日 時:令和6年11月3日(日)10:00~16:00
場 所:あすたむらんど徳島
参加者:探究部19名
内 容:
あすたむらんど徳島において開催された「サイエンスフェア2024」に、本校の探究部から19名の生徒が参加しました。今回のサイエンスフェアでは、「楽しい実験教室」というテーマで、訪れた子どもたちにさまざまな科学体験を楽しんでもらうためのブースを展開しました。空気砲を用いた実験体験や、スライム作りのワークショップ、さらに、教育用ロボットである「mbot」を使用した簡易プログラミングの体験や、ロボットを操作する実演など、多彩なアクティビティを通じて子どもたちと直接ふれあう機会を持つことができました。
子どもたちが目を輝かせながら実験に挑戦する姿を目の当たりにし、科学に対する興味や探求心を育む大切さを改めて実感しました。同時に、アウトリーチ活動において、いかに科学の知識をわかりやすく、かつ興味深く伝えるかという難しさを痛感し、貴重な学びの場となりました。今後もこのような活動を通して、多くの方々に科学の楽しさを伝えていけるよう努力してまいります。ご来場いただいた皆様に心より感謝申し上げます。

第68回日本学生科学賞の徳島県審査会が行われ、本校からはこれまで行ってきた課題研究の成果として3年生Sコース10グループが出品しました。(情報分野の2グループは中央審査から参加)
審査の結果、優秀賞に3グループ、5グループが入賞となりました。
優秀賞(教育長賞)
「クマリン誘導体の合成と蛍光特性の解析」 浦川さん、津村さん、 古澤さん
「世界農業遺産!傾斜地農耕システムの秘密 ~コエグロ利用の可能性を探る!!~」 内田さん、瀬野さん、木南さん
「サワガニの体色と分布について」 新開さん、東原さん、稲井さん
入賞
「スダチチンの抗酸化作用の優位性」大島さん、重田さん、三好さん
「カワヨシノボリの吸着力と吸盤の関係」 井上さん、逢坂さん、後藤田さん
「静かに動かせる椅子の構造」 土井さん、中田さん、山崎さん
「チュウゴクスジエビの大冒険~分布調査と在来種への影響~」 井上さん、細野さん、松尾さん
「木組みのねじりからの耐性」尾花さん、山下さん、脇川さん
日 時:令和6年10月1日(火)16:40~18:30
講 師:保坂 啓一 氏
徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所(pLED)
徳島大学大学院医歯薬学研究部 教授
演 題:「光技術を駆使した歯科治療の最前線」
参加者:希望生徒(8名)
内 容:
講師として徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所(pLED) ・ 保坂 啓一 氏を,グラフィックファシリテーターとして玉有 朋子 氏を迎えて,サイエンスカフェを実施しました。保坂先生の理想を求めて研究を進める熱い姿勢に圧倒されながらも、基礎から実際の治療につなげていく研究の面白さを伝えていただき,興味深く聞くことができました。その後は,歯形とレジンを用いた光技術による歯科治療の体験をさていただきました。微細な歯の構造をあっという間に形成することのできる技術に驚かされながらも、楽しく有意義なサイエンスカフェとなりました。その様子は写真でご覧ください。

日 時:令和6年10月22日(火)
場 所:本校化学講義室
講 師:本校 化学教員
参加者:2年生理系
内 容:
徳島県の「バッテリーバレイ構想」の一環として「蓄電池に関する教育プログラム」を実施しました。このプログラムは、産業技術総合研究所が作成した資料を用いて、バッテリーに関する知識を深めるものです。今回は本校化学教員により実施され、2年生理系の「酸化還元の応用、電池」に絡めて、電池の歴史から現在の主流であるリチウムイオン電池について学ぶ内容となりました。今後、来年3月には産業技術総合研究所 関西センターで小型電池の製造実習を行い学びを深める予定です。

日 時:令和6年10月25日(金) 16:30~18:00
場 所:脇町高校
参加者:(本校)海外研修参加者18名
(徳島大学)村上敬一先生
(留学生)学生4名
内 容:①自己紹介
②グループに分かれて中国語講座
今回は、徳島大学の村上敬一先生のご協力のもと、台湾から徳島大学に留学している大学生のみなさんをお招きしました。簡単な自己紹介の後、グループに分かれて台湾で使うであろう中国語(自分の名前、好きなこと、数字etc.)を教わりました。講座の後も廊下で習った中国語を生徒たちが口にしていました。台湾でも積極的に使ってほしいと思います。
日 時:令和6年10月18日(金) 14:00~15:30
場 所:脇町高校
参加者:(本校)海外研修参加者18名
(徳島大学)村上敬一先生
(札幌国際大学)黄先生
(陽明交通大学)千年倫子さん
内 容:①台湾の民族・政治
②台湾の文化
③日本から台湾への留学
今回は、徳島大学の村上敬一先生に本校にお越しいただき、札幌国際大学の黄先生と台湾の陽明交通大学へ留学されている千年さんとはオンラインでお話を伺いました。これから訪問する台湾のことを学ぶよい機会となりました。
日 時:2024年7月29日(月)~8月1日(木)
参加者:生徒8名、引率2名
内 容:
1年生の希望者から抽選で選ばれた8名(男子4名、女子4名)が3泊4日、世界自然遺産に認定された屋久島での研修に参加しました。今年度の研修テーマ「美しい自然との共生文化~科学技術と実生活の結びつき~」のもと、「事前研修 → 現地研修 → 事後研修」を通し、屋久島の地理的環境や植生などについて知識や理解を深め、環境保全に対する意識や学習意欲を向上させました。
7/29(月) |
移動、鹿児島大学吉﨑研究室訪問 |
7/30(火) |
シュノーケリング研修、屋久島の概要(講座) |
7/31(水) |
本坊酒造見学、ジビエ加工場見学、白谷雲水峡観察、地域産業見学、星空観察 |
8/1(木) |
地域産業見学、移動 |
生徒感想(一部抜粋)
本校OBの吉﨑先生が勤められている鹿児島大学では、実験や大学見学を行いました。学校で同じような酵母の実験はやっていたけどあまり理解は出来ていませんでした。でも一緒に一から説明を聞き、実験をしているとすごくわかりやすかったです。またサンプル採取を大学構内で行ったときに色々な施設や農地を見学したのも印象に残っています。
海の中は言葉にならないほど綺麗で、色々な魚たちが泳いでいて、すごかったです。今回のシュノーケリング研修を通して、海の自然の凄さや豊かさについて知ることができました。世界中の海で環境汚染やプラスチックゴミの問題があるので、これからはそのような問題について考えていきたいと思えるきっかけになりました。

本坊酒造で訪れた蔵で印象に残っていることは、伝統を守るために多くの人が協力していることでした。研修で訪れた時も古甕を職人さんが修繕していました。蒸留時の温度、麹室の管理など、現地に行かないとわからないこだわりで作られていることが良く分かりました。このことから、僕は地域の伝統、こだわりを守り、後世につなげる姿勢が素晴らしいと思いました。

屋久島に生息し、農作物被害を起こすヤクシカの駆除のその後を知るため、3日目にジビエ加工場を訪れました。事前研修で徳島のシカ害について学んでいたので、徳島と屋久島の違いを感じながらの研修でした。屋久島では、駆除したヤクシカのどんな部分も余すことなく使うことを大切にしているのが印象に残りました。見学後、施設の職員の方と工場長から、ヤクシカについて詳しくお話を聞きました。その話の中には、屋久島に住む人にしかわからないような鹿と人々のつながりを聞き、鹿の肉を加工するにあたって命にどれほど感謝しているかをとてもよく知ることができました。

待ちに待った登山は二代大杉を目的地としてスタートしました。険しい道も多く、大変でしたが、涼しい気温や心地よい湿度を肌で感じることができました。二代大杉などの植物を実際に見て、自然の力強さに感動しました。また、標高によって植物の種類が変化していく垂直分布を自分の目で確認することができました。登山の時間はあっという間でしたが、自然のエネルギーや美しさ、神秘的な雰囲気を感じることができました。
白谷雲水峡は、苔むした岩や木々、清らかな流れの川など、自然の美が凝縮された場所でした。山道を歩きながら、大小さまざまな滝や渓流を眺めたり、清々しい空気を思いっきり吸いながら心が癒されていくのが分かりました。現地で感じたことは、白谷雲水峡の美しい自然環境を守るために多くの人々の協力があり、その結果自然環境が保護されていることがよくわかりました。これは、私が住む地域でも大切にすべきことだと思います。貴重な自然を美しいまま残すために、自分ができることを考え、行動していきたいと改めて思うことができました。

武田産業は、屋久島の豊かな自然の恵みを最大限に活用し、地元の特産品の加工・販売を積極的に行っていると職員の方から説明を受けました。屋久島の特産品は、その土地ならではの魅力を持ち、地元経済の活性化に繋がっていることを学ばせて頂きました。屋久島の美しい自然と文化を守りながら、地元の特産品を活かした製品作りに取り組む武田産業のように私たちも、小さなことから地域の発展に貢献していきたいです。

研修に行く前は、屋久島の星がいくら綺麗でも徳島の星と差程変わらないだろうと思っていました。でも、実際外に出てみると辺り一面の星空に感動しました。小学生の時には教科書でしか見ることの出来なかった夏の大三角や、天の川を本当に見ることができて驚きました。研修センターの方が丁寧に解説してくれたおかげで、色んな星について詳しく知ることができ、沢山写真も撮りました。1人ではなく、仲間と一緒に見ることでより楽しい忘れられない思い出になりました。また現地でサンプル採取をし、研修センターで実験をしたのもいい思い出です。

日 時:令和6年9月27日(金)14:40~16:30
講 師:川原 圭博 氏
東京大学 インクルーシブ工学連携研究機構 機構長 教授
演 題:「川原教授に聞く:AIのウソとホント」
参加者:希望生徒(49名)
内 容:
本校卒業生であり、政府のAIやデジタルに関する諮問会議等でもご活躍なさっている東京大学 インクルーシブ工学連携研究機構 機構長 川原圭博先生をお招きし、「川原教授に聞く:AIのウソとホント」というテーマでサイエンスカフェを開催しました。最初に川原先生から生成AI「ChatGPT」の現状についてや生成AIや大規模基盤モデルの特徴、AI進化の歴史等についてお話しいただき、その後、生徒からの質問に答えていただきました。高校時代の勉強法から始まり、未来のAIの使いかたまで多岐にわたる質問にわかりやすくお答えいただきました。また、内容は生徒有志によりグラフィックレコーディングされました。
<生徒の感想>~一部抜粋~
- 東京で政府機関にも関わっている先生の話を聞けてよかった。生成AIのしくみについては全く知らなかったので勉強になりました。
- 先生の話を聞いて、AIをどう使うかが人間の在り方とも関係すると深く考えさせられました。
- 生成AIは賢いのか賢くないのかわからなくなった。やっぱり使う私たちが賢くならないと意味がないと感じた。

日 時:令和6年8月22日(木)
場 所:本校地学教室及びオンライン
講 師:アース製薬株式会社 マーケティング総合企画本部 加藤さん 野崎さん
研究部 有吉さん 浅井さん
参加者:1~3年生希望者 29名
内 容:
アース製薬株式会社と徳島県の包括連携協定にもとづく理系人材育成支援事業として本校で「ヒトスジシマカの観察・生態・飼育と誘引実験」を行いました。まず最初に兵庫県にあるアース製薬株式会社の赤穂研究所生物飼育室のバーチャル見学を行いました。こちらは家庭に関わる100種類を超える害虫を100万匹以上飼育する国内最大級の研究施設でオンラインとはいえ大量のゴキブリの画像やその撃退方法では歓声(?)が上がっていました。次に実際にそこで飼育された各種害虫を見たり、触ったりしました。最初は恐る恐るでしたが、こちらも大盛り上がりで触っていました。
そして、グループごとに配られたヒトスジシマカに対して各自が用意した誘引または忌避するモノを使ってその様子を観察しました。カイロや制汗剤などのベタなモノから徳島ならではのすだちを使ってカがどう行動するのか予想しながら実験することができました。併せて研究員の方からその行動の理由や原因となりそうな物質について解説をしていただきました。最後に虫よけ剤「サラテクト」の効力試験を行い、感染症の予防だけなく、ワンヘルス(One Health)に基づいた考え方の大切さも伝えていただきました。今後の課題研究や進路にもつながる大変貴重な機会となりました。
NHKでの放送はこちらからご覧になれます(クリック)

第48回 全国高等学校総合文化祭(岐阜)~自然科学部門~
日時:令和6年8月3日(土)~8月5日(月)
場所:岐阜協立大学
参加者:探究部 生物班
Sコース 3年 内田 颯 / 木南咲来 / 瀬野佳乃子
テーマ:世界農業遺産!傾斜地農耕システムの秘密~コエグロ利用の可能性を探る!!~
〈日程〉
1日目 開会式
午前:研究発表・ポスター発表(審査)
午後:研究発表・ポスター発表
2日目 午前:研究発表・ポスター発表(審査)
午後:巡検研修
3日目 生徒交流会・次年度開催県PR
記念講演会
表彰式・閉会式
内容:
岐阜で行われた全国高等学校総合文化祭(自然科学部門)に本校の代表として3年生3名がポスター部門で参加してきました。ちょうど昨年のこの時期から1年かけて研究した内容になります。発表には手作りのミニコエグロを作製し、持って行きました。
審査は2日間に分けて2回行われます。
1日目の審査は4分発表、4分質疑応答、2日目の審査は1分発表、3分質疑応答でした。
2日間とも審査の順番は1番でしたが、リハーサル通り落ち着いた発表ができ、質疑にもしっかり答えることができました。
審査以外の時間はフリーで発表を行い聞きに来てくださった他校の先生や一般の方、また他校の生徒の質問に答えたり、他のポスター発表や研究発表を聞きに行ったりしました。
それ以外にも2日目には、午後から巡検で【1300年の歴史ある長良川鵜飼】について学んできました。実際に鵜も見させていただいたり、観覧船に乗って長良川や岐阜についての説明を受けたりしてきました。
最終日の3日目には、生徒交流会で他校の生徒とチームを組んでクイズ大会や講演を聴き、充実した3日間を過ごして参りました。
本研究にご協力いただいた方々に深く感謝・お礼申し上げます。


日 時:令和6年8月4日(日) 10:00〜16:00
場 所:愛媛県総合科学博物館
参加者:3年生Sコース(稲井くん、東原くん、新開くん)
内 容:
愛媛県総合科学博物館で開催された「第10回中高生のためのかはく科学研究プレゼンテーション大会」に本校を代表して「サワガニの体色と分布について」を研究したグループがポスター発表部門で出場しました。1次審査を経て臨んだ19校38組が、内容をポスターにまとめた部門と、パワーポイントなどを使って説明するステージ部門でそれぞれ発表し、愛媛大名誉教授ら7人から審査いただきました。本校の発表は審査の結果、みごと「愛媛県教育委員会教育長賞」を受賞することができました。
大会のHPはこちらをクリック

日 時:令和6年8月17日(土)
場 所:バーチャル空間 oVice
参加者:3年生Sコース3名(浦川さん、保手さん、大山さん)
内 容:
10:50 オープニング
11:00 講演 大阪大学大学院 教授 三浦 麻子 先生
12:00 リハーサル,動作確認,情報交換等(ランチタイム)
13:00 研究発表会
15:40 アドバイスタイム
「バーチャル空間 oVice」で開催された本発表会は、「統計・データ利活用の探究の発表及び交流を行うことにより、統計・データ分析に対しての興味・関心を高め、統計教育の発展に資する」ことを目的としています。データを駆使し、統計的な手法を用いて探究を行った内容の発表を行い、その後、大学の先生や、他県の高校生からの質疑が行われました。本校からは「サッカーの空中戦勝率と試合の勝率の関係」を研究したグループが参加しました。他校のレベルの高い発表に触れるだけでなく、専門的なアドバイスもいただくことができ、今後の研究の発展につながる1日となりました。

日 時:令和6年7月11日(木)14:30~18:00
講 師:深田 俊幸 氏
徳島文理大学薬学部教授
演 題:「探究心」とは ”病気の発見と患者様との交流から学んだこと”
参加者:希望生徒(20名)
内 容:徳島文理大学薬学部教授の深田俊幸氏をお迎えして、サイエンス・カフェを実施しました。はじめに「探究心」とは ”病気の発見と患者様との交流から学んだこと”と題して、先生の研究者になるまでの過程や亜鉛に関する研究についての説明、及び、その過程での患者様とのやりとりについてお話しいただきました。その後、参加生徒からの質問に答える形式で、サイエンス・カフェを進めました。
後半の座談会では「いい質問ですね!」という深田先生の軽快な語り口に誘われて、活発な質疑・応答が交わされ、楽しく有意義なサイエンスカフェとなりました。その様子は写真でご覧ください。
なお、今回のサイエンス・カフェでは、2年生の谷依津希さんと中妻幸奈さんがイノベーション活動で身に付けた力を生かして、グラフィックレコーダーとして活躍してくれました。

日 時:令和6年8月5日(月)~8月6日(火)
場 所:京都大学理学研究科セミナーハウス他
参加者:25HR3名(中妻幸奈、谷依津希、谷唯衣)
女子高生向け理学探究活動推進事業COCOUS-Rでは、全国の高校から選ばれた16校のグループが対面で交流し、日頃の探究の進捗状況を発表し合う中間発表会が開催されました。5月から25HRの3名は「放送で聞き取りやすい声」というテーマで研究を行い、月に2回程度、京都大学の大学院生・学生のオンラインでの指導・助言を受けながら研究に取り組んでいます。
初日は午後から各学校からプレゼンテーションによる研究の中間発表と質疑、そして、その後ポスターセッションを行いました。女子学生同士の活発な質疑が行われ、研究を始めて間もない本校生徒にとっては貴重な機会となりました。
2日目は他校の生徒とグループになって化学実験を行いました。色素のTLC実験の結果をもとに野菜等の天然の色素を分離し、考察を行いました。その後の交流会では、全国の高校生や京都大学の学生さんから研究に対するアドバイスなど幅広く深い刺激をうけ、今後の研究に対するモチベーションが上がりました。
