SSH 生徒の活動

令和7年度「科学の甲子園」徳島大会

2025年11月21日 10時25分

日 時:令和7年11月15日(土)

場 所:徳島県立総合教育センター

参加者:科学の甲子園徳島県大会出場チーム3チーム(2年生 計18名)

内 容:

 令和7年度「科学の甲子園」徳島県大会が開催され、本校からは校内予選を勝ち抜いた2年生18名で構成された3チームが出場しました。

「科学の甲子園」は、高等学校等の生徒を対象に、理科・数学・情報における複数分野の筆記競技と実技競技を通して、科学的な思考力や問題解決力、チームで協働する力を養うことを目的とした競技大会です。当日は、午前中に筆記競技、午後にはものづくりを含む実技競技が行われ、生徒たちは時間いっぱいまで粘り強く課題に取り組んでいました。本校の3チームは、大会に向けて放課後や休日を活用し、過去問題演習や実験の予備練習、役割分担の確認などを重ねてきました。本番では、問題を読み解きながら互いの意見を出し合い、データの整理や計算、装置の工夫など、それぞれの得意分野を生かして協力し合う姿が見られました。

 参加した生徒からは、「時間内にチーム全員の力を引き出す難しさを実感した」「他校の生徒の取り組み方にも刺激を受けたので、今後の探究活動にも生かしたい」といった感想が聞かれました。今回の経験を、今後の理数系の学習や課題研究、各種コンテストへの挑戦につなげていきたいと考えています。

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SSH 課題研究 探究部

第5回神戸大学中高生データサイエンスコンテスト 入賞!

2025年11月21日 10時10分
日 時:令和7年11月8日(土)
参加者:探究部1年生5名(元木、新開、臼井、富田、横川)
内 容:
 第5回「神戸大学 中高生データサイエンスコンテスト」の最終選考会が、神戸大学六甲台第2キャンパスで開催され、本校生徒のチームが出場し「敢闘賞」を受賞しました。全国から90チーム以上が応募する中、最終選考会への進出はかないませんでしたが、特に健闘した優秀な12チームに本校チームが選ばれたこと、そして入賞という成果を収めたことは大きな自信につながりました。今年度のコンテストテーマは「百貨店の売上分析」で、架空の百貨店の売上データや顧客アンケートを用いて、売上向上のための成長戦略を提案するというものでした。本校チームは、フロアごとの売上や客層の違いに着目し、データの可視化や比較分析を行いながら、品揃えや売場レイアウト、販促イベントなどについて具体的な改善案をまとめました。5分間のプレゼンテーションの中で分析結果と提案内容をわかりやすく伝えることを心がけました。生徒たちは、夏休み期間も活用してデータ分析やスライド作成、発表練習を重ねてきました。そして、探究活動で培ってきた「データに基づいて考えを述べる力」や「協働して課題に取り組む姿勢」を発揮することができました。今回の経験を通して、データサイエンスの面白さや難しさを実感するとともに、今後の探究活動や進路選択についても大きな刺激を受けた様子でした。
 このような貴重な学びの機会を提供してくださった神戸大学の先生方や関係者の皆様に心より感謝申し上げます。今回得られた学びを、本校の探究活動や地域課題の解決に向けた取組にも生かしていきたいと考えています。

コンテストの詳細はこちら ⇒ https://www.cmds.kobe-u.ac.jp/news/2025/2025_school_student_ds_contest_award/index.html

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SSH 課題研究 探究部 統計 データサイエンス

城西大学附属城西高等学校との交流会参加(探究部)

2025年11月19日 15時44分

日 時:令和7年11月15日(土)8:30~12:30
場 所:あわの抄
参加校:脇町高校探究部8名、池田高校7名

内 容:
 東京から城西大学附属城西高等学校の2年生約50名が修学旅行で徳島県西部を訪れ、世界農業遺産地域での民泊体験を行いました。約1か月にわたる事前調査と現地での学びをもとに探究テーマを設定し、その成果を発表する場に、民泊の受入家庭の方々、本校探究部8名、池田高校7名が参加しました。
 発表は1テーマにつき「発表10分+質疑応答10分」という形式で進められ、全部で13のテーマが披露されました。内容はウェルビーイングを基盤に、「自然」「環境」「地域の食文化」「医療問題」「教育」「農業」「職業」など多岐にわたり、事前研修や民泊で得た知見をもとに、地域課題の解決に向けた提案が丁寧にまとめられていました。
 本校生徒にとって、地元でありながら知らなかった事実や視点に触れる貴重な機会となり、「外からの視点で地域を見ると、こんな課題や魅力があるのだと気づいた」「自分たちももっと深く調べてみたい」といった声が聞かれました。探究活動における新しい刺激を得るとともに、発表者との質疑応答や交流を通じて、課題解決に向けた考え方について学ぶことができました。

■全体発表
交流会①

■5班同時発表
交流会②

■交流会
交流会③

■参加生徒感想(一部)
 徳島で民泊をした東京・城西高校の探究発表で、私が一番心に残ったのはジビエや地元野菜に関する内容です。発表では、実際に狩猟や収穫を体験し、食材の背景や命をいただくことについて深く考えていた姿が紹介されており、その真剣さに心を動かされました。ランチ交流会でも、「食べ物を見る目が変わった」と話してくれたことが印象的で、私自身も徳島の食文化に誇りを持つことができました。今回の交流は、地域の魅力を再確認できる貴重な時間となり、改めて地元の良さを発信していきたいという思いが強まりました。

 先日、東京の高校生が祖谷地方を訪れ、民泊体験を通して地元の暮らしに触れた様子を聞きました。事前研修の発表では、各班が徳島の季節の食べ物や、それらを使った伝統料理、自然環境、さらに地方と都市の医療の違いまで詳しく調べており、地元に住む私たちも改めて徳島について深く知ることができました。ランチ交流では、東京での学校生活や修学旅行の内容について話すことができ、和やかな時間を過ごせました。都会では感じられない自然豊かな地域を知ろうとする東京の高校生の姿に感銘を受け、私自身も徳島に住む者として、もっと地元のことを考えていかなければならないと強く感じました。今回の交流を通じて、地域の魅力を再認識するとともに、外からの視点が新しい気づきを与えてくれることを学びました。この経験を今後の生活や学びに活かしていきたいと思います。

 今回の交流を通して、私たちが住んでいる徳島県と東京の違いを知り、地元をより好きになると同時に、都会の良さも理解することができました。これまで私は都会での生活に憧れを抱いていましたが、東京の高校生から「自然に囲まれて暮らすことが羨ましい」という声を聞き、改めて徳島の魅力に気づかされました。身近すぎて気づかなかった良さを、他の地域の視点から教えてもらえたことは大きな発見でした。また、初めて会う人と話すことに不安を感じていましたが、交流の場では東京の高校生が笑顔で積極的に話しかけてくれたおかげで、楽しく有意義な時間を過ごすことができました。この経験を通じて、人と関わることの大切さや、自分から一歩踏み出す勇気の重要性を学びました。今回得た気づきや経験を、これからの社会生活に活かしていきたいと思います。

SSH 探究部 世界農業遺産 地域課題 城西大学附属城西高等学校 交流会

第2回 SW-ingアカデミー・カフェを開催しました

2025年11月10日 16時58分

 11月7日(金)につるぎ町教育委員会より前田志穂さんをお招きし、第2回SW-ingアカデミー・カフェを開催しました。

 前田さんは本校の卒業生で、豊富な海外経験を活かして、地元で地域活性の活動に精力的に取り組まれています。高校時代から海外支援の活動に取り組んだこと、留学、ワーキングホリデー、自分がしたいと思ったことを実現するために努力されてきたことをお話しくださいました。海外に出ることによって、今自分が置かれている状況は当たり前ではないことに気づき、客観的に自分を見つめる機会となったそうです。

 また、地域活性の活動については、にし阿波の観光を全国や世界に発信している「そらの郷」での5年間で、体験型教育旅行を担当したり、世界農業遺産の良さを伝える機会を提供したりした経験をお話しいただきました。情報拡散を戦略的に行うことやどのようなニーズがあるのかの分析について、また若手の人材育成にも尽力されていたことがわかりました。地元をなんとかしたい、という強いメッセージが生徒の心にも届き、地域課題について探究活動を行っている1、2年生にとって参考になることもたくさんありました。生徒のコメントの中には、「地元の魅力を再認識した」、「地元でこんな活動をしていたことを知らなかった」、「自分も人のために何かやってみたい」というものもありました。

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 放課後にはSW-ingカフェを開催し、16名の生徒が参加しました。講演会では聞けなかったことを質問し、「海外に行くとはどういうことか?」「にし阿波の魅力とは何か?」をより詳しくうかがいました。自分たちでできることが限られるときに、企業や地域のさまざまな機関とタイアップをするなど工夫することで実現に近づくため、協力を求める行動を起こすことも必要だと教えてくださいました。「正直に、まっすぐに、誠実に、人のためになることをやってほしい。」「しんどいことがあってもくじけず自分を信じて頑張ってほしい。」探究活動のヒントを得られ、将来の海外留学への後押しとなったと感じています。

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SW-ingアカデミー SW-ingカフェ 地域活性化 海外留学

サイエンスフェア2025にて科学の魅力を発信!(探究部)

2025年11月10日 12時28分

日 時:令和7年11月8日(土)10:00~16:00
場 所:あすたむらんど徳島
参加者:探究部8名
    2年:谷口 直穂、武川 幸太郎、岩浅 和希、大西 彩斗 
1年:坂東 滉平、松原 大耀、市原 妃菜、平石 美桜
内 容:                  
 
あすたむらんど徳島にて開催された「サイエンスフェア2025」に、本校探究部から8名の生徒が参加しました。県内の高校生や大学生、研究機関などが一堂に会し、科学の楽しさや奥深さを広く一般に伝えることを目的とした催しです。
 
本校探究部は、「楽しい実験教室」というテーマのもと、子どもたちが気軽に科学に触れられる体験型ブースを企画・運営しました。段ボール空気砲を使った実験や、スライム作りのワークショップ、入浴剤を活用したロケット発射体験など、五感を使って楽しめる多彩なアクティビティを通じて、来場者との交流を深めました。
 
当日は約200人の親子連れがブースを訪れ、子どもたちは目を輝かせながら実験に挑戦していました。生徒たちは、科学の原理をわかりやすく説明したり、実験のサポートを行ったりしながら、科学の魅力を伝える役割を果たしました。
 
今回の活動を通して、生徒たちは科学の知識を深めるだけでなく、コミュニケーション力やプレゼンテーション力、チームワークの大切さなど、多くのことを学ぶことができました。また、科学を社会に開く「アウトリーチ活動」の意義を体感する貴重な機会にもなりました。
 
今後も探究部では、地域や社会とつながる活動を大切にしながら、科学の楽しさや可能性を発信してまいります。ご来場いただいた皆さま、そして本活動を支えてくださった関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。

アスタム

参加生徒感想:
 子どもたちと一緒に実験を行う中で、教える立場の難しさや、コミュニケーションの大切さを学ぶことができました。子どもたちが楽しそうに取り組んでくれたことで、大きなやりがいを感じることができ、良い経験となりました。この経験を、今後の活動にも活かしていきたいと思います。
                                        2年リーダー  谷口 直穂

SSH 探究部 サイエンスフェア あすたむらんど徳島 アウトリーチ活動

サスティナブル・ブランド・スチューデント・アンバサダー 四国ブロック大会

2025年11月9日 20時31分

日 時:令和7年11月8日(土)9:00~17:00
場 所:高知工科大学香美キャンパス
参加者:探究部(長岡晟那、町田瑠菜、大塚登真、住友健一郎)

 高知県の高知工科大学にて行われた、SBSA(サスティナブル・ブランド・スチューデント・アンバサダー)ブロック大会に探究部の2年生が参加しました。今年度は四国内の高校24校から122名が参加し、開会式の後、合同会社シーベジタブルの新北成美氏による「感じる力が、未来を作るー海藻との出会いから始まった、私のサステナブルアクションー」と題した基調講演が行われました。さらに、午後からの分科会の協力企業3社の代表によるパネルディスカッションが行われました。
 人生を変えるような出会いをとらえて、様々なチャレンジをしていくことやSDGsに対する多様な取り組み方に新たな知見を得ることのできる午前中のプログラムでした。
 午後からは、40名程度の3分科会に分かれ、各協力企業の取組を詳しく聞き、提示された課題を解決するための方策を、5名程度のその日集まった別々の高校の生徒で構成されたグループで、大学生のファシリテーターのもとディスカッションしながら創出しました。本校の長岡君を含むチームが分科会の代表に選ばれ、協力企業の生産する農薬を改良し、世界のすべての人に安全な食料を提供することにつなげる提案を全体総括の場で発表しました。既存の農薬に対して、新たな素材を加えることで性能を向上させることや、リサイクル素材を使用することでより環境に配慮した製品にすること、さらにはドローン等による使用方法の改善など多岐にわたる内容に、協力企業の方からも、高い評価を得ました。今後、全国大会への招待を目指して、アイディアをブラッシュアップしていく予定です。スクリーンショット 2025-11-09 194008

SSH SBSA SDGs

サイエンス・カフェ③

2025年11月7日 20時17分

日 時:令和7年10月28日(火)16:30~18:30
講 師:栁谷 伸一郎 氏
    徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所(pLED)
    徳島大学理工学部理工学科光システムコース 准教授 
演 題:「次世代の光が切り開く新しい未来」
参加者:希望生徒(12名)
内 容:
 講師として徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所(pLED) ・ 栁谷伸一郎 氏を,グラフィックファシリテーターとして玉有 朋子 氏を迎えて、サイエンスカフェを実施しました。はじめに栁谷先生の指導のもと偏光を利用した実習を行いました。偏光板とセロハンテープを使い、脇高の校章をかたどった色鮮やかなステンドグラスを製作しました。その後の講義では、光の性質について様々な角度から学び、実習で製作したステンドグラスの仕組みについて理解するとともに、偏光を使った最新のアミロドーシスの診断方法について知ることができました。最後に、玉有先生のファシリテーションにより、難しい内容を分かりやすく振り返ることもできました。実習と講義を組み合わせた、楽しく有意義なサイエンスカフェとなりました。その様子は写真でご覧ください。サイエンス・カフェ③pLED

 

SSH サイエンス・カフェ 徳島大学 pLED 工学 医学 実習

SW-ingリサーチローカルアクト 1年生データ分析ワークショップ

2025年10月20日 19時34分

SW-ingリサーチローカルアクトとして、1年生は2学期より美馬市の課題について本格的に探究を始めています。1年生は地理総合の時間にRESAS、その他のGISについてその種類やどんな分析に向いているかを既に学習しています。今回はRESAS専門委員である本校職員からRESASデータを活用しながらデータ分析の手法を学びました。同じ形式に見えるヒートマップでも、総数か10万人あたりの数なのかなど、設定によって得られる情報が違うことを確認したり、得られた情報をどのように比較分析し、解決策の提案につなげるかを学んだりしました。夢中になって自分の関心分野を検索している生徒もおり、今後の探究活動の深化を楽しみにしています。

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探究 データ分析

ジェロントロジーワークショップを実施しました

2025年10月20日 19時20分

日時:1017日(金)14時~16

場所:脇町高校社会科教室

参加者:脇町高校1~3年生20名、美馬市ジェロントロジーアンバサダー11名、美馬市職員の方

本校がある美馬市は「美と健康のまち」をテーマにさまざまな企画を実施しています。その中で、美馬市在住の高齢者の方が人生100年時代をどう生きていくかについて学んで、社会の中で世代をつなぎ、町を支えるアンバサダーとしてご活躍されています。そのアンバサダー11名が来校し、本校生徒20名と共に自分の人生観や生きていく上で大切なものは何か、日頃それぞれの世代がどんなことを考えているか、日本総合研究所の方々によるワークショップを通じて共有しました。

最初は「何を話したらよいか」と不安そうだった脇高生も、明るく次々と話題を提供してくれるアンバサダーの方と話すうちに、打ち解けて自分の本音で話していました。余命半年と言われたら何を大切にするかを「もしばなカード」を使って考えていきます。アンバサダーと高校生の間で、重要視するものが異なることも発見でした。

「私は探究活動で高齢者に化粧やおしゃれをして、いつまでも元気でいてもらうためのイベントを企画したいと思っている。どう思われますか?」と質問を投げかけ、生の声を聞いている場面も見られました。アンバサダーの方々も「久しぶりに学校に来て若者と話をした。話が合うかどうか心配だったが、高校生の気持ちを聞くことができて、自分もまだまだ頑張りたいと思い、元気をもらった。」と話されており、双方にとって良い交流の時間となりました。一方で、地域の中で世代間のつながりが希薄になりつつあることをうかがい、脇町高校からも地域活性の一助になれるよう地域での活動や発信を続けていきたいと感じます。

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地域. ジェロントロジー

スペースバルーントライアル学生成果発表 in 大阪・関西万博

2025年10月10日 11時42分

日 時:令和7年10月10日(金)
場 所:大阪・関西万博「関西パビリオン」
参加者:探究部3年3名
 
内 容:

 本校探究部の「チームわきまち」が、大阪・関西万博の「関西パビリオン 徳島県」で開催された「スペースバルーントライアル 学生成果発表会」に参加しました。本発表会は、宇宙技術に関する国際シンポジウム「ISTS徳島大会」のレガシーイベントとして行われ、学生たちが極限環境の宇宙の入り口である成層圏に挑戦した研究成果を発表するものです。

 チームわきまちは、「くさいものにはふたをしろ!!」というユニークなテーマで発表を行いました。本研究は、部活動後のユニフォームやビブスの“におい問題”を自然の力で解決することを目的として、「汗臭くなったビブスを成層圏に打ち上げたら匂いは消えるのではないか?」という大胆な仮説を立て、軽気球を用いた実証実験を実施しました。成層圏の低温・低酸素環境、紫外線およびオゾンの酸化作用がにおい成分に与える影響を科学的に検証し、その結果をもとに臭気の変化を比較しました。

 当日は多くの来場者を前に、生徒たちは堂々と研究成果を発表し、科学的探究の面白さと発想力を活かした挑戦的な研究姿勢を示しました。今回の経験は、今後の探究活動や進路選択において大きな糧となりました。

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「剣山の植生及び動物調査講座」活動報告③

2025年10月6日 10時54分

日 時:令和7年8月25日(月)
場 所:徳島県西部総合県民局
内 容:成果発表(スライド作成・プレゼンテーション)
参加者:
2年 西浦飛翔、安友良輔、國安美樹、美馬本花、仁尾花菜子
 
最終回では、これまでの学びをもとに、生徒自身がテーマを設定し調査結果をスライドにまとめて発表しました。テーマは「現地調査の重要性(女子班)」と「剣山に生育する優占種の違い(男子班)」です。
 女子班の「現地調査の重要性」では、シカの食害やヒゼンダニによる野生動物の疥癬といった現在の環境問題を取り上げ、それらの調査方法について整理しました。最終的には、環境問題の解決には「問題に応じた適切な調査」が不可欠であり、複数の調査手法を組み合わせて活用することが重要であるとまとめました。男子班の「剣山に生育する優占種の違い」では、剣山山頂の植生が場所によって異なることに着目し、その原因として傾斜の違いやシカの食害の影響に着目し、実際の観察結果をもとに植生の分布と環境要因の関係を考察しました。
 発表は、講師の先生方や県職員の前で行われ、緊張しながらも自分たちの言葉でしっかりと伝える姿が印象的でした。発表後には、講師の先生方や県職員の方々からの講評や質問を受ける時間もありましたが、それだけにとどまらず、自分たちの発表内容や他班の発表を通して生まれた疑問をもとに、講師の先生方に個別に質問をする姿も見られました。講義や現地調査で得た知識をさらに深めようとする姿勢は、探究活動の醍醐味そのものであり、学びを自分のものにしようとする意欲が感じられました。
 今後は、このスライドをもとにポスターを作成し、県の企画展や広報誌などで情報発信していただける予定です。自分たちの学びが社会に向けて発信されるという経験は、生徒たちにとって大きな励みとなり、地域の自然環境を守る意識を育むきっかけにもなりました。

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SSH 探究活動 剣山国定公園 自然保護活動 成果発表 徳島県西部総合県民局

「剣山の植生及び動物調査講座」活動報告②

2025年10月6日 10時53分

日 時:令和7年8月9日(土)
場 所:剣山
内 容:現地調査(剣山登山・観察・記録)
参加者:2年
 西浦飛翔、安友良輔、國安美樹、美馬本花、仁尾花菜子
 第2回目は、実際に剣山を訪れ現地調査を行いました。登山道を歩きながら、植生の分布や動物の痕跡を観察・記録し、講義で学んだ調査手法を実践的に体験する機会となりました。生徒たちは、標高によって変化する植物の種類や、シカによる食害や糞粒などを丁寧に観察し、記録を取りながら自然との向き合い方を学びました。調査中は講師の先生方から直接アドバイスをいただきながら、フィールドワークの重要性と楽しさを実感することができました。
 今回の調査では、植生調査の基本手法であるコドラートを用いた「群落組成調査(ブラウン・ブランケ法)」を行い、一定の区画内に生育する植物の種類や数を記録する方法を学びました。実際に自分たちで区画を設定し、植物の分布や優占種を記録することで、定量的なデータの取り方を体験しました。また、シカによる食害から植物を守るために設置されている「防鹿ネット」や、登山道に設置された「テキサスゲート」についても説明を受けました。防鹿ネットは植物群落を囲って保護するためのもので、シカの侵入を防ぎながら植生の回復を図る重要な取り組みです。テキサスゲートは、四足歩行のシカが足を踏み入れにくい構造になっており、人は通れても野生動物の侵入を防ぐ工夫がされています。
 調査後は班ごとにテーマを設定し、スライド作成に向けたまとめ作業を行いました。

植生②

■メディア掲載情報

 徳島新聞:https://www.topics.or.jp/articles/-/1290883

SSH 探究活動 オンライン講義 剣山国定公園 自然保護活動 調査方法 徳島県西部総合県民局

「剣山の植生及び動物調査講座」活動報告①

2025年10月6日 10時32分

日 時:令和7年8月7日(木)
場 所:本校化学講義室
内 容:オンライン講義(植生・動物・調査手法)
参加者:2年 西浦飛翔、安友良輔、國安美樹、仁尾花菜子
 この夏、本校2年生5名が徳島県西部総合県民局主催の「剣山の植生及び動物調査講座」に参加しました。この講座は、剣山国定公園の豊かな自然環境を保全・継承していくことを目的に、県西部の高校生を対象として毎年開催されているもので、全3回にわたって実施されました。
 初回はオンライン形式で行われ、千葉大学および徳島大学の研究員の先生方から、剣山に生息する植物や動物の特徴、そしてそれらを調査するための基本的な手法について講義を受けました。講義では、剣山の植生が標高や地形によってどのように変化するか、また、シカやカモシカなどの野生動物の生態について、専門的な内容を分かりやすく解説していただきました。生徒たちは、普段の授業では触れることの少ない自然についての専門的な内容や調査方法を学び、自然環境への関心や調査活動への意欲を高めることができました。

植生①

SSH 探究活動 オンライン講義 剣山国定公園 自然保護活動 徳島県西部総合県民局

サイエンスカフェ ~さまよう力、発見する力、探索する力~(広島市立基町高等学校 和泉 裕太朗 氏)

2025年10月3日 11時05分

日時:令和7年9月25日(木)16時30分~17時30分

場所:本校図書館

講師:広島市立基町高等学校 和泉 裕太朗 氏

9月26日SSH授業研究会に先駆け、本校生徒対象にサイエンス・カフェを実施しました。今回の講師として広島市立基町高等学校より和泉 裕太朗 氏を迎え、これからの世の中での将来の進路の考え方・見つけ方について座談会を行いました。

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  「学校」という場を「習慣化する場」と捉えてそこでの学びを自分事としていくこと、多様な人、特に専門性ある人と出会うこと、複数のコミュニティを持つことの重要性についてお話してくれました。また、実力をつけ選択を積み重ねることで経験値が増え、「夢」が自分自身の「志」へと変容していく。そのためにフローを作り、自分の意識を変えていくとよいとアドバイスをいただきました。

今回のお話から、本校が新たに取り組むコンピテンシー「INTEGRATOR」の育成においても、意識することで、”Teaming(他者と協働する力)”、”Organizing(自己調整力)”、”Agency(主体性)”などを強化するヒントがあったと感じています。

サイエンスカフェ コンピテンシー 進路

メタバース体験inうだつの町並み

2025年10月2日 17時02分

月27日に1、2年生の希望者が株式会社エス・ビー・シー主催の「メタバース体験inうだつの町並み」に参加しました。

地元の観光資源であるうだつの町並みを舞台に、現実空間とメタバース空間を行き来しながら、課題を解決し、町並みを探索するという企画でした。グループで1台のタブレットをもち、仮想空間を探索し、課題が見つかった場所を訪れ、答えを考えました。

1年生の探究で地域活性化を考える生徒も参加しており、「仮想空間を実際に体験できたことがうれしく、他校生や大学生、企業の方との交流ができたこともとても良い機会になった。自分の探究活動にも今日の学びを活かしたい。」とコメントしています。

 

            

   

生徒活動  美馬市  探究