、その快適さを体感することで、具体的なイメージを深めました。また、アイデアを考える際には、パナソニックサイクルテック株式会社の社員の方々が各グループに入り、サポートを行ってくださいました。最後には、各グループが考案したアイデアを発表し合い、田村氏からフィードバックをいただきました。
生徒たちからは、「地域の課題を新しい視点で捉えることができた」「電動アシスト自転車の可能性を初めて知った」といった声が寄せられました。今回の学びを基に、今後も地域社会の発展に向けた探究活動を継続していきます。
SW-ingリサーチグローバルアクト「にし阿波の魅力を発信」
10月26日(土)と27日(日)の2日間、本校の2年生女子生徒3名が、地域活性化を目的としたアクティビティの動画撮影に出かけました。今回の動画撮影は「データプロ」様にご協力いただき、地域の魅力を発信するための貴重な機会となりました。
あいにくの悪天候により予定していたサイクリングはできませんでしたが、代わりに地域ならではのさまざまなアクティビティを体験しました。まず、地元の人気スイーツを堪能し、その後そば打ちに挑戦し、自分たちで作ったそばを味わうという貴重な体験も楽しみました。また、祖谷のかずら橋を渡り、そのスリルを感じながら地域の歴史に触れました。さらに、ジップラインにも挑戦し、自然の中でアクティブに体を動かす体験を満喫しました。
今回の活動を通じて、地域の伝統や自然の魅力に触れることができ、生徒たちは地域活性化の大切さを改めて実感していました。動画は後日公開予定ですので、ぜひ楽しみにしていてください。ご協力いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。
第2回SW-ingアカデミー+サイエンスカフェ
日 時:令和6年11月8日(金)14:10~17:30
場 所:本校体育館及び化学講義室
講 師:徳島県立三好病院 医師 前川 裕子 氏
演 題:「後悔しない人生を 〜夢、使命感、生き甲斐〜」
内 容: 14:10~15:40 講演及び質疑
16:00~17:30 サイエンスカフェ
本校卒業生であり、現在徳島県立三好病院で循環器内科の医師として勤務されている前川裕子先生をお迎えして、「後悔しない人生を 〜夢、使命感、生き甲斐〜」と題して講演いただき、その後、サイエンスカフェを実施しました。女性のキャリア形成や東日本大震災後の被災地での医療について、そして、現在携わっている僻地医療についてなど様々な内容をご自身のキャリアとともにお話しくださいました。放課後に行われたサイエンスカフェでは実際の被災地であったエピソードや患者に寄り添った医療のお話などより具体的かつ感動的なお話もしていただき、生徒にとってこれからの自身の在り方や進路について考える良い機会となりました。
<生徒の感想>~一部抜粋~
・挫折しても自分の夢のためにたくさん努力をしてきた姿勢がとても素晴らしいと思いました。何事に対してもすぐに諦めたりせず自分の納得がいくまで頑張れるようになりたいと思いました。どんな場面でも行動力は大切なんだなと感じました。
・僻地医療の話は自分の将来の夢の一つとしてとても興味深く、また震災が転機となり様々な経験をしたという話を聞いて何が人生の転機になるかはわからないが迷った時には進んでみようと思った。
・将来医師を目指しているので、今回の講義は進路を考える上でとても参考になった。また、医学部への道のりは挫折を乗り越えなければいけないとしれたので、今後の生活に活かしていきたい。
第68回日本学生科学賞の徳島県審査会結果
第68回日本学生科学賞の徳島県審査会が行われ、本校からはこれまで行ってきた課題研究の成果として3年生Sコース10グループが出品しました。(情報分野の2グループは中央審査から参加)
審査の結果、優秀賞に3グループ、5グループが入賞となりました。
優秀賞(教育長賞)
「クマリン誘導体の合成と蛍光特性の解析」 浦川さん、津村さん、 古澤さん
「世界農業遺産!傾斜地農耕システムの秘密 ~コエグロ利用の可能性を探る!!~」 内田さん、瀬野さん、木南さん
「サワガニの体色と分布について」 新開さん、東原さん、稲井さん
入賞
「スダチチンの抗酸化作用の優位性」大島さん、重田さん、三好さん
「カワヨシノボリの吸着力と吸盤の関係」 井上さん、逢坂さん、後藤田さん
「静かに動かせる椅子の構造」 土井さん、中田さん、山崎さん
「チュウゴクスジエビの大冒険~分布調査と在来種への影響~」 井上さん、細野さん、松尾さん
サイエンスフェア2024
日 時:令和6年11月3日(日)10:00~16:00
場 所:あすたむらんど徳島
参加者:探究部19名
内 容:
あすたむらんど徳島において開催された「サイエンスフェア2024」に、本校の探究部から19名の生徒が参加しました。今回のサイエンスフェアでは、「楽しい実験教室」というテーマで、訪れた子どもたちにさまざまな科学体験を楽しんでもらうためのブースを展開しました。空気砲を用いた実験体験や、スライム作りのワークショップ、さらに、教育用ロボットである「mbot」を使用した簡易プログラミングの体験や、ロボットを操作する実演など、多彩なアクティビティを通じて子どもたちと直接ふれあう機会を持つことができました。
子どもたちが目を輝かせながら実験に挑戦する姿を目の当たりにし、科学に対する興味や探求心を育む大切さを改めて実感しました。同時に、アウトリーチ活動において、いかに科学の知識をわかりやすく、かつ興味深く伝えるかという難しさを痛感し、貴重な学びの場となりました。今後もこのような活動を通して、多くの方々に科学の楽しさを伝えていけるよう努力してまいります。ご来場いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
SW-ingリサーチローカルアクト withカンコーマナボネクト株式会社
日 時:令和6年11月1日(金)14:10~15:00
場 所:化学講義室
講 師:カンコーマナボネクト 上村 小春 氏
演 題:「地域活性化とパナソニックサイクルテック株式会社を知ろう」
内 容:
今回は「地域活性化とパナソニックサイクルテック株式会社を知ろう」というテーマで、カンコーマナボネクト株式会社の上村小春氏を講師としてお迎えし、出張講座を開催しました。今回の講座では、地域における企業の役割や自転車産業の発展が地域社会に与える影響について学ぶ機会となりました。
上村氏は、まずパナソニックサイクルテック株式会社の歴史や設立背景について解説し、日本における自転車産業の発展がどのような経緯を辿ってきたのか、そして自転車の製造を始めた理由についてお話くださいました。また、創業者である松下幸之助氏が持っていた企業理念や、自転車産業に対する想いについても触れ、企業の社会的意義や地域社会に果たす役割について考えを深めることができました。さらに、パナソニックサイクルテック株式会社がどのような技術や強みを持っており、どのような価値を世の中に提供しているのかについても詳しくご紹介いただきました。これを通じて、生徒たちは企業が地域に与えるポジティブな影響や、持続可能な社会の実現に向けて果たす役割について理解を深め、今後の地域活性化にどう貢献していくかを考えるきっかけとなりました。
第4回サイエンス・カフェ
日 時:令和6年10月1日(火)16:40~18:30
講 師:保坂 啓一 氏
徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所(pLED)
徳島大学大学院医歯薬学研究部 教授
演 題:「光技術を駆使した歯科治療の最前線」
参加者:希望生徒(8名)
内 容:
講師として徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所(pLED) ・ 保坂 啓一 氏を,グラフィックファシリテーターとして玉有 朋子 氏を迎えて,サイエンスカフェを実施しました。保坂先生の理想を求めて研究を進める熱い姿勢に圧倒されながらも、基礎から実際の治療につなげていく研究の面白さを伝えていただき,興味深く聞くことができました。その後は,歯形とレジンを用いた光技術による歯科治療の体験をさていただきました。微細な歯の構造をあっという間に形成することのできる技術に驚かされながらも、楽しく有意義なサイエンスカフェとなりました。その様子は写真でご覧ください。
徳島県バッテリーバレイ構想に基づく蓄電池に関する教育プログラム①
日 時:令和6年10月22日(火)
場 所:本校化学講義室
講 師:本校 化学教員
参加者:2年生理系
内 容:
徳島県の「バッテリーバレイ構想」の一環として「蓄電池に関する教育プログラム」を実施しました。このプログラムは、産業技術総合研究所が作成した資料を用いて、バッテリーに関する知識を深めるものです。今回は本校化学教員により実施され、2年生理系の「酸化還元の応用、電池」に絡めて、電池の歴史から現在の主流であるリチウムイオン電池について学ぶ内容となりました。今後、来年3月には産業技術総合研究所 関西センターで小型電池の製造実習を行い学びを深める予定です。
令和6年度 屋久島研修
日 時:2024年7月29日(月)~8月1日(木)
参加者:生徒8名、引率2名
内 容:
1年生の希望者から抽選で選ばれた8名(男子4名、女子4名)が3泊4日、世界自然遺産に認定された屋久島での研修に参加しました。今年度の研修テーマ「美しい自然との共生文化~科学技術と実生活の結びつき~」のもと、「事前研修 → 現地研修 → 事後研修」を通し、屋久島の地理的環境や植生などについて知識や理解を深め、環境保全に対する意識や学習意欲を向上させました。
7/29(月) | 移動、鹿児島大学吉﨑研究室訪問 |
7/30(火) | シュノーケリング研修、屋久島の概要(講座) |
7/31(水) | 本坊酒造見学、ジビエ加工場見学、白谷雲水峡観察、地域産業見学、星空観察 |
8/1(木) | 地域産業見学、移動 |
生徒感想(一部抜粋)
本校OBの吉﨑先生が勤められている鹿児島大学では、実験や大学見学を行いました。学校で同じような酵母の実験はやっていたけどあまり理解は出来ていませんでした。でも一緒に一から説明を聞き、実験をしているとすごくわかりやすかったです。またサンプル採取を大学構内で行ったときに色々な施設や農地を見学したのも印象に残っています。
海の中は言葉にならないほど綺麗で、色々な魚たちが泳いでいて、すごかったです。今回のシュノーケリング研修を通して、海の自然の凄さや豊かさについて知ることができました。世界中の海で環境汚染やプラスチックゴミの問題があるので、これからはそのような問題について考えていきたいと思えるきっかけになりました。
本坊酒造で訪れた蔵で印象に残っていることは、伝統を守るために多くの人が協力していることでした。研修で訪れた時も古甕を職人さんが修繕していました。蒸留時の温度、麹室の管理など、現地に行かないとわからないこだわりで作られていることが良く分かりました。このことから、僕は地域の伝統、こだわりを守り、後世につなげる姿勢が素晴らしいと思いました。
屋久島に生息し、農作物被害を起こすヤクシカの駆除のその後を知るため、3日目にジビエ加工場を訪れました。事前研修で徳島のシカ害について学んでいたので、徳島と屋久島の違いを感じながらの研修でした。屋久島では、駆除したヤクシカのどんな部分も余すことなく使うことを大切にしているのが印象に残りました。見学後、施設の職員の方と工場長から、ヤクシカについて詳しくお話を聞きました。その話の中には、屋久島に住む人にしかわからないような鹿と人々のつながりを聞き、鹿の肉を加工するにあたって命にどれほど感謝しているかをとてもよく知ることができました。
待ちに待った登山は二代大杉を目的地としてスタートしました。険しい道も多く、大変でしたが、涼しい気温や心地よい湿度を肌で感じることができました。二代大杉などの植物を実際に見て、自然の力強さに感動しました。また、標高によって植物の種類が変化していく垂直分布を自分の目で確認することができました。登山の時間はあっという間でしたが、自然のエネルギーや美しさ、神秘的な雰囲気を感じることができました。
白谷雲水峡は、苔むした岩や木々、清らかな流れの川など、自然の美が凝縮された場所でした。山道を歩きながら、大小さまざまな滝や渓流を眺めたり、清々しい空気を思いっきり吸いながら心が癒されていくのが分かりました。現地で感じたことは、白谷雲水峡の美しい自然環境を守るために多くの人々の協力があり、その結果自然環境が保護されていることがよくわかりました。これは、私が住む地域でも大切にすべきことだと思います。貴重な自然を美しいまま残すために、自分ができることを考え、行動していきたいと改めて思うことができました。
武田産業は、屋久島の豊かな自然の恵みを最大限に活用し、地元の特産品の加工・販売を積極的に行っていると職員の方から説明を受けました。屋久島の特産品は、その土地ならではの魅力を持ち、地元経済の活性化に繋がっていることを学ばせて頂きました。屋久島の美しい自然と文化を守りながら、地元の特産品を活かした製品作りに取り組む武田産業のように私たちも、小さなことから地域の発展に貢献していきたいです。
研修に行く前は、屋久島の星がいくら綺麗でも徳島の星と差程変わらないだろうと思っていました。でも、実際外に出てみると辺り一面の星空に感動しました。小学生の時には教科書でしか見ることの出来なかった夏の大三角や、天の川を本当に見ることができて驚きました。研修センターの方が丁寧に解説してくれたおかげで、色んな星について詳しく知ることができ、沢山写真も撮りました。1人ではなく、仲間と一緒に見ることでより楽しい忘れられない思い出になりました。また現地でサンプル採取をし、研修センターで実験をしたのもいい思い出です。
第2回サイエンスカフェ
日 時:令和6年9月27日(金)14:40~16:30
講 師:川原 圭博 氏
東京大学 インクルーシブ工学連携研究機構 機構長 教授
演 題:「川原教授に聞く:AIのウソとホント」
参加者:希望生徒(49名)
内 容:
本校卒業生であり、政府のAIやデジタルに関する諮問会議等でもご活躍なさっている東京大学 インクルーシブ工学連携研究機構 機構長 川原圭博先生をお招きし、「川原教授に聞く:AIのウソとホント」というテーマでサイエンスカフェを開催しました。最初に川原先生から生成AI「ChatGPT」の現状についてや生成AIや大規模基盤モデルの特徴、AI進化の歴史等についてお話しいただき、その後、生徒からの質問に答えていただきました。高校時代の勉強法から始まり、未来のAIの使いかたまで多岐にわたる質問にわかりやすくお答えいただきました。また、内容は生徒有志によりグラフィックレコーディングされました。
<生徒の感想>~一部抜粋~
・東京で政府機関にも関わっている先生の話を聞けてよかった。生成AIのしくみについては全く知らなかったので勉強になりました。
・先生の話を聞いて、AIをどう使うかが人間の在り方とも関係すると深く考えさせられました。
・生成AIは賢いのか賢くないのかわからなくなった。やっぱり使う私たちが賢くならないと意味がないと感じた。
アース製薬による出張授業「ヒトスジシマカの観察・生態・飼育と誘引実験」
日 時:令和6年8月22日(木)
場 所:本校地学教室及びオンライン
講 師:アース製薬株式会社 マーケティング総合企画本部 加藤さん 野崎さん
研究部 有吉さん 浅井さん
参加者:1~3年生希望者 29名
内 容:
アース製薬株式会社と徳島県の包括連携協定にもとづく理系人材育成支援事業として本校で「ヒトスジシマカの観察・生態・飼育と誘引実験」を行いました。まず最初に兵庫県にあるアース製薬株式会社の赤穂研究所生物飼育室のバーチャル見学を行いました。こちらは家庭に関わる100種類を超える害虫を100万匹以上飼育する国内最大級の研究施設でオンラインとはいえ大量のゴキブリの画像やその撃退方法では歓声(?)が上がっていました。次に実際にそこで飼育された各種害虫を見たり、触ったりしました。最初は恐る恐るでしたが、こちらも大盛り上がりで触っていました。
そして、グループごとに配られたヒトスジシマカに対して各自が用意した誘引または忌避するモノを使ってその様子を観察しました。カイロや制汗剤などのベタなモノから徳島ならではのすだちを使ってカがどう行動するのか予想しながら実験することができました。併せて研究員の方からその行動の理由や原因となりそうな物質について解説をしていただきました。最後に虫よけ剤「サラテクト」の効力試験を行い、感染症の予防だけなく、ワンヘルス(One Health)に基づいた考え方の大切さも伝えていただきました。今後の課題研究や進路にもつながる大変貴重な機会となりました。
第48回 全国高等学校総合文化祭(岐阜)~自然科学部門~
第48回 全国高等学校総合文化祭(岐阜)~自然科学部門~
日時:令和6年8月3日(土)~8月5日(月)
場所:岐阜協立大学
参加者:探究部 生物班
Sコース 3年 内田 颯 / 木南咲来 / 瀬野佳乃子
テーマ:世界農業遺産!傾斜地農耕システムの秘密~コエグロ利用の可能性を探る!!~
〈日程〉
1日目 開会式
午前:研究発表・ポスター発表(審査)
午後:研究発表・ポスター発表
2日目 午前:研究発表・ポスター発表(審査)
午後:巡検研修
3日目 生徒交流会・次年度開催県PR
記念講演会
表彰式・閉会式
内容:
岐阜で行われた全国高等学校総合文化祭(自然科学部門)に本校の代表として3年生3名がポスター部門で参加してきました。ちょうど昨年のこの時期から1年かけて研究した内容になります。発表には手作りのミニコエグロを作製し、持って行きました。
審査は2日間に分けて2回行われます。
1日目の審査は4分発表、4分質疑応答、2日目の審査は1分発表、3分質疑応答でした。
2日間とも審査の順番は1番でしたが、リハーサル通り落ち着いた発表ができ、質疑にもしっかり答えることができました。
審査以外の時間はフリーで発表を行い聞きに来てくださった他校の先生や一般の方、また他校の生徒の質問に答えたり、他のポスター発表や研究発表を聞きに行ったりしました。
それ以外にも2日目には、午後から巡検で【1300年の歴史ある長良川鵜飼】について学んできました。実際に鵜も見させていただいたり、観覧船に乗って長良川や岐阜についての説明を受けたりしてきました。
最終日の3日目には、生徒交流会で他校の生徒とチームを組んでクイズ大会や講演を聴き、充実した3日間を過ごして参りました。
本研究にご協力いただいた方々に深く感謝・お礼申し上げます。
第10回中高生のためのかはく科学研究プレゼンテーション大会入賞
日 時:令和6年8月4日(日) 10:00〜16:00
場 所:愛媛県総合科学博物館
参加者:3年生Sコース(稲井くん、東原くん、新開くん)
内 容:
愛媛県総合科学博物館で開催された「第10回中高生のためのかはく科学研究プレゼンテーション大会」に本校を代表して「サワガニの体色と分布について」を研究したグループがポスター発表部門で出場しました。1次審査を経て臨んだ19校38組が、内容をポスターにまとめた部門と、パワーポイントなどを使って説明するステージ部門でそれぞれ発表し、愛媛大名誉教授ら7人から審査いただきました。本校の発表は審査の結果、みごと「愛媛県教育委員会教育長賞」を受賞することができました。
FESTAT2024(全国統計探究発表会)への参加
日 時:令和6年8月17日(土)
場 所:バーチャル空間 oVice
参加者:3年生Sコース3名(浦川さん、保手さん、大山さん)
内 容:
10:50 オープニング
11:00 講演 大阪大学大学院 教授 三浦 麻子 先生
12:00 リハーサル,動作確認,情報交換等(ランチタイム)
13:00 研究発表会
15:40 アドバイスタイム
「バーチャル空間 oVice」で開催された本発表会は、「統計・データ利活用の探究の発表及び交流を行うことにより、統計・データ分析に対しての興味・関心を高め、統計教育の発展に資する」ことを目的としています。データを駆使し、統計的な手法を用いて探究を行った内容の発表を行い、その後、大学の先生や、他県の高校生からの質疑が行われました。本校からは「サッカーの空中戦勝率と試合の勝率の関係」を研究したグループが参加しました。他校のレベルの高い発表に触れるだけでなく、専門的なアドバイスもいただくことができ、今後の研究の発展につながる1日となりました。
【SW-ingキャンプ】SSH台湾 海外研修 事前研修①
日 時:令和6年7月29日(月) 10:00~12:20
場 所:脇町高校及びうだつの町並み
参加者:(本校)海外研修参加者18名 (徳島大学)村上敬一先生
(短期研修生)学生7名
内 容:①自己紹介
②グループに分かれての交流及びディスカッション
③弓道場見学
④うだつの町並み散策
本年度の海外研修の最初の取組として、徳島大学の村上敬一先生のご協力のもと、台湾から徳島大学に短期研修で訪れている大学生のみなさんをお招きしました。簡単な自己紹介の後、グループに分かれて台湾の文化や互いの趣味、今回は日本語学科の生徒の皆さんと日本語と英語を交えてお互いの地域や文化の紹介を行い、その後、グループにわかれてそれぞれのテーマごとにディスカッション等をしました。その後、脇町高校生の案内で、弓道の紹介とうだつの町並みの紹介をしました。最後に連絡先を交換するなど和気あいあいとした交流となりました。
生徒の感想
・留学生が積極的にコミュニケーションをとってくれたように、自分も英語で伝えられるように努力したいと感じた。
・日本に来て美味しかった食べ物や、反対に台湾の美味しい食べ物など、お互いの文化を交換することができた。
・12月にまた台湾でお会いできることが待ち遠しい。
・別れるのは寂しかったが、12月に台湾に行くので、次お会いした時には私も中国語を話せるように勉強していきたい。
・台湾の方々の日本語が流暢で驚いた。また、コミュニケーション能力が高く、自分から話しかけるよりも話しかけてもらうことの方が多く、反省している。しかし、インスタを交換してDMを送り合い、話をする仲になれたことはとてもよかった。言語の勉強や発表の準備を怠らず、有意義な研修になるように心掛けたい。
京都大学 理学探究活動推進事業COCOUS-R中間発表会
日 時:令和6年8月5日(月)~8月6日(火)
場 所:京都大学理学研究科セミナーハウス他
参加者:25HR3名(中妻幸奈、谷依津希、谷唯衣)
女子高生向け理学探究活動推進事業COCOUS-Rでは、全国の高校から選ばれた16校のグループが対面で交流し、日頃の探究の進捗状況を発表し合う中間発表会が開催されました。5月から25HRの3名は「放送で聞き取りやすい声」というテーマで研究を行い、月に2回程度、京都大学の大学院生・学生のオンラインでの指導・助言を受けながら研究に取り組んでいます。
初日は午後から各学校からプレゼンテーションによる研究の中間発表と質疑、そして、その後ポスターセッションを行いました。女子学生同士の活発な質疑が行われ、研究を始めて間もない本校生徒にとっては貴重な機会となりました。
2日目は他校の生徒とグループになって化学実験を行いました。色素のTLC実験の結果をもとに野菜等の天然の色素を分離し、考察を行いました。その後の交流会では、全国の高校生や京都大学の学生さんから研究に対するアドバイスなど幅広く深い刺激をうけ、今後の研究に対するモチベーションが上がりました。
SW-ingゼミ「京都大学訪問研修」
日 時:令和6年8月1日(木)~8月2日(金)
場 所:京都大学理学部6号館他
講 師:京都大学大学院 理学研究科附属 サイエンス連携探索センター
常見 俊直 准教授
T A :京都大学理学部 窪田 悠宇一さん 松下 渚さん 宅間 修太さん ALAWIK Abdourrahmanさん 溝畑 諒人さん
参加者:Sコース2年生 29名
本校SSH運営指導委員でもある京都大学常見俊直准教授のご協力で京都大学での研修を実施することができ、Sコース2年生29名が参加しました。
初日はメンバーの紹介の後、薄層クロマトグラフィー(TLC)を用いた野菜などの色素分離実験の研修を行いました。原理の説明や実験上の注意を受けた後、指定された野菜の色素分離を行いました。初めての実験方法に戸惑いながらもチャレンジし、慣れたところでグループごとに実験を計画し、結果によって追実験をするなど実験を繰り返しました。午後からは、実験結果を基に考察を行い、そこで生まれた仮説を検証するために追加実験を行いました。グループごとに次々に出てくる疑問を解決するため、技術職員の方が個別の実験道具や溶液を準備してくださるという、短時間ながらも恵まれた環境で実験を進めることができました。1日目の最後に、実験の内容をまとめて発表準備を行いました。TAのみなさんとも対話しながら、自分たちの行った実験の意味を考察し、より効果的に伝えるための工夫を時間ぎりぎりまで続けました。
宿舎に入ってからも、京都の食事に舌鼓を打ちながらも、各自のスマホから発表資料をブラッシュアップし、研修中の疑問点をネットで検索したりまとめを工夫したりするなど、2日目の発表に向けての準備を行いました。
2日目は、プレゼンテーションの最終仕上げを行った後、グループごとに発表を行い、TAのみなさんからの質疑に答えました。実験手法は同じでも、グループごとに切り口のまったく異なる実験テーマとなるなど、それぞれが真剣に向き合った内容でした。発表の仕方やデータに対する考察の甘さについて指摘されることもありましたが、データ中の着目点を強調する工夫や、仮説を検証する有効な追加実験を提案するグループが多く見られました。最後の相互投票によって決定した最優秀のグループには、常見先生から賞品が送られました。
その後、京都大学理学部の有機化学合成研究室や物性物理研究室の研究室見学をさせていただきました。
手厚い助言者のアドバイスを受けながら『計画し、実験し、その結果から考察し、発表する』一連の流れを経験し、探究することの本質を実感することができました。さらには追加実験を計画、実施することで、新たな発見に至るグループもあり、課題研究の過程での貴重な経験をする充実した京都大学訪問研修となりました。
令和6年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会
日 時:令和6年8月7日(水)8月8日(木)
場 所:神戸国際展示場
参加者:3年生Sコース3名(浦川さん、津村さん、古澤さん)
内 容:
令和6年度SSH生徒研究発表会に本校生徒3名が参加しました。本発表会では、全国SSH校指定校および経験校の代表チームが日頃の研究成果を発表し、専門家や他校の教員、生徒からフィードバックを受けることができます。その中で特に優れた作品が口頭発表を行います。
本校の代表チーム「クマリン誘導体の合成と蛍光特性」は、残念ながら口頭発表に進むことはできませんでしたが、多くの方々から有機合成の専門的な研究内容についてほめていただきました。全国各地の高校生や指導者、専門家と交流ができ、非常に良い経験となりました。
<感 想>
・神戸での全国発表に参加して、自分が発表するだけでなく、全国のレベルの高い研究を聞いて、とても勉強になった。どの発表者も、研究が優れているだけでなく、発表の仕方や話し方も、聞く人を惹きつけるよう工夫されていてすごいなと思った。発表はとても緊張したが、質問されて、たくさんの人と話すことで、研究への理解がより深まった。
・1日目のポスター発表では、今までで一番、発表回数も質問も多かった。指摘される部分もあれば、評価されたところもあって、勉強になった。2日目は、代表校に選ばれた6校の口頭発表を聞いた。どの発表も面白かったし、テーマ設定が日常の疑問からだったり、地域に役立てていけるものだったりで、さまざまな目の付け所があって興味深かった。
・始まる前は緊張や憂鬱な気持ちが大きかったが、実際に行ってみると音楽や昆虫、環境問題へ焦点を当てた研究や確率の研究など、独創的で面白い研究がたくさんあって気づけば楽しさが勝っていた。自分たちの発表の場面でも生徒や教授などが様々な視点から質問をしてくださったり、感想を言ってくださったりして自分たちが1年間行ってきた研究の中にもさらなる新しい気づきを得ることができた。特に印象深いのは3日目の口頭発表の研究である。選抜された6校の生徒は、研究内容に関しても仮説やそれに基づく実験、考察が抜けなくされており、発表の時の姿勢や観客に対する態度、言葉遣いなど、見習うべき点がたくさんあった。
令和6年度 脇町高校SSH生徒研究発表会
日 時:令和6年7月26日(金) 12:45〜14:25
場 所:脇町高校およびオンライン
参加者:2、3年生Sコース、1年生希望者、近隣中学校の生徒および教員、SSH指定校の教員 運営指導委員 等
内 容:
令和6年度脇町高校SSH課題研究発表会を本校およびオンラインのハイブリッド形式で行い、3年生Sコース12組とBCコースから1組がこれまで進めてきた課題研究の成果を発表しました。あわせて昨年度の海外研修に参加した生徒による報告と徳島高校生ビジネスピッチ金賞受賞者による発表も行いました。来校者とオンラインを合わせて約160名の方に見学いただき、助言や感想を多くいただくことができました。
<発表テーマ一覧>
・静かに引ける椅子の構造
・木組みのねじれに対する耐久性
・弓道中る離れとは
・カワヨシノボリの吸着力と水温の関係
・SW-ingキャンプ台湾研修2023報告
・スダチチンの抗酸化作用
・クマリン誘導体の蛍光特性
・サッカーの空中戦勝率と試合の勝率の関係
・きれいな文字を書くためには
・ネット上における誹謗中傷抑制の可能性
・傾斜地農耕システムの秘密
・カヤの保水効果と物質の相乗効果
・サワガニの体色と分布について
・チュウゴクスジエビの分布調査と在来種への影響
・サスティナベジブル~世界を救って美馬 SHOWs ~
<感想>一部抜粋
・生徒さんが、自分たちで行動をして、よく考えて発表していることが印象に残りました。
・楽しかったこと共に英語への取り組みの変化もちゃんと伝えてくれていた。
・強調する部分を大きな声で発言していたのが良かったと思いました。動画もあって、活動内容がよくわかりました。
令和6年度 SW-ingゼミ東京大学AI研修
日 時:令和6年7月29日(月)~7月31日(水)
場 所:東京大学本郷キャンパス 日本科学未来館
講 師:東京大学大学院情報理工学系研究科 川原圭博 教授
東京大学大学院教育学研究科 野崎大地 教授
東京大学大学院情報理工学系研究科 矢谷 浩司 准教授
東京大学大学院情報理工系系研究科博士課程 篠田 和宏さん 、修士課程 平林 晴馬さん、宮崎 翔さん
参加者:探究部 10名
本校OBである東京大学川原教授のご協力の今年も東京での研修を実施することができ、探究部10名が参加しました。
初日は午後から矢谷准教授によるヒューマンコンピュータインタラクションについての講義や研究内容の紹介がありました。その後、研究室所属の学生さんによる研究内容の紹介や大学生活についてのお話をしていただきました。時間の許す限り、勉強方法など様々な質問にも答えていただきました。導電糸を使った最先端のインターフェイスの実物や作成したアプリを見学することができる貴重な機会であるとともに、志の高い学生さんと話すことで勉強へのモチベーションを高めることができました。
2日目の午前はまず、本校OBである野崎教授から「ヒトの洗練された身体運動が、脳神経系によってどのように制御・学習されているか」という研究テーマについて講義並びに体験を行いました。トレッドミルやシュミレータを用いた実験では脳による認知と修正を実際に体感することができました。午後から川原教授のご指導のもとChatGPTの研修を行いました。大規模言語モデルの仕組みやその用途について講義いただき、実際にChatGPTを用いて各自がプロンプトを作成しました。そして、発表を行った後、自身の課題研究のテーマについてChatGPTを用いて川原先生からフィードバックを受けながら、ブラッシュアップを行いました。
3日目最終日は日本科学未来館で体験・見学を行いました。ワークシートを用いて、常設展や特別展を見学するとともに、科学技術の進歩による功罪を考え、まとめました。
<生徒の感想> ~一部抜粋~
・特に心に残っているのが、AIは人と戦うものではなく人のより良い暮らし(ウィルビーイング)を支えるものであるということです。AIによってなくなる仕事があるということなどから、マイナスなイメージを持っていたけど、人とAIが共存して生きていける社会になってほしいと思いました。
・右や左に負荷をかけると、「何もしない」ということをしようとしていても無意識のうちに脳がその負荷に抗ってしまうということがとてもおもしろかったです。フィードバック応答や学習応答というものがよく分かりました。
・研究は世の中の「未知」の領域を「既知」のものだということを肝に銘じておこうと思った。チャットGPTはすごいけどたまに間違っている情報やもっと教えてほしい情報があるのでそれを掘り下げて考えようと思った。
・日本科学未来館には近未来的な科学技術がたくさんあり、興味をそそられました。その反面、私たちの生活に普及されるようになった時に乱用されるかもしれないものもあって怖いとも思いました。展示館みたいな所に自分で行く機会があまりなかったけど、自分が知らないことが知れて、こうゆう所に来るのも大切だと感じました。
スクーミースポット設置式+プログラミング講座
日 時:令和6年7月19日(金)13:00~15:30
場 所:脇町高校及びオンライン
参加者:探究部ロボットグループ 東京大学AI研修参加者
講 師:松嶋陸さん(株式会社スクーミー)
内 容:
今年度株式会社スクーミー様から多様なセンサーを組み合わせて使用できるIoTディバイスとそれを活用するためのアプリが使用できるスクーミースポットを設置いただき、生徒の探究活動のサポートを受けるようになりました。今回はまずその使用方法について松嶋さんが来校し、講義・演習を行っていただきました。基本的な使い方として接触や光、音のセンサコネクターを接続し、それぞれの機能をアプリケーションで制御する方法とその仕組みを教わりました。その後、各々が興味あるセンサーや使い方を実践してみたり、複数のセンサーを組み合わせて使用する方法を考え、実践してみました。
令和6年度科学への誘い「太陽系と恒星の世界を探究してみよう!」
日 時:令和6年7月19日(金)18:00~21:00
場 所:徳島県立総合教育センター
参加者:1年生3名
講 師:正木指導主事
内 容:
最初に天体についての講義を受けました。MetaMoJi ClassRoomで配布されたプリントに記入しながら理解を深めた後、後半は実際に天体望遠鏡を生徒自ら組み立て、月や星の観測を行いました。
最初は天候が心配されましたが、観測の時間には雲の晴れ間から月を観測することができ、最後には総合教育センター設置の大型の天体望遠鏡で観測することができ、生徒も興奮を隠せない様子でした。
[ Sw-ingリサーチローカルアクト] 講演会
日 時:令和6年7月10日(水)
講 師: 美馬市企画総務部長 吉田正孝さん
演 題:「美馬市の現状と課題解決に向けた取り組み」
参加者:1年生
内 容:
「RESAS」を用いて、美馬市の基盤産業や農業、経済について詳しく知ることができ、実際に行われている行政の取り組みなども教えていただきました。
また、ロジックモデルを活用した政策立案のポイント
「インパクトや最終アウトカムをはじめに設定し、そこから逆算する形で手段を検討する」など
とてもわかりやすく話してくださいました。
今日学んだことを活かし、Sw-ingの時間を使い学校がある美馬市の課題を見つけ、課題の解決に向き合っていきたいと思います。
令和6年度 京都大学との連携事業 TV会議①
日 時:令和6年7月12日(金)18:00~20:00
場 所:脇町高校及びオンライン
参加者:Sコース2年生(32名)
講 師:京都大学大学院准教授 常見俊直先生 TA6名
内 容:オンライン会議による課題研究のブラッシュアップ
2年生Sコースの生徒が4月から取り組んできた課題研究の進捗状況と今後の実験計画について事前に資料を作成し、ZOOMによるオンラインで京都大学の常見先生及び学生さんから助言や新たなアイデア等をいただきました。あわせてルーブリックによる評価や文章によるフィードバックもしていただき、今後の実験計画の見直しや進め方について深めることができました。
<テーマ一覧>
・中る離れ
・水の跳ね方
・放送で聞き取りやすい声
・図形と反転
・クロスカップリング反応による新規クマリン誘導体の合成と蛍光特性
・薬の保存条件による成分の変化
・川を境にした降水量の変化
・先生と生徒にあった時間割作成
・イシクラゲと土壌
・アオイシの風化に関する微生物
・地域の特産物から酵母を取り出し、地域の活性化につなげる
・ササコナフキツノアブラムシ
SW-ingゼミ 鳴門教育大学での講義・実験
日 時:令和6年6月22日(土)13:00~16:00
場 所:鳴門教育大学
参加者:2年生Sコース(32名)
本校2年生Sコース32名が鳴門教育大学早藤教授のご協力により、課題研究を見据えた講義・実験を行いました。今回は次世代科学者発掘・養成講座受講生との交流企画になっています。実践内容は「医薬品の分析定量実験」として医薬品中のアスピリンを中和滴定の原理を基に定量しました。初めて触れる実験器具の扱いに苦労しながらですが、化学的な定量方法を習得する貴重な機会となりました。
化学グランプリ講習会
日 時:令和6年6月22日(土)10:00~16:00
場 所:徳島大学常三島キャンパス
参加者:化学グランプリ参加者25名(オンデマンド含む)
徳島大学で開かれた化学グランプリの講習会に本校からオンデマンド視聴も含め25名が参加しました。徳島大学三好教授の有機化合物の講義から始まり、鳴門教育大学武田教授による無機化合物の講義や徳島県立総合教育センターの川村先生による実験なども行いました。化学グランプリの過去の問題に挑戦したり、実験結果を踏まえた問題を解くなど普段の化学の授業の枠を超えた思考力を鍛える貴重な機会となりました。なお今回参加した生徒は7月15日の化学グランプリ2024徳島大会に参加します。
【SW-ingアカデミー】講演会・サイエンスカフェ
日 時:令和6年4月28日(金)14:10~15:50+16:20~18:10
講 師:Ahmed Shahriar(アハメド シャハリアル)氏
三条市立大学 ・ 学長
演 題:「ものづくりを大学でまなぶこと 海外で学び・はたらくこと」
参加者:全学年
内 容:
三条市立大学Ahmed Shahriar(アハメド シャハリアル)学長による講演会が全学年生徒に対して開かれました。
講演会ではイノベーションに必要な知識、技術、経験、人間関係の4つを中心に、未来志向、失敗学習などの考え方についてアハメドさん自身の体験も交えた話を聞くことが出来ました。
講演会の後、さらに詳しく話を聞くことができるサイエンス・カフェも放課後自由参加で行われました。集った20人ほどの生徒達はいくつもの質問をしながらアハメドさんから不易流行や市場についての考え方を教わり、未来の選択肢を増やす方法を身につけました。18時過ぎまで熱心な会話が続きました。
令和6年度第12回四国地区SSH生徒研究発表会
日 時:令和6年4月6日(土)12:15~16:00
場 所:愛媛県立西条高等学校 体育館
参加者:3年生Sコース+探究部 本校教職員 徳島科学技術高校 城南高校 富岡西高校 高松第一高校 観音寺第一高校 宇和島東高校 西条高校 松山南高校 高知小津高校
愛媛県西条高校で令和6年度第12回四国地区SSH生徒研究発表会が実施され、本校からは課題研究に取り組んでいる3年生12グループが参加しました。ポスター発表では生物や化学、物理だけでなく、情報や工学など多岐にわたる分野の研究が披露されました。生徒たちはそれぞれの研究テーマに対する深い理解と情熱を持って、自身の研究成果を説明しました。発表を通じて、科学的探求の重要性と楽しさを共有し、未来の科学技術を担う若者たちの間で議論が交わされる貴重な機会となりました。
SW-ingゼミ 化学班
実施日:令和6年3月23日(日)
日 程:9:30 ~ 12:45
講 師:鳴門教育大学教授 早藤 幸隆 先生
参加者:Sコース 化学系2グループ 5名
内 容:
課題研究で化学系の内容をテーマにしている2つのグループが鳴門教育大学で設備をお借りして早藤先生のご指導のもと実験を行いました。高校で行ってきた実験の検証と、さらに発展させた内容について実験することができました。参加した班はスダチチンをテーマとしたグループとクマリン誘導体をテーマとしたグループです。
令和5年度 世界農業遺産「にし阿波の傾斜地農耕システム」取組報告会
実施日:令和6年3月20日(水)
日 程:10:00 ~ 16:00
場 所:美馬市地域交流センター「ミライズ」市民ホール
参加者:1年生2名 2年生1名
内 容:
徳島県西部地域(美馬市、つるぎ町、東みよし町、三好市)における「にし阿波の傾斜地農耕システム」が世界農業遺産に認定され6年となりました。これまでの取り組みや変化を振り返り、これからのにし阿波の活性化について考える機会として取組報告会が開かれました。本校からは3名の生徒が参加し、脇町高校における探究部を中心とした取組を報告しました。
令和5年度徳島県SSH生徒研究合同発表会
実施日:令和6年3月16日(土)
日 程:午前(開会行事、口頭発表)午後(ポスター発表、講演、閉会行事)
発表数:口頭発表2作品、ポスター発表9作品
参加者:Sコース2年生(35名)
内 容:
今年度Sコース2年生が取り組んできた課題研究の成果を令和5年度徳島県SSH生徒研究合同発表会において発表してきました。今年度は4年ぶりに対面でのポスター発表を行うことができ、大学の先生や専門家だけでなく、他校の先生や生徒からも指導・助言をいただける貴重な機会となりました。審査の結果、口頭発表部門では優良賞1作品、奨励賞1作品が受賞し、ポスター発表部門では優秀賞が2作品、優良賞が2作品、奨励賞が1作品がそれぞれ受賞することができました。ポスター、発表スライドは以下からご覧になれます。
<発表テーマ一覧>
口頭発表:
サワガニの体色と分布について(優良賞)
クマリン誘導体の蛍光特性の解析(奨励賞)
ポスター発表:
チュウゴクスジエビの分布と在来種への影響(優秀賞)
コエグロを利用した世界農業遺産 ~平地でのコエグロ利用を切り開く~(優秀賞)
木組みのねじれからの耐性(奨励賞)
サッカーの空中戦勝率と試合の勝率の関係(優良賞)
きれいな文字を書くためには(優良賞)
中高生・スポーツデータ解析コンペティション―2023―の結果
中高生・スポーツデータ解析コンペティション-2023-に本校から1チーム3名が参加しました。提供いただいたJリーグのデータを分析し、サッカーにおける空中戦の競り合いに注目し、その結果が試合の勝敗に影響するのかを研究しました。また、自チームにおける試合分析も併せて行い、それらを比較、検討することで練習へのフィードバック、そして、チームの強化を図りました。今回は 全国から150 の作品の出品があり、審査の結果、規定部門で敢闘賞を得ることができました。
【SW-ingキャンプ】SSH台湾海外研修
日 時:令和5年12月11日~12月16日(5泊6日)
場 所:NEHS、淡江大学、故宮博物館、桃園高校、光復高校、黄金博物館
参加者:2年生選抜者(15名)
同行者:徳島大学 村上敬一先生 本校教員2名
内 容:
2年生の希望者から選抜された15名が参加し、台湾海外研修を実施しました。8月からの徳島大学村上先生からの台湾講座に始まり、中国語講座やNEHSとのオンライン交流などの事前研修、そして、台湾での5泊6日の現地研修、最後に事後研修として『日台文化交流青少年スカラシップ』への応募が実施されました。日程は以下の通りです。
<事前研修>
<現地研修>
〜生徒の感想〜
・今日は移動がメインでした。初めての海外で、慣れないことが多く、少し疲れました。時差があり、1日が25時間というのも不思議な感覚です。レストランでの夕食はとても楽しく、どの料理も美味しかったです。今日は、明日に向けて早く休みたいです。
・台湾の食文化は全然違うなと思った。たくさん食べるつもりだったが全部重い感じであまり箸が進まなかった。また、移動時のバスは日本のものと違い派手なデザインだった。
・今日はNEHSの人たちと交流した。英語でプレゼンするのは緊張したが、熱心に聞いてくれとても嬉しかった。また,質問もたくさんしてくれただけでなく、実験のアドバイスもくれとてもいい経験になった。英語で交流すると改めて自分の英語力の未熟さを感じ、これからはもっと英語を実際に声に出すことを大切にしたいと思った。
・マシュマロチャレンジをした。初めはちゃんとチャレンジを進められるのか不安で仕方がなかった。しかし、やり始めてみると、お互いがジェスチャーを使いながら、時にはふざけ合いながら、コミュニケーションを取ることができた。規模は全く違うが、言語や文化が違っても、海外の人たちと研究をすることは可能で、それはとても楽しいことなんだと、実感した。初めてが詰まった1日だった。
・光復高校での交流について。生徒の全員がとても上手に日本語を話していたこと。また、それは長い授業時間(8時間授業)と学校内での厳しいスマホの使用制限(黒板の前に箱がありそこにずっと入れておかなければならない)で培ってきていたことに驚きました。また、彼らは日本のアニメや音楽も大好きで、話がとても合って嬉しかった。
・2種類の博物館と、九份と、お寺と…ととても情報量の多い一日だったと感じます。前々からとても楽しみにしていた日だったので、一日中とても幸せでした。故宮博物館は綺麗だし、たくさんの珍しいものがありました。日本の博物館とはまた違うものを見ることができてとても新鮮に感じました。とてもとても長い巻物が1番印象に残っています。目あけていることが困難なほどの快晴で、カラフルな外観と青い空がとても映える写真を撮ることができました。またいつか時間をかけて回りたいなと感じる場所でした。
・午前中は桃園育達高校に行って、日本語を学ぶ高校生と交流した。とても近い国同士なのに、学校生活にはたくさんの違いがみられた。一方で、お菓子の話や定番の女子トークは共通している部分があって、違う国の人、というイメージから、同じ高校生、という印象に変わっていった。 午後は淡江大学に行って、様々な研究の様子を見た。さらには、台湾で研究を続ける日本人の方々のお話を聞いた。みなさん口を揃えて、違う世界に飛び込んでみるのは悪くないとおっしゃっていた。何事も受け身になるのではなく、自分からいろんなチャンスを掴んでいこうと思う。
・日本に無事に帰って来れてよかった。 6日間、長かったようで短かったから、1日1日がとても充実していたんだと思う。自分の言いたいことをどうのようにしたら相手に伝わりやすいかっていうことを色々考えたし、台湾の人たちに助けてもらいながらも良い交流ができて、本当に良かった。海外で研修するというこんな良い機会をくださり本当に感謝しているし、この研修で学んだことはこれからの人生に活かしていきたい。 この台湾研修に参加できてとても良かった。 ありがとうございました。
令和5年度 SSH生徒発表会
実施日:令和6年2月16日(金)
日 程:14:30 ~ 15:45
発表数:1年生クラス代表(30作品)及び全2年生(52作品)
参加者:運営指導委員,中学高校教員,大学院生 他 18名
内 容:
日頃取り組んでいる課題研究の成果を,全校生徒が参加する対面形式によるポスター発表会を行いました。各学年・コースの発表内容は次の通りです。
1年生は【SW-ingリサーチ ローカルアクト】として,9月から「地域課題解決」をテーマに個人で課題研究に取り組みました。生徒発表会では各クラスの代表者が発表を行いました。 |
2年生B・Cコースの生徒は【SW-ingリサーチ グローバルアクト】として,10月から「SDGs」を共通テーマに,2~4名のチームで課題研究に取り組みました。当日は全チームが発表を行いました。 |
2年生Sコースの生徒は【探究科学Ⅰ】として,自然科学・情報科学分野の課題研究に取り組んでおり,その成果の中間発表を行いました。 |
発表者は各2回ずつ、発表者と視聴者を入れ替えながら全8回のポスター発表を行いました。また,視聴者側も積極的に質問しており,活気のある発表会となりました。
他学年や外部の方々との交流を通して,声の大きさや発表内容などについて,新しい気付きも得ることができる貴重な機会となりました。
海外研修の校内への波及(マシュマロチャレンジ)
日 時:令和6年1月23日(火)14:10~15:00
対 象:2年生物理選択者
実験名:「マシュマロチャレンジ」
内 容:
今年度、海外研修で開発した教材である協働実験(チームビルディング)を海外研修に参加していない生徒にも行ってもらい、その成果の波及を目指しました。現地でも研修を担当した物理教員の杜先生がオールイングリッシュで2年生の物理選択者向けにアジャストして行いました。
地域応援アイデアコネクトEXPO2023最終審査及び結果
日 時:令和5年11月9日(金)12:10~17:00
場 所:オンライン
大会名:地域応援アイデアコネクトEXPO2023
参加者:探究部1、2年生(8名)
内 容:
地域応援アイデアコネクトEXPO2023の最終審査会に1次審査を突破した探究部8名2グループが参加しました。今年度はパナソニックサイクルテック社さんから提案いただいた電動アシスト自転車を題材に、RESAS等の公的なデータを使い地域を活性化させる手段について考えました。パナソニックサイクルテック社さんからもフィードバックを受けながら夏休みから少しづつ取り組んできたデータドリブンな自分たちの地域活性化案について発表しました。その結果、2グループが「ベストマーケティング賞」「社会問題解決賞」をそれぞれ受賞しました。
令和5年度高校生ビッグデータ活用コンテスト
日 時:令和5年12月27日(水)
場 所:【発表】オンライン
参加者:探究部5名
本校探究部5名が高校生ビッグデータ活用コンテスト1次審査を通過し、2次審査で昨年末に発表をZOOMによるオンラインで行いました。ヤフー・データソリューションDS.INSIGHT提供データをもとに「サイクリング革命〜電動自転車が創る活気と希望の未来〜」といったテーマでデータを分析し、美馬市の車社会を変革させるとともに地域の活性化を目指すアイデアを提案しました。審査の結果、佳作を受賞することができました。
徳島生物学会参加~サワガニ班〈最優秀賞〉~
徳島生物学会参加
日時:令和6年1月6日(土)13:00~17:00
場所:徳島文理大学21号館(薬学部研究棟)1階 会議室
参加者:2年 稲井康介 新開光将 東原昌紀
発表テーマ:【サワガニの体色と分布について】
発表形質:プレゼンテーション
内容:コロナ禍の中,開催できていなかった生物学会が3年ぶりに徳島文理大学で開催され,本校の生物班からは,1グループが参加しました。特別講演の後,中学生,高校生,大学生,大学教員,一般,の発表が行われる一般講演の部門で発表を行いました。発表後の質疑応答の時間には,大学の先生方から質問やご意見をいただき,貴重な経験をすることができました。今後の研究に活かして参りたいと思います。
なお,後日連絡をいただき,サワガニ班は高校生部門で〈最優秀賞〉を頂きました。ありがとうございました。
令和5年度屋久島研修
日 時:2023年12月12日(火)~12月15日(金)
参加者:生徒6名、引率2名
12/12 |
移動、鹿児島大学香西研究室訪問 |
12/13 |
ヤクスギランド観察、屋久島の概要(講座) |
12/14 |
西部林道観察、タイドプール観察、ジビエ加工場見学、本坊酒造見学、地域産業見学、星空観察 |
12/15 | 地域産業見学、移動 |
1年生の希望者から抽選で選ばれた6名(男子3名、女子3名)が3泊4日、世界自然遺産に認定された屋久島での研修に参加しました。今年度の研修テーマ「美しい自然との共生文化~科学技術と実生活の結びつき~」のもと、「事前研修 → 現地研修 → 事後研修」を通し、屋久島の地理的環境や植生などについて知識や理解を深め、環境保全に対する意識や学習意欲を向上させました。
参加生徒感想(一部抜粋):
■ヤクスギランドには、様々な興味深く美しい植生があった。ゆっくり育つ屋久杉は樹脂分が多く非常に頑丈で、腐りにくく長生きで、倒れても長期間残っている。園内でたくさん見られた倒木の上では、色んな種類の新しい芽生えが見られ、生命力の素晴らしさに触れることができた。またヤクスギランドでは、所々で土砂災害跡の傷跡も目のあたりにし、自然の力強さを感じた。しかし反面、森林を豊かにするためには重要であることを知り、「なるほど!」と思った。
■ヤクシカは徳島に生息しているニホンジカより小型だった。徳島でもサルやシカを見ることはできるが近づくとすぐに逃げてしまう。屋久島のサルたちは人間に対しての慣れなのか、あまり警戒心がないように感じた。これは人間が動物の住む場所に配慮して、必要以上に開拓していないからだと感じた。西部林道では屋久島の人間と動物が共生している環境を見ることができて、とてもいい経験になった。
■ジビエ施設では処理した鹿肉をいただきました。徳島でも鹿肉を食べたことがありましたが、その時食べた肉は固くあまり美味しいと思いませんでした。しかし、今回食べた鹿肉はとても柔らかく、そのジューシーさに驚嘆しました。是非みなさんにもヤクシカの肉を食べて欲しいと思いました。
■本坊酒造では残念ながら原料のサツマイモが不足し焼酎は造られていませんでしたが、人が入れる大きさの壺が床一面に埋まっている様子は迫力がありました。タブレットも使いながら、焼酎の元となる麹の造り方や、芋焼酎の造り方を施設案内しながら教えてくださいました。焼酎の造り方は事前研修で学んでいたものの、実際に見学すると更に理解が深まりました。
■施設では屋久杉で作った色々な品物を売っていました。箸置きやコースターなど、どれも木目が綺麗で、徳島に帰ってから何か買っておけば良かったと後悔しました。現地に行き、直接話を聞いたり実際に見たりすることで、本やインターネットだけでは分からなかったことを沢山知ることができ、とても面白かったです。
■私達が泊まった施設の近くには民家がなく、道路に寝そべって空を見ることが出来ました。真っ暗な夜空に無数の星。それはとても綺麗でした。言葉にできないくらいの美しさと、写真に納めることができないくらいの星の数でした。みんなと屋久島で見た星空はこの先、絶対に忘れることはないと思います。冬だからできる、貴重な体験をすることができました。
京都大学TV会議②
日 時:令和5年12月1日(金)18:00~20:00
場 所:脇町高校及びオンライン
参加者:Sコース2年生(35名)
講 師:京都大学大学院准教授 常見俊直先生 TA6名
内 容:オンライン会議による課題研究のブラッシュアップ
2年生Sコースの生徒が4月から取り組んできた課題研究の進捗状況と今後の実験計画について事前に資料を作成し、ZOOMによるオンラインで京都大学の常見先生及び学生さんから助言や新たなアイデア等をいただきました。あわせてルーブリックによる評価や文章によるフィードバックもしていただき、今後の実験計画の見直しや進め方について深めることができました。
<テーマ一覧>
・スダチチンの抗酸化作用について
・クマリン関連物質の蛍光性について
・綺麗な字を書くには
・サッカーの勝率をあげるには
・傾斜地農耕システムにおけるカヤの働き
・弓道の所作と軌道
・イスの騒音を減らすには
・木組みとその応用
・コエグロ中の微生物と結晶片岩への影響
・チュウゴクスジエビの分布
・ヨシノボリの体長と水流の関係
・サワガニの体色と生育環境について
徳島大学とのTV会議~コエグロ/味噌石班~
徳島大学とのTV会議
日時:令和5年11月28日(火)
場所:脇町高校
指導:徳島大学教養教育院 教授 渡部稔先生/徳島大学理工学部 准教授平田章先生
参加生徒:コエグロと味噌石の研究班(2年生3名)
内容:〈コエグロの菌と味噌石の菌との関係〉について研究している班の指導助言と徳島大学と本校でサンプリングした菌の状態について情報共有と今後の研究の進め方について指導助言いただきました。お忙しい中,長時間にわたりご指導していただいた徳島大学渡部先生,平田先生大変お世話になりました。ありがとうございました。
令和5年度 科学の甲子園徳島大会
日 時:令和5年11月18日(土) 9:50~16:30
場 所:徳島県立総合教育センター
参加者:2年生24名(本校)
8校25チーム(全体)
内 容:
情報・理科・数学などの知識・技術や発想力を競う「科学の甲子園」の徳島県大会が開催されました。今年はグループによる話し合いも実技競技も再開され、久しぶりの一日開催となりました。本校からは校内予選を勝ち抜いた4チーム24名が参加しました。生徒たちは、物理・化学・生物・地学・数学・情報の各問題と事前に準備してきた実験競技に協力しながら取り組みました。今年度は残念ながら入賞することはできませんでしたが、自分たちの実力を知り、他校のアイデアを見ることができる貴重な機会となりました。
生徒感想:
・事前に練習した結果が出せなくて残念だった。もう少し早くから準備していればよかったと後悔しました。ただ、他の学校のアイデアと近いとこもあり、惜しかったです。
・問題が難しいと思ったけど、チームで協力することで解けた問題も多かった。実技競技で失敗したのが残念でした。
コエグロ作り
コエグロ作り
日時:令和5年11月20日(月)
場所:脇町高校 敷地内
参加生徒:コエグロと味噌石についての研究班/土の水分センサー研究班 (2年生6名)
支援者:家賀地区地域ボランティア 石田様
内容:現在,課題研究のテーマの中で世界農業遺産である【にし阿波の傾斜地農法】で使用される「コエグロ」の菌について研究している班があります。その研究のために本校の敷地内に「ミニチュアのコエグロ」を作成し,今後どのような菌が見られるか見ていきたいと思います。作成に当たって,にし阿波の家賀地区のボランティアの石田さんにご協力いただきました。ありがとうございました。
令和5年度 第2回【SW-ingアカデミー】講演会およびサイエンスカフェ
日 時:令和5年11月16日(木)14:10~15:40+16:20~17:20
講 師:菅 由紀子 氏
株式会社Rejoui 代表取締役
演 題:「データサイエンスと女性のキャリア形成」
参加者:1、2年生
内 容:
今年度、第2回のSW-ingアカデミーは株式会社Rejoui 代表取締役であり、データサイエンティストである菅由紀子氏をお招きし、「データサイエンスと女性のキャリア形成」と題して講演をしていただきました。データを正しく読み取ることの重要性やデータを分かりやすく伝えるにはといったデータサイエンスの基本からデータサイエンティストとはどのような職業であるかをご自身の経験や具体的な例をあげていただきお話ししてくださいました。また,放課後には有志を募って開催したサイエンスカフェ(ミニ講演会)には,20名の生徒が参加し,講演会を聞いての質問を中心に、より具体的な話題で盛り上がりました。
〜生徒の感想〜
・私は、データサイエンティストという言葉は知らないに近かったのですが、活躍できる仕事が、医療・製薬や製造業、金融業、コンサルティングに加え、さらにエンターテインメントやスポーツなどがあることに驚きました。さまざまな職業について色々な人の役に立っているということは、まさに〝データを使って「世の中の困りごと」を解決する人〟にふさわしい仕事だと思います。この仕事・技術は一生モノですし、もし私がデータサイエンティストになることが出来れば、それは誇りをもてる職業となるでしょう。 三つのスキル(ビジネス力、データサイエンス、データエンジニアリング)に分けられ、それぞれ得意分野を活かして活躍していると聞きました。私は、この三つの中で国語や歴史などが得意なほうのでビジネス力を活かせるのではと思います。このことは、誰もが努力すれば、興味があれば尚更、個性を活かして活躍することが出来ると思うので、職に就くのが簡単ではないかもしれなくても、挑戦してくれる人が増えてもおかしくはないはずです。 ですが、WiDSの方々が女性の就職・在職率を三割にしようと活動している中、日本の女性比率が十三%とほど遠いことには、少し残念です。昔から男性社会が強く根付いている(他国が男女平等に歩み進めている中、日本は未だにジェンダー指数などを知らない方が多く、時には差別的発言も見られる ※歴史や現代の国語の時間に学習しました。)、そして少子高齢化が進んでいる日本では、今の世界に大切なAI技術を担う者が激減しているといった、人材不足や人材流出があることが問題です。なので、多くのメリットを持つデータサイエンティストの存在を広く知ってもらい、この現象が少しでも良くなって欲しいです。
・データサイエンスのイメージとして堅くてデータや数字と向き合うだけの仕事と思っていましたが実際話を聞いて数学が得意ではない人もいることを知って魅力を感じました。本当に知らない分野の話しだったので、とても面白かったです。
菌の培養実験~徳島大学~
菌の培養実験~徳島大学~
日時:令和5年11月9日(木)
場所:徳島大学 生物実験室
指導者:徳島大学教養教育院 教授 渡部稔先生
参加生徒:コエグロと味噌石についての研究班(2年生3名)
内容:今回は,【PCR法】と【電気泳動】の基礎実験と先週家賀地区で採取した〈10つのサンプルから菌の培養〉を行いました。実験後,本校に再度サンプルを同様に培養して菌の状態を確認していくことになります。
今回,大変ご多忙の中,ご指導いただいた徳島大学教養教育院教授渡部稔先生にありがとうございました。
第3回サイエンス・カフェ
日 時:令和5年11月9日(木)16:30~18:00
講 師:藤田 義彦 氏
藤田法科学研究所所長・立命館大学客員研究員
元徳島県警科学捜査研究所法医科研究員(31年間)
元徳島文理大学大学院・人生活学部教授(12年間)
演 題:「犯罪と戦う科学捜査」
参加者:希望生徒(25名)
内 容:本校卒業生の藤田義彦氏をお迎えして、サイエンス・カフェを実施しました。はじめに「犯罪と戦う科学捜査」と題して犯罪捜査における科捜研の関わり方や、科捜研に入るまでのいきさつ、科捜研や大学での研究活動についてお話しいただきました。その後、参加者からの質問に答える形式で、サイエンス・カフェを進めました。
最新の事件に関する知見や、DNA鑑定に関するお話はとても興味深く参加者は熱心に聞き入っていました。課題研究に関する質問にも、専門家としての立場から、率直かつ丁寧にお答えいただき、今後もご指導・ご助言をいただきたいと思わせられました。他にも産地偽装問題など、面白い話題も多く、事後のアンケートでは、「科捜研を進路目標の1つに入れたい」と書いた生徒もいるほどでした。
また、今回のサイエンス・カフェでは、2年生の前田夏夢さんがイノベーション教育で身に付けた力を生かして、グラフィックレコーダーととして活躍してくれました。
農業遺産シンポジウム 〜ユースセッション〜
日 時:令和5年11月10日(金)9:00~17:00
場 所:和倉温泉「あえの風」石川県七尾市和倉町和歌崎8の1
参加者:探究部3名(1年生1名 2年生2名)
内 容:
石川県七尾市で行われた農業遺産シンポジウムに探究部の生徒3名が参加しました。このシンポジウムは全国の世界農業遺産・日本農業遺産に認定されている地域の方々が一堂に会し、地域資源を活用した地域のさらなる活性化に向けて開催されました。この中で本校の取組を紹介するとともに、ユースセッションとして全国の農業遺産認定地域の高校生による意見交換会が行われ、「農業遺産ユースアピールin能登」として発表しました。高校生同士の交流だけでなく、大人に提言する貴重な機会をいただき、代え替えのない経験を得ることができました。
〜参加生徒の感想〜
ユースセッション参加当初は、緊張してすごく不安でした。「理想を考えて何が足りないのか、改善点は何か」と逆算して考えていくこと、「できる」よりも「やる」で行動していくことの大切さを心と体で感じました。「所得向上のために」というテーマについて私は「農産物をつくる過程を知ってもらい、プロセス・新鮮さ・味などに付加価値をつけ、所得向上を図る」という意見を出しました。また、話し合っていく中で「『人とのつながりや関係性』が大事だ」という意見が出ました。そのとき、「両者の間で信頼関係が築かれていれば、少し高くても価値を認め、買うのではないか」と思い、改めて人とのつながりの大切さを感じました。今回、ユースセッションに参加して、「『当たり前』ってなんだろう?」と考えることが、課題解決に向けてこれまでの『当たり前』を変えようとすることが、現状や未来を良くするための第一歩であること、まずは「知ること」が大事だということを学びました。
<発表資料、ユースアピールの内容は以下となります>
発表資料【徳島県立脇町高等学校】.pdf ユースアピール.pdf
サイエンスフェア2023 参加(探究部アウトリーチ活動)
日 時:令和5年11月4日(土)10:00~16:00
場 所:あすたむらんど徳島
参加者:探究部11名
内 容:
あすたむらんど徳島で開催された「サイエンスフェア2023」に本校探究部11名が参加しました。「楽しい実験教室」と題して会場を訪れた子ども達に、空気砲の体験やスライム作り体験、そして、mbotを使った簡易プログラミングやロボット操作をしてもらいました。さらに午後からは大型の空気砲とスモークマシンを使って「サイエンスショー」を行いました。子ども達と接することでアウトリーチ活動の重要性と科学の知識を分かりやすく伝えることの難しさを感じる機会となりました。ご来場いただいた皆様に感謝申し上げます。
第67回日本学生科学賞徳島県審査の結果
第67回日本学生科学賞の徳島県審査会が行われ、本校からはこれまで行ってきた課題研究の成果として3年生Sコース11グループが出品しました。
審査の結果、最優秀賞に1グループ、優秀賞に3グループ、2グループが入賞となりました。最優秀賞のグループと情報分野の1グループが中央審査に出品されます。
最優秀賞(県知事賞)
「ヨシノボリの吸盤について」 佐古さん、逢坂さん、湯藤さん
優秀賞(教育長賞)
「カマキリの腿節のトゲの違いと餌の保持能力」 高井さん、三好さん、繁本さん
「納豆の保水力」 工藤さん、新居さん、岩浅さん
「未来を継ぐ伝統技法」 大塚さん、前田さん、西條さん
入賞
「保水性に着目した伝統農法の効果の検証」 森西さん、小川さん、金崎さん
「葉の開花からみるフロリゲンの移動」 逸見さん、松村さん、片山さん
脇町高校SSHカヤ農法研究畑~家賀地区~
脇町高校SSHカヤ農法研究畑~家賀地区~
日時:令和5年11月2日(木)
場所:にし阿波(家賀地区)
指導者:家賀地区ボランティア 石田様
参加生徒:コエグロと味噌石についての研究班(2年生3名)
内容:前回,にし阿波の傾斜地農法で使用されている〈コエグロの菌〉と前回,徳島大学理工学部准教授平田章先生からお話頂いた味噌石との関係を調べるために再度,現地に向かいました。今回は,家賀地区の地域ボランティア石田さんが同行してくださり,わたしたちSSHの研究グループのために,藍畑に〈脇町高校SSHカヤ農法研究畑〉を準備してくださいました。
そこにカヤからの菌の発生や菌の種類をみるため,畑に前回刈り取ったカヤを敷き詰めたり,味噌石の採取を行いました。
今回同行・ご指導していただきました家賀地区の地域ボランティア石田様ありがとうございました。
カヤ刈体験/にし阿波傾斜地農法について
日時:令和5年10月29日(日)
場所:にし阿波(家賀地区)
指導者:徳島大学理工学部 准教授 平田章先生
内容:課題研究として世界農業遺産である【にし阿波の傾斜地農法】で使用される「コエグロ」の菌について研究するため,にし阿波の家賀地区にて調査を行いました。
コエグロとは,カヤをテント場にして畑で発酵させることによって肥料として農業に活かそうとするものです。現地では〈カヤ刈り体験〉,〈にし阿波の傾斜地農法についてのお話〉,〈藍畑の調査〉を行いました。今回同行,指導していただいた平田先生から,味噌石という家賀地区でみられる石のお話も聞かせて頂き,今後の研究がさらに広がりのある興味深いものになりそうです。それとともにわたしたちが住む徳島では,【にし阿波の傾斜地農法】という素晴らしい世界農業遺産が存在することを知り,誇りに思うとともにそれが伝承されていることに感動しました。
今回同行・ご指導していただきました徳島大学理工学部 准教授平田章先生,家賀地区の皆様ありがとうございました。
第2回サイエンスカフェ
日 時:令和5年10月24日(火)16:00~17:30
講 師:長谷 栄治 氏
徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所(pLED)
特任助教
演 題:「見えないものを見える化する光学研究」
参加者:希望生徒(32名)
内 容:
講師として徳島大学ストLEDフォトニクス研究所(pLED) ・ 長谷 栄治 氏を,グラフィックファシリテーターとして玉有 朋子 氏を迎えて,サイエンスカフェを実施しました。玉有先生の進行のもと和やかな雰囲気で始まりました。長谷先生からは「見えないものを『見える化』する光学研究の紹介」をしていただき,高校の範囲では学習することのない非線形光学現象を利用して、皮膚内のコラーゲンを見える化する観察方法について興味深く聞くことができました。その後は,参加生徒同士のグループワークや生徒からの質問をもとに進行し、楽しく有意義なサイエンスカフェとなりました。その様子は写真でご覧ください。
農業遺産認定地域の高校生による意見交換会(ユースセッション)事前研修
日 時:令和5年10月19日(日)16:30~18:00
場 所:オンライン
参加者:1年生1名 2年生2名
内 容:
石川県で行われる世界農業遺産シンポジウムにおけるユースセッションの参加に向けて事前研修が行われ、本校からは3名が参加しました。まず、世界農業遺産についての講義が行われました。次にグループに分かれ自己紹介ののちに11月10日に向けての意見交換会を行いました。世界における農業遺産について知ることができる貴重な機会となりました。
令和5年度「聞き書き」事業 事後研修
日 時:令和5年10月16日(月) 16:30〜18:00
場 所:脇町高校およびオンライン
参加者:探究部聞き書きグループ 1年生 7名
講 師:國金重光さん(ニシアワアカデミア)岩男望さん(京都大学)藤原さん 福永さん(そらの郷)
内 容:
夏休みに地域の名人に取材を行ってきた内容をまとめるための事後研修が開催されました。大まかな章立ての方法や聞いたことをまとめる方法などを講義いただいた後、実際にグループに分かれ実践を行いました。今後、文集としてまとめ製本される予定です。
サワガニの分布調査〈生物班〉
サワガニの調査
日時:令和5年10月5日(木)
場所:大谷川上流
参加生徒:サワガニの分布調査班(2年生3名)
内容:課題研究として本校周辺を流れる大谷川では,色の異なるサワガ二がみられます。サワガニの色の分布調査や原因については研究がされていますが,大谷川でのサワガニの色の違いや分布調査についてカニの採集,調査にいきました。沢山のカニが収穫できましたが,個体数やデータをとったあとは,必要最低限の個体以外は元の場所に戻しました。
今後どのような研究になっていくのかが楽しみです。
スジエビ採集/分布調査②~課題研究(生物班)
日時:令和5年9月18日(月)
場所:川内町/大麻町
指導者:本校SSHコースOB(大学でスジエビの研究)
武田真城さん
『スジエビとチュウゴクスジエビに関する課題研究』1回目の活動として前回は「エビの採取方法」と「スジエビとチュウゴクスジエビの見分け方」を本校SSHコースのOBで大学でスジエビの研究をしていた武田真城さんにご指導していただきました。今回も引き続き武田さんに同行,ご指導していただきました。
今回はいくつかのポイントに絞って実際に【分布調査】を行いました。今回の分布調査では3地点を目標に,在来種と外来種の個体数のデータ収集と採集を行いました。各ポイントでの水温,塩分濃度を測定したあと,学校に帰り,各ポイントごとに保存用にエタノール処理をした【分子データ用】と【生態調査用】に飼育していくものとに分けました。外来種と在来種の分別や水槽の準備,エタノール処理など大変でしたが,たくさんのデータをとることができました。
今後どのような研究に向かっていくのか楽しみです。
前回に引き続きご指導いただいた武田さんありがとうございました。
SW-ingゼミ「京都大学訪問研修」
日 時:令和5年8月21日(月)~8月22日(火)
場 所:京都大学理学研究科セミナーハウス他
講 師:京都大学大学院 理学研究科附属 サイエンス連携探索センター
常見 俊直 准教授
T A :京都大学理学研究科技術部 斎藤 紀恵さん 阿部 邦美さん 田尾 彩乃さん 石川 学さん
京都大学大学院理学研究科 博士課程 奥田 尚さん 森本 克己さん
京都大学大学院理学研究科 修士課程 山田 莉彩さん 東島 いずみさん 小林 凌河さん 小野 基紀さん
京都大学理学部 向原 樹映さん
参加者:Sコース2年生 35名
本校OBである京都大学常見俊直准教授のご協力で京都大学での研修を実施することができ、Sコース2年生35名全員が参加しました。
初日はメンバーの紹介の後、薄層クロマトグラフィー(TLC)を用いた野菜などの色素分離実験の研修を行いました。原理の説明や実験上の注意を受けた後、指定された野菜の色素分離を行い,慣れたところでグループごとに計画した野菜を選択して実験を行いました。午後からは,実験結果を基に考察を行い、そこで生まれた仮説を検証するために追加実験を行いました。グループごとに次々に出てくる疑問を解決するため、技術職員の方が個別の実験道具や溶液を準備してくださるという、短時間ながらも恵まれた環境で実験を進めることができました。1日目の最後に、実験の内容をまとめて発表準備を行いました。TAのみなさんとも対話しながら、自分たちの行った実験の意味を考察し、より効果的に伝えるための工夫を時間ぎりぎりまで続ける姿が印象的でした。
宿舎に入ってからも、京都の食事に舌鼓を打ちながらも、研修中の疑問点をネットで検索したりまとめを工夫するなど、2日目の発表に向けての準備を行いました。
2日目は、プレゼンテーションの最終仕上げを行った後、グループごとに発表を行い、TAのみなさんからの質疑に答えました。実験手法は同じでも、グループごとに切り口のまったく異なる実験テーマとなるなど、それぞれが真剣に向き合った内容でした。発表の仕方やデータに対する考察の甘さについて指摘されることもありましたが、データ中の着目点を強調する工夫や、仮説を検証する有効な追加実験を行うグループが多く見られました。最後の相互投票により、昼食中に起こった変化に対する仮説を、論理的に検証するための追加実験を工夫したグループが、大学院生の議論も巻き起こし、最優秀賞を獲得しました。
全体の解散後も昼食時間を削っての研究室見学をお願いする生徒や昼食中もTAの方から学習法や大学での生活について話を伺う生徒もおり、脇高生の探究心や積極性の高さを示していました。
生徒3人に1人という手厚い助言者のアドバイスを受けながら『実験し、その結果から考察し、発表する』一連の流れを経験し、探究することの楽しさを実感することができました。さらには追加実験を計画,実施することで、新たな発見に至るグループもあり、課題研究の過程での貴重な経験をする充実した京都大学訪問研修となりました。
令和5年度 脇町高校SSH課題研究発表会
日 時:令和5年8月17日(木) 12:45〜14:05
場 所:脇町高校およびオンライン
参加者:2、3年生Sコース、1年生希望者、近隣中学校の生徒および教員、SSH指定校の教員 運営指導委員 等
内 容:
令和5年度脇町高校SSH課題研究発表会を本校およびオンラインのハイブリッド形式で行い、約150名の方に見学いただきました。3年生Sコース11組とBCコースから1組がこれまで進めてきた課題研究の成果を発表しました。
<発表テーマ一覧>
・未来を継ぐ伝統技法
・より強い力に耐えられる構造
・ブラジリアンナッツ現象の謎に迫る!
・産後うつ予防に選択肢を
・カワヨシノボリの吸盤の形状変化と吸着力の関係
・保水性に着目した伝統農法の効果の検証
・ウメノキゴケは大気汚染の指標となりえるのか
・納豆PGAの保水力の活用
・葉の開花の位置からフロリゲンの移動
・次世代のJ-POP音楽ブームを拓く
・カマキリの鎌の構造
・AIを使った投球運動の解析
令和5年度SSH生徒研究発表会
日 時:令和5年8月9日(水)8月10日(木)
場 所:神戸国際展示場
参加者:3年生Sコース3名(森脇さん、松本さん、竹田さん)
内 容:
令和5年度SSH生徒研究発表会に本校生徒3名が参加しました。生徒研究発表会では、全国SSH校の代表チームがポスター形式で日頃の研究成果を発表し、その中で特に優れた作品が口頭発表を行います。
本校の代表チーム「次世代のJーPOPの音楽ブームを拓く」は、残念ながら口頭発表を行うことはできませんでしたが、全国各地の高校生や指導者、専門家と交流ができ、非常に良い経験となりました。
<感 想>
・実際に発表し、質問に答えていると、研究結果の分析方法や、研究内容の補足説明など自分たちの研究、発表に改善すべきところがたくさん見つかった。特に、結果の分析は自分でも改めてみると分析が甘く、わかりやすさだけでなく、データの見方から考える必要があると感じた。
・たくさんの人が見に来てくれて、発表するのは緊張したが、それよりも質疑が大変だった。想定していない質問にその場で対応するのが難しく準備不足を感じた。
京都大学理学部高大連携事業COCOUS-R中間発表会
日 時:令和5年8月8日(火)~8月9日(水)
場 所:京都大学理学研究科セミナーハウス他
参加者:探究部2名(高橋、町田)
昨年度末の3月から探究部の2名は「綺麗な字を書くには」というテーマで研究を行い、定期的に京都大学の院生からZOOMを用いた指導・助言を受けてきました。今回はその中間発表として京都大学に集まり発表を行いました。
初日は午後から各学校からプレゼンテーションによる研究の中間発表と質疑、そして、その後ポスターセッションを行いました。女子学生同士の活発な質疑が行われ貴重な機会となりました。
2日目は他校の生徒とグループになって化学実験を行いました。色素のTLC実験の結果をもとに野菜等の天然の色素を分離し、考察を行いました。全国の高校生や京都大学の学生さんから様々な刺激をうけ、今後の研究に対するモチベーションが上がりました。
令和5年度「聞き書き」事業 事前研修
日 時:令和5年8月4日(金)9:00~10:30
場 所:脇町高校及びオンライン
参加者:探究部 聞き書きグループ(2チーム7名)
講 師:國金重光さん(ニシアワアカデミア)岩男望さん(京都大学)藤原さん 福永さん(そらの郷)
内 容:
今年度も世界農業遺産に認定されている「にし阿波の傾斜地農耕システム」における名人から聞きとりを行い、本としてまとめる「聞き書き事業」が行われます。本校からは本事業に探究部の7名が参加します。
事前研修として「聞き書き」の手法についての講義を受け、実践を行いました。まず最初に國金さんのコーディネーションのもと昨年度参加した2年生からの説明とアドバイス、そして岩男さんから「聞き書き」の手法や魅力、コツをご教授いただきました。その後、実践編として、オブザーバーの大人から仕事について聞き取りを行い、全体で発表を行いました。今後、この経験を活かして、自分たちでアポイントを取り、各グループごとに名人を訪ね、聞き書きを行います。
SW-ingゼミ「東京AI研修」
日 時:令和5年8月1日(火)~8月3日(木)
場 所:東京大学本郷キャンパス 日本科学未来館
講 師:東京大学大学院情報理工学系研究科 川原圭博 教授
東京大学大学院教育学研究科 野崎大地 教授
東京大学大学院情報理工学系研究科 矢谷 浩司 准教授
東京大学大学院情報理工系系研究科 修士課程 乘濵 駿平さん 篠田 和宏さん
参加者:探究部 10名
本校OBである東京大学川原教授のご協力の今年も東京での研修を実施することができ、探究部10名が参加しました。
初日は午後から川原教授のご指導のもとChatGPTの研修を行いました。生成系、対話型のAIの仕組みやその用途について講義いただき、実際にChatGPTを用いて各自がプロンプトを作成し調べ学習を行いました。そして、発表を行った後、自身の課題研究のテーマについてChatGPTを用いて川原先生からフィードバックを受けながら、ブラッシュアップを行いました。
2日目の午前はまず、矢谷先生からヒューマンコンピュータインタラクションについての研究内容の紹介やSyncUpの紹介等の講義をしていただきました。続いて矢谷研究室に所属する大学院生の方々から研究内容の説明やご自身の高校生活についてお話しいただき、質疑応答を行いました。大学生活だけでなく、勉強方法や進路選択の話などざっくばらんに語っていただきました。午後は大学見学ののちに本校OBである野崎教授の「ロボティクス・VR技術を活用した運動学習の仕組み」や「モーションキャプチャを利用した運動解析」について講義並びに体験を行いました。
3日目最終日は日本科学未来館で体験・見学を行いました。公式スマホアプリ「Miraikanノート」を使って「問い」を見つけて「考え」、「アクション」する体験や「月で暮らす展」を見学しました。
~生徒感想(一部抜粋)~
・特にchatGPTを使った研修が印象に残っている。どんどん深掘りしていけるが、間違いを含むことがあり注意が必要ということが研修を通してよくわかった。そして、その活用のためには使用者の知識がないといけないと思いました。
・東京大学の院生の話が印象に残りました。ただひたすら勉強だけを頑張ってきた人で私とは違うと思っていましたが、実際には部活やプライベートもあっての高校生活をおくってきたと聞き、どこか心の中で部活や通学時間を言い訳にしていた自分に気がつきました。
京都大学TV会議①
日 時:令和5年7月14日(金)18:00~20:00
場 所:脇町高校及びオンライン
参加者:Sコース2年生(35名)
講 師:京都大学大学院准教授 常見俊直先生 TA5名
内 容:オンライン会議による課題研究のテーマのブラッシュアップ
2年生Sコースの生徒が4月から取り組んできた課題研究のテーマと実験計画についてZOOMによるオンラインで発表し、京都大学の学生さんから助言や新たなアイデア等をいただきました。今後、実験計画を修正し、本格的に課題研究を進めていきます。
<テーマ一覧>
・スダチチンの抗酸化作用について
・蛍光物質の合成
・綺麗な字を書くには
・サッカーの勝率をあげるには
・傾斜地農耕システムにおけるカヤの働き
・弓道の所作と軌道
・イスの騒音を減らすには
・木組みとその応用
・コエグロ中の微生物
・チュウゴクスジエビの分布
・ヨシノボリの体長と分布域
・フロリゲンの移動経路
高校生向け「組換えDNA実験講習会」〜徳島大学〜
日 時:令和5年7月27日(木)28日(金)
10:00~16:00
場 所:徳島大学 先端酵素額研究所A棟
本校参加者:2年生(2名)
内 容:
徳島県立総合教育センターと徳島大学主催で行われた『高校生向けの伝子組換え実験講習会』が徳島大学先端酵素学研究所で開催されました。
各学校の参加枠は2名ということで本校では20名近くの希望者の中から抽選によって選ばれた2名が参加しました。
1日目,2日目実験を行ったあと、グループごとに考察し発表を行いました。2日間有意義で貴重な経験をすることができました。
〈1日目〉
(1)講義 10:00~12:00
「遺伝子組換えの基礎知識や実施する実験の手技と意義,安全な取り扱いに関する関連法令について学ぶ」
(2)実習Ⅰ 13:00~16:00
「クラゲの蛍光タンパク質遺伝子(GPF)を含むプラスミドDNAによる大腸菌の形質転換を行い,発光する大腸菌を作る」
「ヒトゲノムの多型を調べるため,DNAの抽出とPCR方によるDNAの増幅を行う」
実習I 「クラゲの蛍光タンパク質遺伝子(GFP)を含む大腸菌の形質転換を行い、発酵する大腸菌をつくる」
〈2日目〉
(3)実習Ⅱ 10:00~12:00, 13:00~16:00
「形質転換した大腸菌コロニーを観察し,遺伝子組換え技術の初歩を学ぶ」
「ゲル電気泳動による遺伝子情報解析の初歩を学ぶ」
京都大学理学部高大連携事業COCOUS-R
探究部女子2名が昨年度末から京都大学理学部が行なっている理系女子向けの事業であるCOCOUS-Rに参加しています。月に2回程度、定期的に京都大学の学生さんとZOOMによるオンライン会議を行い、研究活動のアドバイスを受けながら研究を行っています。
COCOUS-Rの詳細は以下のリンクからご覧ください。
https://www.sci.kyoto-u.ac.jp/ja/research/outreach/cocousr/2023/apply
科学への誘い〜地学〜
日 時:令和5年7月25日(火) 18:00〜21:00
場 所:徳島県立総合教育センター
参加者:2年生、3年生(希望者)
内 容:
令和5年度総合教育センターで行われた『科学への誘い』の地学実験に、2年生、3年生合わせて3名が参加しました。
最初に天体についての講義を受けました。MetaMoJi ClassRoomで配布されたプリントに記入しながら理解を深めた後、後半は実際に天体望遠鏡を生徒自ら組み立て、月や星の観測を行いました。
最初は天候が心配されましたが、観測の時間には雲の晴れ間から月を観測することができ、最後には総合教育センター設置の大型の天体望遠鏡で観測することができ、生徒も興奮を隠せない様子でした。
MIMA Indigo Dayボランティア(うだつあげ隊)
日 時:令和5年7月23日(日)
場 所:脇町高校及びミライズ〜うだつの街並み
参加者:1〜3年生 22名
内 容:あいでつながろう。「MIMA Indigo Day」
東京オリピックで阿波藍がエンブレムに採用されたことを記念して、7月24日を「とくしま藍の日」と定められました。美馬市でもこの日を「MIMA Indigo Day」として藍への理解と関心を深め、文化や伝統の継承、市内外へのPRを目指してイベントを実施しています。今年は7月23日に向け、本校探究部と地域創生に関心のある有志が「うだつあげ隊」として参加しました。まず、事前準備としてうだつの街並みに掲げる藍染のフラッグをデザインしました。鉛筆でデザインしたものを布に転写し、実際にそれをろうでなぞり下絵を作りました。染色はプロにお任せしましたが、各々が独創性あふれる作品を制作しました。本番当日はミライズ周辺での案内や抽選会等のお手伝いをしました。暑い中でしたが、地元へ貢献できるとともに藍文化の継承の大切さを知る良い機会となりました。
キャリア教育WORKCAMP事前研修
日 時:令和5年7月20日(火)16:30~18:30
場 所:脇町高校及びオンライン
参加者:探究部9名
講 師:そらの郷 前田さん、株式会社C Landmark 藤田梢さん
内 容:そらの郷主催の「キャリア教育WORKCAMP」に関する事前研修
そらの郷課長で本校の卒業生である前田さんと さんから徳島県西部で民泊し、地元企業で研修を行う「キャリア教育WORKCAMP」の事前研修を受けました。前田さんからはにし阿波の魅力や事業の流れについて説明を行っていただき、藤田さんから自身の経験をもとに地域で生きる、地域に貢献する意義についてお話をいただきました。今後7月と8月にそれぞれ美馬地域と三好地域に分かれて研修が行われます。
探究部が取材を受けました。
本校探究部が徳島新聞の取材を受けました。探究部はイノベーションチーム、地域創生チーム、AI・ロボットチームの大きく3つのグループに分かれて活動しています。文系理系関係なく幅広く取り組んでいるユニークな部として取り上げられました。例えば、地域創生チームでは世界農業遺産に認定されている徳島県西部の達人を取材する「聞き書き」やRESAS等の公的なデータをもとに地域活性化を探るコンテストへ挑戦しています。また、AI・ロボットチームはAIを使った運動解析やプログラミングロボットによる小中学生へのサイエンスショーなどを行なっています。
徳島新聞の記事はこちら https://www.topics.or.jp/articles/-/907710
IGS社で訪問研修を行いました。
日 時:令和5年5月10日(水)10:30~12:00
場 所:IGS社
参加者:2年生(4名)
内 容:修学旅行の一環で本校にAi GROWを提供いただいているIGS社(Institution for a Global Society Corporation)を訪問しました。社員の方々のキャリア形成やこの仕事を選んだ理由などをお聞かせいただくとともにAi GROWについて逆取材も受けました。その内容がリンク先でも取り上げられています。お忙しい中ご協力いただきありがとうございました。
リンク先:https://event.aigrow.jp/students_20230523
【SW-ingアカデミー】講演会・サイエンスカフェ
日 時:令和5年4月28日(金)14:10~15:50+16:30~17:30
講 師:進矢 正宏 氏
広島大学大学院人間社会科学研究科 ・ 准教授
演 題:「Human motor control」 さんすう・数学・運動制御
参加者:全学年
内 容:
広島大学大学院人間社会科学研究科 ・ 准教授 進矢正宏 氏をお招きし,講演会を実施しました。コロナ禍によるリモート講演以来,久しぶりの全学年そろっての講演会となり,これまでにない期待と緊張感のある中で始まりました。身近な野球や歩行,学習を題材にしながら,「スポーツ科学」に対して「モーションキャプチャー」だけでなく「数理モデル」をベースに迫っていく研究内容や、学習に対する捉え方について、お話しいただきました。「モチベーションを保ち楽しみながら学習や研究に取り組む」という進矢氏の姿勢は、生徒の心に響き、学習や課題研究への生徒のモチベーションを大きく高めてくれました。また,放課後に有志を募って開催したサイエンスカフェ(ミニ講演会)には,40名を超える生徒が参加し,講演会を聞いての質問を中心に,より具体的な話題で盛り上がりました。次から次へと話題が転換されていき,こんなテーマも進矢先生から見ると研究対象になるのかと感心させられる,あっという間の1時間でした。
講演後の生徒の皆さんからの質問には,YouTube上でお答えいただきました。
脇町高校いってきました(Q&A) https://www.youtube.com/watch?v=q_90TN6z8N4
生徒感想(一部抜粋):
〇スポーツと数学という2つに繋がりがあること、その2つを交えて研究を行っていることに驚いた。初めて知ることばかりで、良い経験になった。
〇数学と社会が密接に関わっているということを、自分たちと馴染みの深いスポーツと照らし合わせて考えることが出来た。身近な物事を物理的に考え、探究することで新しい発見や考察を出せるということが分かった。これからも自分の好きなことを探究し続け、より良いものにしていきたい。
〇文系の私には関係の無いことかなと軽く考えていたが、講義を受けているうちにこれは人の反射に関することかなと思ってきた。数字が多く、少し分かりにくい部分もあったが、確かに勉強になった。数学を頑張ろうという気持ちが大きくなった。
〇人間科学は人間関係とか心理的なものを学ぶのかなと思っていましたが神経が関わるものの講演をしてくださり視野が広がりました。自主的に学び強化学習を行うことが大切だと学習面においても学べました。何気ないことにも脳の神経が常に関わっていることが分かり面白かったです!ありがとうございました。
〇自分が今まで考えたことの無いような人の体の仕組みやロボットができないことについて知ることが出来て面白かったです。個人的に、平泳ぎのポーズをしてと言われた時に全員が実際に泳ぐときの体勢ではなく、垂直に手を伸ばしたことに驚きました。言われてみないと気づかなかった事だったので、人間の思考回路は面白いなと感じたし、私たちが今まで普通に生活してきた中でもこんな風に考えてみたら不思議なところがあると思うと物凄く興味が湧きました。これから先の進路選択にも活かしていきたいです!
〇誤差学習がバスケにおいても使えそうで面白かった。
〇知性と教養を磨けと言う言葉が印象的だった。勉強だけをしていても大学という広い世界に出れば埋もれてしまう。幅広い知識を身につけることがこれから重要視されるので、試験勉強だけにならないような高校生活にしたい。
脇高イノベーションプログラム WS00:導入プロジェクト
日 時:令和5年4月25日(火)16:30~18:30
場 所:脇町高校及びオンライン
参加者:探究部 イノベーションチーム
講 師:東京大学工学部社会基盤学科 小松崎俊作 准教授
内 容:「日常でも非常時でも活用できる防災グッズのアイディア創出のワークショップ」
脇高イノベーションプログラムWS00導入プロジェクトが開催されました。イノベーションプログラムも探究部の取組として2年目となります。今年は1年生から3年生までの33名が参加し、年間を通じて活動していく予定です。今回はその第1回として、東京大学の小松崎先生から「人間中心のイノベーション」のお話やその仕組み、そして実際にグループでワークショップを行い、アイデアを創出しました。
次回は6月7日、14日、28日の3回連続で徳島大学教養教育院北岡和義准教授のご指導により開催します。
令和5年度第11回四国地区SSH生徒研究発表会
日 時:令和5年4月9日(日)12:15~16:00
場 所:高知県立高知小津高等学校 体育館
参加者:3年生Sコース 本校教職員 徳島科学技術高校 城南高校 富岡西高校 高松第一高校 観音寺第一高校 宇和島東高校 西条高校 松山南高校 高知小津高校
3年生Sコースの生徒が令和5年度第11回四国地区SSH生徒研究合同発表会に参加しました。今回は新型コロナウイルス感染症対策を取りつつも久しぶりの対面形式でのポスターセッションとなりました。オンラインで遠方とのやり取りが容易になり、メリットもありましたが、やはり直に顔を合わせて発表や質疑できることの喜びを感じる機会となりました。
第21回聞き書き甲子園フォーラム
日 時:令和5年3月26日(日)13:30~16:30
場 所:東京大学内弥生講堂一条ホール(オンライン併用)
参加者:2年生Sコース 逸見さん
内 容:〔作品名〕「みなのために、地域とともに」
第21回聞き書き甲子園フォーラムに2年生の逸見さんが参加しました。「聞き書き甲子園」は、全国からの応募の中から選ばれた高校生が、森・川・海の名人を訪ね、その知恵や技術、人となりを「聞き書き」し、その成果を発信する活動です。フォーラムでは、約100作品の中から選ばれた農林水産大臣賞等の受賞作品の紹介や、高校生と森・川・海の名人が、作家の塩野米松氏及びエッセイストの阿川佐和子氏を聞き手に迎え、聞き書きの体験談やエピソードに関する対談を行いました。逸見さんは代表として徳島県西部の名人を紹介するとともに審査員特別賞を受賞しました。
令和4年度 徳島県SSH生徒研究合同発表会
日 時:令和5年3月18日(土)13:00~17:00
場 所:脇町高校他(ZOOMによるオンライン発表及びYouTubeでの動画発表)
参加者:運営指導委員 徳島県教育委員会 2年Sコース 本校教職員 徳島科学技術高校 城南高校 城北高校 富岡東高校 富岡西高校 徳島市立高校
2年生Sコースの生徒が令和4年度徳島県SSH生徒研究合同発表会に参加しました。新型コロナ感染症対策のため,ZOOMによるオンライン発表とYouTubeを利用した動画発表の二つの方法で行われました。審査の結果,「口頭発表の部」では優良賞を「動画発表の部」では最優秀賞、優良賞、奨励賞をそれぞれ受賞しました。今回の発表の結果やアドバイスを受け,さらにブラッシュアップできるように研究を続けていきます。
<発表タイトル>
~ZOOMによるオンライン発表~
〇ヨシノボリの吸盤の形状と吸着力
〇未来を継ぐ伝統技法 (優良賞)
~YouTubeによる動画発表~
〇一方向からの力により強い構造 (奨励賞)
〇水中でのブラジリアンナッツ現象
〇納豆PGAの保水力の活用
〇カマキリの鎌の構造
〇ウメノキゴケは大気汚染の指標となりうるのか
〇葉と開花の位置から見るフロリゲンの移動
〇保水性に着目した伝統農法の効果の検証 (優良賞)
〇AIを使った投球運動の解析
〇次世代のJ-pop音楽ブームを拓く (最優秀賞)
【SW-ingチャレンジ】第10回未来創造アカデミー
日 時:令和5年3月18日(土) 11:00~14:00
場 所:ミライズ 活動のハコ
本校参加者:内田さん(1年) 川野さん(1年)
内 容:
令和4年度の未来創造アカデミー(美馬市主催)が開催され、本校から2名の生徒が参加しました。全10回の最終回に当たる今回は、アカデミーで学んだことを活かした「美馬市における新しいビジネスプラン」の発表会で5組が発表を行いました。
その中で、内田さんは、サイクリングイベントによるビジネスプランを、川野さんは、美馬市の特産品の香りを活用したビジネスプランを提案しました。美馬市長を含む6名の審査員の方々の前での発表であり、発表前は二人とも大変緊張していましたが、いざ発表が始まると堂々と自分のアイデアを発表できていました。残念ながら優勝することはできませんでしたが、審査員からのフィードバックや、社会人のすぐにでも起業できそうな発表を聞き、多くのことが学べた一日となりました。なお、最優秀提案賞は、本校卒業生の谷さんの「徳島のものづくりが集まる複合施設の立ち上げ!」でした。
感 想:
・気付いていなかった「地域のよさ」を認識できるようになった。また、全10回参加して、自分のアイデアを実現するためのポイントについて具体的に学ぶことができた。
・このプログラムを通して、新しい視点を持つことができた。起業などは考えたことがなかったが、将来の選択肢に加えることができるようになった。
世界農業遺産「にし阿波の傾斜地農耕システム」認定5周年記念シンポジウム参加
日 時:令和5年3月5日(日) 12:30~16:30
場 所:つるぎ町就業改善センター
参加者:2年生6名
内 容:
徳島県西部「にし阿波」地域の農耕システムが世界農業遺産に認定されて5周年となったのを記念してシンポジウムが開かれ、次代を担う人材の代表として本校生徒6名2グループがそれぞれの取組を発表しました。1つは昨年度から取り組んでいる地域の名人を取材する「聞き書き調査」です。本校では探究部の4グループが調査を行いましたが、今回はその代表として東祖谷のそば文化の継承に取り組んでいる都築さんを取材したグループが発表しました。2つ目は傾斜地農法で用いられる「カヤの保水性」に着目した研究を発表しました。こちらは研究を始めて3年目となりデータも増え、その効果が立証できつつあります。生徒にとっては初めて地域の方々の前での発表であり、緊張もありましたが、地域の思いを引き継ぐ人々との出会いや交流を持てる非常に貴重な機会となりました。
シンポジウムの詳細についてはこちらのサイトからご確認ください → リンク
令和4年度高校生ビッグデータ活用コンテスト【優秀賞・ヤフー賞】
日 時:【 発表 】令和4年12月21日(水)
【表彰式】令和5年2月21日(火)
場 所:【発表】オンライン 【表彰】徳島県庁
参加者:科学部5名
本校探究部5名が高校生ビッグデータ活用コンテスト1次審査を通過し、2次審査で昨年末に発表をZOOMによるオンラインで行いました。ヤフー・データソリューションDS.INSIGHT提供データをもとに「にし阿波を活性化させる観光バス」といったテーマでデータを分析し、徳島県西部の観光を活性化させるアイデアを提案しました。審査の結果、優秀賞とヤフー賞をダブル受賞することができました。
また、このほど表彰式として徳島県「教育の情報化」推進フォーラムの開会行事の一環として徳島県庁で行われ、代表生徒が参加し、表彰を受けました。あわせてヤフー株式会社から本校の取組についての取材も受けました。
【SW-ingアカデミー】講演会における質問への回答
令和4年12月21日(水)に,株式会社WOTA代表取締役CEO 前田 瑶介 氏による講演会を実施し,その中で,生徒から非常に多くの質問が出されました。今回,前田氏のご厚意で,すべての質問にお答えいただきました。お忙しい中、ご対応いただき、本当にありがとうございました。
【wotaが広く普及することで具体的に何が起こりますか?】
→小規模分散型水循環システムが普及することで、より持続的で、強靱、安全な水インフラを構築でき、どこでも誰でも水を自由に使える世界を実現したいと考えています。
【小型の浄水器は災害など以外にどのようなことに使われているのですか?】
→WOTA BOXは日常でも、上下水道が無い場所での仮設シャワーとして活用されています。たとえば、屋外スポーツイベントやお祭り、建設現場などです。WOSHは商業施設・飲食店・病院等で活用されており、これまで200万回以上の手洗いを提供してきています。
【私たちの生活にwataのシステムが完全に普及されるようになるのはいつ頃になりそうですか。】
→WOTAのシステムを活用した商品はすでに使える物もあります。特に手洗い器のWOSHであれば、徳島の美馬市役所にも設置されています。水道代替としての小規模分散型の水循環システムは、地域の特性を見て、必要としている場所に展開していきます。そのため、全ての家に「完全に普及」という表現ではないですが、2030年を目処に水問題に課題がある国内外の地域に広く普及することを目指しています。
【徳島県の自治体でWOTAの導入を検討している自治体はありますか?】
→美馬市、松茂町、藍住町、美波町にすでにWOTAの商品が導入されています。
【どの程度の水の汚れなら循環水として利用できますか?】
→雨水や河川水などの自然淡水も使用可能です。溶解性の毒物、劇物などが流れ込んでいる場合は不可。
【下水のインフラ整備ができていない地域は各家庭が浄化槽を整備していますが,家庭排水を循環するにはどれぐらいの費用がかかりますか?】
→運用費用という面では、4人家族家屋で年間10万円程度です。
【WOTAを使うためには電源が必要だと思いますが,ソーラーパネルの太陽光で補うことはできますか?】
→可能です。
【水の浄化にはフィルターが必要ですが,どれぐらいの頻度で交換する必要がありますか?】
→シャワー約50回目安で交換が必要となります。
【バイオトイレなどは水が不必要ですが,かくはんと微生物の発酵に時間がかかるため大人数で使用するには限界があります。WOTAは時間を気にせず大人数が連続で使用することはできますか?浄化するためにある程度の時間をおく必要がありますか?】
→汚水処理に関しては、生物処理を行いますので、浄化の時間は必要です。WOTAで開発している住宅設置用の商品は、貯水タンクの水の活用も含めて、4人家族が日常生活をしている中で水を不自由なく使える設計にしています。
【水を循環する装置はどのくらいの値段で買えますか。】
→現在発売しているWOSHは150万円程度/WOTA BOXは500万円程度の価格となります。
【災害現場では、もともときれいな水(飲むことができる水)が少ないもしくは無いと思うのですが、循環装置を使うための最初の水はどこから調達していますか?また災害現場では、シャワーを浴びたりトイレを使うための水も大切だと思うのですが、一番は飲料水だと思います。物資だけでは賄えないと思うのですが現場ではどうやって手に入れていますか?この二つの質問にお答えいただければと思います。】
→▼循環装置を使うための最初の水の調達について
災害現場の状況によりますがWOTA BOXを使用する際の最初の水については、防火水槽、井戸水などの水、雨水や河川水などの自然水も使用可能です。現場に水がない場合は給水車の水を活用する場合もあります。
▼災害現場での飲料水の調達について
被災地の状況によりますが、飲料水の調達は自治体の備蓄や給水車によって賄われる場合が多いです。これまで数十の被災地での支援実績がありますが、飲料水が不足している状態はありませんでした。飲料水は最も重要ではありますが、飲用水は一人あたり3L/1日、入浴(シャワー)は一人当たり50L以上/1回のため、必要とする水量が圧倒的に違います。日本赤十字社の発表によると、災害時の“水”の課題の上位3つは「1.入浴 /2.トイレ/3.飲料水」とされており、WOTABOXを活用して災害時に1番の課題となっている入浴の提供を行っています。
【前田先生の思い描く世界は、どんな世界ですか?】
→一人一人がいきいきと生活しながら、自然との調和が取れている状態です。人間の自由な経済・文化活動が、自然や社会に悪影響を出さずに済むようになっているような世界です。
【影響を受けた本があれば教えてください。】
→「小学館版 学習まんが人物館 本田宗一郎」です。世界一のバイクメーカーであるHONDAの創業者である本田宗一郎氏の伝記ですが、これを小学生低学年の頃に100回以上読んだ記憶があります。
【自分の好きなことや調べたい事の研究をしているときに心がけていた事は何ですか。】
→新しい分野のことを調べるときは、常にその道で世界一なのは何かを調べ、その上でなるべくそれを実際に目で見るなり知っている方と直接話すようにしてきました。
【WOTAに勤めるにはどうしたらいいですか。採用基準を教えてください。】
→水問題の解決への情熱が全てだと思っております。情熱を他者に伝えるには、具体的な成果が必要です。例えば、水問題の解決に関するアイデアを持ってきていただければ、貴殿の情熱が伝わるのでは無いかと思います。
【今後、日本で水問題が解決していくと、財源確保の他にどのようないいことがありますか?】
→より綺麗な水がより安く使えたり、災害時にも断水で困らなくなったり、等々、色々なメリットがあります。
【企業を立ち上げた当初のメンバーはどのような人たちでしたか?
また、企業や法人を立ち上げる際、どこからメンバーを集めればよいでしょうか?】
→その時々で変わりましたが、大事なことは、文化祭の「お化け屋敷」と同じです。自分がやりたいことを実現するのにどういうメンバーとやりたいか、やる必要があるかを考え、その人たちに自分のアイデアを伝え、対話をし、やりたいと言ってくれるまで魅力的に説明することです。場合によっては、既に知っている人だけでなく、まだ知らない人にも声をかける必要があるかもしれません。立ち上げるときは、自分の納得できる最高のメンバーを集めることに全力を尽くすべきだと思っています。
【実際にミライズにあるドラム缶を使ったんですけどスマホの表面を殺菌してくれる装置がありました。水以外にも何か取り組んでいるのですか。】
→新型コロナウィルス感染症対策として、手洗い後に除菌されたきれいなスマートフォンを使えるようにしたいという想いから、スマートフォンの除菌の機能の実装を行いました。
令和4年度 脇町高等学校生徒発表会
実施日:令和5年2月17日(金)
日 程:14:30 ~ 15:45
発表数:1年生クラス代表(31作品)及び全2年生(54作品)
参加者:運営指導委員,中学高校教員,大学院生 他 14名
内 容:
日頃取り組んでいる課題研究の成果を,全校生徒が参加する対面形式によるポスター発表会を行いました。各学年・コースの発表内容は次の通りです。
1年生は【SW-ingリサーチ ローカルアクト】として,9月から「地域課題解決」をテーマに個人で課題研究に取り組みました。そして本日は各クラスの代表者が発表を行いました。なお,ドイツからの留学生であるFinn君も「日本とドイツの違い」というテーマで発表を行いました。 |
2年生B・Cコースの生徒は【SW-ingリサーチ グローバルアクト】として,4月から「SDGs」を共通テーマに,3~4名のチームで課題研究に取り組みました。本日は全チームが発表を行いました。 |
2年生Sコースの生徒は【探究科学Ⅰ】として,自然科学・情報科学分野の課題研究に取り組んでおり,その成果の中間発表を行いました。 |
生徒にとって,対面によるポスター発表は初めての経験でしたが,原稿を読むのではなく,目の前の聴衆に向けて自分たちの取組を堂々と説明することができていました。また,聴衆側も積極的に質問しており,活気のある発表会となりました。
他学年や外部の方々との交流を通して,声の大きさや発表内容などについて,新しい気付きも得ることができる貴重な機会となりました。
【SW-ingリサーチ ローカルアクト】クラス内発表
日 時:令和5年2月3日(金)14:55~15:50【総合的な探究の時間】
参加者:1年生(165名)
内 容:
1先生は「地域課題解決」を共通テーマに,9月から個人で課題研究に取り組んできました。今回、その成果をクラス内で発表し,ルーブリックを使って相互評価を行い,クラス代表を選出しました。クラス代表は、2月17日(金)に行う生徒発表会において,ポスター発表を行います。
とくしま創生アワード2022 ひらめき賞奨励賞受賞
日 時:令和5年1月27日(金) 13:30~18:00
場 所:パークウェストン
参加者:2年生2名、3年生1名
内 容:
とくしま創生アワード2022最終審査会・表彰式に代表者3名が参加しました。今回新設されたビジネスの「タネ」を発掘するひらめき賞に本校の2チームが奨励賞を受賞しました。それぞれのチームの代表者が当日の表彰式に参加し、表彰を受けるとともに各部門の最終審査の様子を見学しました。学生だけでなく起業家による本気のプレゼンテーションや徳島ゆかりの実業家のお話を聞ける貴重な機会となりました。
【受賞作品及びチーム】
「集まれ!!リバーサイド」 チームみりなな
「子供の子供のよるこどものための公園」 レボリューション
令和4年度「科学の甲子園」徳島県大会 受賞結果の報告
令和11月19日(土)に行われた、令和4年度「科学の甲子園」徳島県大会において、本校から参加した6チームの中から、次の1チームが表彰されました。
奨励賞 チーム5
樽角さん、大塚さん、前田さん、佐古さん、三好さん、逢坂さん
【SW-ingアカデミー】講演会
日 時:令和4年12月21日(水)10:35~12:20
講 師:前田 瑶介 氏
株式会社WOTA 代表取締役CEO
演 題:水問題を構造からとらえ、解決に挑む
参加者:1・2年生
内 容:
本校卒業生である株式会社WOTA 代表取締役CEO 前田瑶介氏をお招きし,講演会を実施しました。「水問題」を「環境問題」だけでなく「人口問題」も踏まえて構造的に捉えることや、その課題解決に向けた「目的の純度と熱量」の重要性について、お話しいただきました。「自分が感じた問題を解決することが世界のためになる」という前田氏の話は、生徒の心に響き、学習や課題研究への生徒のモチベーションを大きく高めてくれました。
生徒感想(一部抜粋):
〇講演を聞いて、水問題について以前よりもより深く考えることができたし、今の現状を詳しく知れたのが良かったです。また、高校生であっても少しずつ世界を変えていくことはできるかもしれないという可能性も感じました。
〇学びの多い時間でした。蛇口をひねると水が出る、水道の水を使用することができるというのは決して当たり前のことではないと気づきました。今後、様々な経験や体験をして、将来自分がしたいこと、なりたいものを見つけていきたいです。
〇「小さなことに挑戦する」 「熱い想いを持って挑戦し続ける」。前田さんのそのような言葉に、続けることが億劫で大きなことに挑戦するのに失敗を恐れる私は、心を打たれました。お忙しい中、私達高校生に貴重な話をお聞かせ頂いて本当に感謝しています。ありがとうございました!
〇これからの地球を、人々の未来をつくりだすのも壊していくのも自分たちなんだと感じた。また、世界で起こっている水問題をはじめとした環境問題は他人事ではないと自覚することができた。
【SW-ingリサーチ】和菓子製造販売店との商品開発
日 時:令和4年11月19日(土) 15:00~17:00
場 所:[ ]&Work (アンドワーク)
講 師:川田 浩司 氏
参加者:6名(2年生4名 1年生2名)
内 容:
美馬市主催の「未来創造アカデミー 実践編」に参加している生徒6名が、和菓子の製造販売店のご協力の下、新しい視点で新商品の開発に取り組んでいます。今回は、本校卒業生の川田 様(高50回)から、商品への思いや和菓子の現状などについてお話をいただき、前回作成した「和菓子に対するSWOT分析」のブラッシュアップを行いました。下はその一部です。今回の活動を通して、「砂糖が多いほど保存効果が高い」「羊羹がエネルギー源としてニーズが高い」など新しい学びがあり、今後のSW-ingリサーチでの取り組みにいかしたいと思います。
なお、本校卒業生の 梶浦 様(高69回)と 谷 様(高69回)がファシリテーターとして生徒のアイデア創出をサポートしてくれました。
S(強み)
・低カロリーで食べやすい
・人生の節目や季節ごとの需要がある。
・見た目がきれい
O(機会)
・エネルギー源としての和菓子
・インバウンド増加
・コロナ明け
W(弱み)
・手軽さがない
・ながら食べができない
・特別な日しか食べない
T(脅威)
・若者は洋菓子の方を好む
・和菓子コーナーが狭い
・友達と遊ぶときに持って行くイメージがない
【SW-ingアカデミー】サイエンスカフェ
日 時:令和4年11月21日(月) 16:10~17:30
場 所:脇町高校 図書室
講 師:加藤 遼 氏(徳島大学 ポストLEDフォトニクス研究所)
有廣 悠乃 氏(徳島大学)
参加者:本校生徒19名(3年生7名 2年生11名 1年生1名)
内 容:
徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所で、光を駆使した顕微鏡開発とその医歯薬分野への応用について研究されている加藤先生をお招きし、サイエンスカフェを実施しました。加藤先生から、光ピンセットの原理などのお話をしていただき、そのあと、光ピンセットを活用してどのようなことが実現できるかアイデアを創出しました。「本に付着した手垢などを取り除けるのではないか」「がん細胞を取り除けるのではないか」「それなら、薬を患部に届けられるのではないか」などいろいろなアイデアが出されました。
加藤先生への質問では、「光の波長は光ピンセットに影響を与えるのか」「光の強さは関係するのか」など多くの質問が数多く出され、質問できなかった生徒は、サイエンスカフェ終了後に加藤先生に直接質問をしていました。
今回は、有廣先生がファシリテーターとして参加していただき、グラフィックファシリテーションの手法も学ぶことができました。生徒にとって、光技術を学ぶだけでなく、活用方法について考える、貴重な機会となりました。
【SW-ingリサーチ】株式会社グリラス訪問
日 時:令和4年11月18日(金) 14:00~16:00
場 所:株式会社グリラス 美馬ファーム
参加者:2年生4名
内 容:
2年生が取り組んでいるSW-ingリサーチ グローバルアクトではSDGsをテーマに課題研究に取り組んでいます。その一環で、コオロギとテクノロジーを組み合わせ、社会のさまざまな課題解決に取り組んでいる株式会社グリラスを、2年生4名が訪問しました。廃校になった美馬市立芝坂小学校を利用したコオロギの飼育施設などを見学し、そのあと、コオロギパウダーやコオロギエキスを試食させていただきました。生徒たちは、飼育方法や利用方法などについて、積極的に質問していました。今後の課題研究に活用したいと思います。
令和4年度「科学の甲子園」徳島県大会
日 時:令和4年11月19日(土) 9:50~12:30
場 所:徳島県立総合教育センター
参加者:2年生29名(本校)
6校19チーム(全体)
内 容:
科学技術・理科・数学などの知識・技術を競う「科学の甲子園」が開催されました。今年も新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、6人1チームの筆記競技となりましたが、本校から5チーム29名が参加しました。生徒たちは、物理・化学・生物・地学・数学・情報の各問題に協力しながら取り組みました。
感 想:
・問題は難しかったが、楽しみながら解くことができた。考える力が求められており、暗記も大事だが、しっかり理解することが重要と思うので、今後の勉強にいかしたい。
「集まれ!理系女子 第14回女子生徒による科学研究発表交流会(全国大会)」参加
日 時:令和4年11月13日(日) 10:00~16:00
場 所:東京都立大学南大沢キャンパス
講演者:稲垣 昭子 氏(成蹊大学理工学部教授)
安藤 香奈絵 氏(東京都立大学理学部准教授)
参加者:2年生Sコース2名
内 容:
SSH交流支援に採択されている「集まれ!理系女子 第14回女子生徒による科学研究発表交流会(全国大会)」に本校生徒2名が参加しました。ポスター発表では、全国から70のチームが日頃の研究成果を発表し、活発な質疑が行われました。また、並行して女性研究者として2名の大学院生のハイレベルなポスター発表も行われました。本校からは「リモートセンシングを活用したた伝統農法の検証」の発表を行い、助言やアドバイスだけでなく、GOOD JOBシールによるコメントもいただきました。理系女子のネットワークを広げ、女性研究者によるキャリア形成のお話も伺うことができ、非常によい機会となりました。
「探究部アウトリーチ活動」サイエンスフェア2022への参加
日 時:令和4年11月6日(日)10:00~16:00
場 所:あすたむらんど徳島
参加者:探究部13名
内 容:
あすたむらんど徳島で開催された「サイエンスフェア2022」に本校探究部13名が参加しました。「楽しい実験教室&プログラミング体験」と題して会場を訪れた子ども達に、空気砲の体験やスライム作り体験、そして、mbotを使った簡易プログラミングをしてもらいました。小さな子どもに説明する難しさを感じたり、保護者からの質問にたじろぎながらも科学の楽しさを伝える活動に喜びを感じられる時間でもありました。ご来場いただいた皆様に感謝申し上げます。
Future Technologies from TOKUSHIMA合同シンポジウム フォトコンテスト 表彰式
日 時:令和4年11月16日(水)
場 所:アスティ徳島
参加者:紀伊さん、友行さん、立石さん(3年)
結 果:最優秀賞(高校生部門)
内 容:
徳島で開催されたFuture Technologies from TOKUSHIMA合同シンポジウム(第39回「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウム・第13回 マイクロ・ナノ工学シンポジウム・第14回 集積化MEMSシンポジウム・化学とマイクロ・ナノシステム学会 第46回研究会)における、フォトコンテスト高校生部門において、最優秀賞をいただきました。受賞チームは、課題研究の際に撮影した、カワヨシノボリの透明標本をスマートフォンで接写した写真で応募しました。自分たちが美しいと思った写真が高く評価され、生徒たちの喜びもひとしおでした。
受賞作品 タイトル「花開く硬骨」
【SW-ingアカデミー】福井清 氏(徳島大学副学長)による出張講義
日 時:令和4年10月18日(火) 16:30~18:30
場 所:脇町高校31HR
講 師:福井清 氏(徳島大学副学長)
対 象:希望者32名
内 容:
テクニオンーイスラエル工科大学Aaron Ciechanover特別教授(2004年ノーベル化学賞受賞者)の講義映像を交えて医学についての講義をしていただきました。科学者としてのトライ&エラーの大切さや、研究を進めることで世界中の数億人の命を救うこと、また医学の置かれている状況などについて深く学ぶことが出来ました。
【SW-ingリサーチ ローカルアクト】美馬市の現状についての講演会
日 時:令和4年9月30日(金) 14:10~15:00
方 法:ZOOMによるリモート配信
講 師:藤本 晋一郎 氏(美馬市企業応援課)
対 象:1年生198名
内 容:
1年生は、2学期から地域課題解決に向けた課題研究に取り組んでいます。その一環として、自分たちの生活している地域の現状について関心を高めてもらうため、美馬市企業応援課の藤本氏をお招きし、美馬市の現状についてお話しいただきました。美馬市の課題だけでなく、関係人口増加に向けたロケツーリズムやサテライトオフィスなどの取り組み、また、うだつの町並みの活用について知ることができました。今回学んだことを踏まえて、自分たちの住む地域について理解を深めたいと思います。
生徒感想:
・美馬市の現状を知ったことで、自分の地域のどこに注目するか気づくことができた。美馬市と比較しながら検証したい。
・地域課題の裏には、新たなビジネスチャンスとなるスポットや産業があることを知ることができた。
・実際に美馬市が取り組んでいる事業について細かく知ることができた。特に、関係人口を増やす活動が勉強になった。
・美馬市に生まれ育ったが、知らないことがまだまだあることを知れた。将来、美馬市のために働きたいという気持ちが強くなった。
令和4年度 聞き書きワークショップ事前研修
日 時:令和4年8月8日(月) 10:00~12:00
場 所:本校化学講義室
講 師:國金重光さん(ニシアワアカデミア)岩男望さん(京都大学)
園原さん 福永さん(そらの郷)山内さん(西部総合県民局)
内 容:
今年度も世界農業遺産に認定されている「にし阿波の傾斜地農耕システム」における名人から聞きとりを行い、本としてまとめる「聞き書き事業」が行われます。本校からは本事業に探究部の13名が参加予定です。
今回はその事前研修として「聞き書き」の手法についての講義を受け、実践を行いました。まず最初に國金さんのコーディネーションのもと昨年度参加した3年生からの説明とアドバイス、そして岩男さんから「聞き書き」の手法や魅力、コツをご教授いただきました。その後、実践編として、オブザーバーの大人から仕事について聞き取りを行い、全体で発表を行いました。今後、この経験を活かして、各グループごとに名人を訪ね、聞き書きを行う予定です。
【SW-ingゼミ】東京大学AI研修
日 時:令和4年8月1日(月)~8月3日(水)
場 所:東京大学本郷キャンパス 日本科学未来館
講 師:東京大学大学院情報理工学系研究科 川原圭博 教授
東京大学院教育学研究科 野崎大地 教授
東京大学大学院新領域創成科学研究科 牧野 泰才 准教授
東京大学院情報理工学系研究科 矢谷 浩司 准教授
東京大学大学院情報理工系研究科 修士課程 近藤 佑亮さん
参加者:探究部 9名
本校OBである東京大学川原教授のご協力のもと3年ぶりに東京での研修を実施することができ、探究部9名が参加しました。今年度は最先端のAIを活用した取り組み等について各専門分野の先生方からの講義や体験・見学を行いました。
初日は午後からこちらも本校OBである野崎教授の「ロボティクス・VR技術を活用した運動学習の仕組み」や「モーションキャプチャを利用した運動解析」について講義並びに体験を行いました。続いて「筋トレ支援アプリの開発」を行っている近藤さんを交え、AIを使ったトレンドや題材の可能性について質疑やディスカッションを行いました。
2日目は大学を見学後、牧野先生から「超音波を利用した触覚体験」や「機械学習を用いた運動のリアルタイム予測」について講義並びに体験をしていただきました。午後からは川原先生より研究についての根本的なお話やブレインストーミング・研究のタネ探しについて幅広いテーマで講義いただきました。そして、最後に矢谷先生からヒューマンコンピュータインタラクションについての研究内容の紹介やSyncUpを利用したダンス練習におけるシンクロ率の測定を実践していただきました。
3日目最終日は日本科学未来館で体験・見学を行いました。川原先生が開発に携わった新型パーソナルモビリティ「poimo」やAIがプレイヤーの感情や技量を読み取り成長させる卓球ロボット「フォルフェウス」の体験や「きみとロボット展」を見学しました。
~生徒感想(一部抜粋)~
・自分の研究したいことをどのようにAIやプログラミングを使用して調べていくのかを詳しく知ることができたと思う。AIが社会に深く関わっていることをより実感することができた。そして、AIの汎用性の高さに驚いた。
・新たな発想の出し方について学べました。既存のことを否定することで新たな発想が生まれやすくなるということを聞き、これからの課題研究に繋げようと思いました。
令和4年度SSH生徒研究発表会
日 時:令和4年8月3日(水)8月4日(木)
場 所:神戸国際展示場
参加者:紀伊さん(3年) 立石さん(3年) 友行さん(3年)
内 容:
令和4年度SSH生徒研究発表会に本校生徒3名が参加しました。生徒研究発表会では、全国SSH校の代表215チームがポスター形式で日頃の研究成果を発表し、その中で特に優れた作品が口頭発表を行います。
本校の代表チーム「透明標本を用いたカワヨシノボリの吸盤の形状変化の解明」は、残念ながら口頭発表を行うことはできませんでしたが、全国各地の高校生との交流はかけがいのない経験となりました。
感 想
・目標であった口頭発表には選ばれなかったが、レベルの高い発表ばかりでとても勉強になった。実験の背景→実験の目的→実験方法と結果→考察という一連のストーリーがとても分かりやすく、そして、ロジカルに構築されていた。今度のスライド発表に活かしたい。また、難解なテーマより、身近なテーマが多いことにとても驚いた。自分なら疑問に思わなかったであろう現象に注目し、それを深めていくことが本当にすごいと思った。
・本当に楽しそうに話をしてくれるグループばかりで、聞いている方も楽しくなった。「研究を楽しむ」ということの重要性を実感することができた。これから次のステージで実験に取り組むとき、この気持ちを忘れず、粘り強くトライアンドエラーを繰り返したい。
・対面でのポスター発表は初めてで初めは緊張したが、徐々にコミュニケーションを取りながら進めることができた。質疑では、そんな視点もあるのかという質問もあり、とても刺激を受けることができた。その中で、この2日間で多くのアドバイスなどをもらい、まだまだ自分たちの研究は深めることができることに気づいた。もっと実験をする時間があればと改めて思った。本当に充実した2日間だったので、ぜひこの場所を目指して、後輩たちには研究を頑張ってもらいたい。
【SW-ingチャレンジ】高校生向け 遺伝子組換え実験講習会
日 時:令和4年7月28日(木)29日(金) 10:00~16:00
場 所:徳島大学先端酵素学研究所A棟
参加者:兼本さん(2年) 佐藤さん (2年)
内 容:
7月28日・29日に徳島大学先端酵素学研究所において開催された「高校生向け 遺伝子組換え実験講習会」に2年生2名の生徒が参加しました。
28日は、午前中に「遺伝子組換えの基礎知識」「実施する実験の手技と意義」の講義を受け、午後から「マイクロピペットの使い方」「大腸菌の形質転換①大腸菌への遺伝子導入」「ヒト遺伝子多型①DNA抽出」の実習を受けました。また、29日は前日の実験を受けて、「大腸菌の形質転換①コロニー観察」「ヒト遺伝子多型②PCR・制限酵素・電気泳動」の実習を行い、その後、それらの結果のまとめと考察を行いました。
感 想:
・ニュースなどで聞いていたPCRや遺伝子組換えなどについて詳しく知ることができ、ニュースなどの理解度が上がった。
・授業では、まだ遺伝子分野の内容まで進んでいないが、先取りで遺伝子について学べてよかった。遺伝子だけでなく、生物という科目への関心がさらに高まった。
「にし阿波 WORK CAMP SDGs×キャリア教育」事前研修
日 時:令和4年7月20日(水) 13:00~14:00
場 所:本校化学講義室
講 師:金村盟さん(株式会社みかも 代表取締役) 前田さん 福永さん(そらの郷)
内 容:
これまでも本校の活動に協力いただいてきた一般社団法人「そらの郷」の企画として8月に農家に民泊しサスティナブルな生活を知るとともに地元の企業で職場体験ができる「にし阿波 WORK CAMP」が行われることになりました。その事前学習に本校の生徒11名が参加しました。
「そらの郷」前田さんよりコースごとの日程や内容とともにその魅力についてのお話をいただき、みかも喫茶を経営なさっている金村さんからは一歩踏み出すことの大切さやSDGsの視点についてご自身の経験からお話しいただきました。それぞれ日程やコースは違いますが、参加者は非常にモチベーションが上がっていました。
【SW-ingゼミ】京都大学とのオンライン連携①
日 時:2022年7月15日(金)18:00~20:00
講 師:常見 俊直 氏(京都大学大学院理学研究科)
京都大学理学部大学生 大学院生5名
参加者:脇町高校2年生Sコース 36名
内 容:
本校Sコースの2年生が課題研究におけるテーマや実験計画についてZOOMを用いたオンラインでプレゼンテーションを行い、京都大学の学生・大学院生から意見や助言をいただきました。知識や準備の不足を痛感しながらも大学生等とのやりとりから新たな気づきを得ることができました。今後は、今日の助言を活かし、適宜アドバイスを受けながら、実験計画をブラッシュアップさせ、課題研究を進めていきます。
~テーマ一覧~
物理グループ
「木の組方と 力に対する 耐久性」「より強い 圧力に 耐えられる 構造」「ヨシノボリの吸盤と実用化」
化学・情報グループ
「ムチン の 保水性」「次世代 の 音楽ブームを拓く」「水分センサーを用いた傾斜地農耕システムの検証」「A I による 運動解析」
生物グループ
「ハリガネムシ の 謎」「カマキリの カマ」「ウメノキゴケ を 用いた 空気洗浄測定」「フロリゲン の 移動経路」
【SW-ingチャレンジ】屋久島研修事前研修発表会
日 時:令和4年7月20日(水)11:50~13:10
場 所:脇町高校 視聴覚教室
参加者:屋久島研修参加者8名、1・2年生見学者21名、教職員7名
内 容:生徒発表,参加生徒代表あいさつ,学校長あいさつ
7月30日(土)~8月2日(火)で実施する屋久島研修に参加する8名の生徒が,各自の興味関心に応じて屋久島について調査した成果を発表しました。それぞれが屋久島を、地質的・生態的・文化的など多様な視点から調べられており、幅広い知識を全員で共有することができました。また、参加者から多くの質問が出されるなど、当初の予定時間を大幅にオーバーした充実した発表会となりました。
発表テーマ:
「屋久島の地形と自然環境」
「屋久島固有の生物と生態系」
「ヤクシカ対策について」
「屋久島の自然と人々の暮らしの工夫」
「観光客増加による屋久島の抱える問題」
「屋久島の歴史について」
「屋久島の自然を用いた観光地化」
「発酵について」