SSH 生徒の活動

2024年7月の記事一覧

令和6年度 SW-ingゼミ東京大学AI研修

日 時:令和6年7月29日(月)~7月31日(水)
場 所:東京大学本郷キャンパス 日本科学未来館
講 師:東京大学大学院情報理工学系研究科 川原圭博 教授
    東京大学大学院教育学研究科 野崎大地 教授
       東京大学大学院情報理工学系研究科 矢谷 浩司 准教授
    東京大学大学院情報理工系系研究科博士課程 篠田 和宏さん 、修士課程 平林 晴馬さん、宮崎 翔さん
参加者:探究部 10名

 本校OBである東京大学川原教授のご協力の今年も東京での研修を実施することができ、探究部10名が参加しました。

 初日は午後から矢谷准教授によるヒューマンコンピュータインタラクションについての講義や研究内容の紹介がありました。その後、研究室所属の学生さんによる研究内容の紹介や大学生活についてのお話をしていただきました。時間の許す限り、勉強方法など様々な質問にも答えていただきました。導電糸を使った最先端のインターフェイスの実物や作成したアプリを見学することができる貴重な機会であるとともに、志の高い学生さんと話すことで勉強へのモチベーションを高めることができました。

 2日目の午前はまず、本校OBである野崎教授から「ヒトの洗練された身体運動が、脳神経系によってどのように制御・学習されているか」という研究テーマについて講義並びに体験を行いました。トレッドミルやシュミレータを用いた実験では脳による認知と修正を実際に体感することができました。午後から川原教授のご指導のもとChatGPTの研修を行いました。大規模言語モデルの仕組みやその用途について講義いただき、実際にChatGPTを用いて各自がプロンプトを作成しました。そして、発表を行った後、自身の課題研究のテーマについてChatGPTを用いて川原先生からフィードバックを受けながら、ブラッシュアップを行いました。

 3日目最終日は日本科学未来館で体験・見学を行いました。ワークシートを用いて、常設展や特別展を見学するとともに、科学技術の進歩による功罪を考え、まとめました。

<生徒の感想> ~一部抜粋~
・特に心に残っているのが、AIは人と戦うものではなく人のより良い暮らし(ウィルビーイング)を支えるものであるということです。AIによってなくなる仕事があるということなどから、マイナスなイメージを持っていたけど、人とAIが共存して生きていける社会になってほしいと思いました。
・右や左に負荷をかけると、「何もしない」ということをしようとしていても無意識のうちに脳がその負荷に抗ってしまうということがとてもおもしろかったです。フィードバック応答や学習応答というものがよく分かりました。
・研究は世の中の「未知」の領域を「既知」のものだということを肝に銘じておこうと思った。チャットGPTはすごいけどたまに間違っている情報やもっと教えてほしい情報があるのでそれを掘り下げて考えようと思った。
・日本科学未来館には近未来的な科学技術がたくさんあり、興味をそそられました。その反面、私たちの生活に普及されるようになった時に乱用されるかもしれないものもあって怖いとも思いました。展示館みたいな所に自分で行く機会があまりなかったけど、自分が知らないことが知れて、こうゆう所に来るのも大切だと感じました。

スクーミースポット設置式+プログラミング講座

日 時:令和6年7月19日(金)13:00~15:30
場 所:脇町高校及びオンライン
参加者:探究部ロボットグループ 東京大学AI研修参加者
講 師:松嶋陸さん(株式会社スクーミー)

内 容:

 今年度株式会社スクーミー様から多様なセンサーを組み合わせて使用できるIoTディバイスとそれを活用するためのアプリが使用できるスクーミースポットを設置いただき、生徒の探究活動のサポートを受けるようになりました。今回はまずその使用方法について松嶋さんが来校し、講義・演習を行っていただきました。基本的な使い方として接触や光、音のセンサコネクターを接続し、それぞれの機能をアプリケーションで制御する方法とその仕組みを教わりました。その後、各々が興味あるセンサーや使い方を実践してみたり、複数のセンサーを組み合わせて使用する方法を考え、実践してみました。

   

令和6年度科学への誘い「太陽系と恒星の世界を探究してみよう!」

日 時:令和6年7月19日(金)18:00~21:00
場 所:徳島県立総合教育センター
参加者:1年生3名
講 師:正木指導主事

内 容:

最初に天体についての講義を受けました。MetaMoJi ClassRoomで配布されたプリントに記入しながら理解を深めた後、後半は実際に天体望遠鏡を生徒自ら組み立て、月や星の観測を行いました。

最初は天候が心配されましたが、観測の時間には雲の晴れ間から月を観測することができ、最後には総合教育センター設置の大型の天体望遠鏡で観測することができ、生徒も興奮を隠せない様子でした。

[ Sw-ingリサーチローカルアクト] 講演会

日 時:令和6年7月10日(水)

講 師: 美馬市企画総務部長 吉田正孝さん

演 題:「美馬市の現状と課題解決に向けた取り組み」

参加者:1年生

内 容:

 「RESAS」を用いて、美馬市の基盤産業や農業、経済について詳しく知ることができ、実際に行われている行政の取り組みなども教えていただきました。 

また、ロジックモデルを活用した政策立案のポイント

「インパクトや最終アウトカムをはじめに設定し、そこから逆算する形で手段を検討する」など

とてもわかりやすく話してくださいました。

 今日学んだことを活かし、Sw-ingの時間を使い学校がある美馬市の課題を見つけ、課題の解決に向き合っていきたいと思います。

  

令和6年度 京都大学との連携事業 TV会議①

日 時:令和6年7月12日(金)18:00~20:00
場 所:脇町高校及びオンライン
参加者:Sコース2年生(32名)
講 師:京都大学大学院准教授 常見俊直先生 TA6名

内 容:オンライン会議による課題研究のブラッシュアップ

  2年生Sコースの生徒が4月から取り組んできた課題研究の進捗状況と今後の実験計画について事前に資料を作成し、ZOOMによるオンラインで京都大学の常見先生及び学生さんから助言や新たなアイデア等をいただきました。あわせてルーブリックによる評価や文章によるフィードバックもしていただき、今後の実験計画の見直しや進め方について深めることができました。

<テーマ一覧>

・中る離れ
・水の跳ね方
・放送で聞き取りやすい声
・図形と反転
・クロスカップリング反応による新規クマリン誘導体の合成と蛍光特性
・薬の保存条件による成分の変化
・川を境にした降水量の変化
・先生と生徒にあった時間割作成
・イシクラゲと土壌
・アオイシの風化に関する微生物
・地域の特産物から酵母を取り出し、地域の活性化につなげる
・ササコナフキツノアブラムシ

SW-ingゼミ 鳴門教育大学での講義・実験

日 時:令和6年6月22日(土)13:00~16:00
場 所:鳴門教育大学 
参加者:2年生Sコース(32名)

 本校2年生Sコース32名が鳴門教育大学早藤教授のご協力により、課題研究を見据えた講義・実験を行いました。今回は次世代科学者発掘・養成講座受講生との交流企画になっています。実践内容は「医薬品の分析定量実験」として医薬品中のアスピリンを中和滴定の原理を基に定量しました。初めて触れる実験器具の扱いに苦労しながらですが、化学的な定量方法を習得する貴重な機会となりました。

化学グランプリ講習会

日 時:令和6年6月22日(土)10:00~16:00
場 所:徳島大学常三島キャンパス 
参加者:化学グランプリ参加者25名(オンデマンド含む)

 徳島大学で開かれた化学グランプリの講習会に本校からオンデマンド視聴も含め25名が参加しました。徳島大学三好教授の有機化合物の講義から始まり、鳴門教育大学武田教授による無機化合物の講義や徳島県立総合教育センターの川村先生による実験なども行いました。化学グランプリの過去の問題に挑戦したり、実験結果を踏まえた問題を解くなど普段の化学の授業の枠を超えた思考力を鍛える貴重な機会となりました。なお今回参加した生徒は7月15日の化学グランプリ2024徳島大会に参加します。