SSH 生徒の活動

九州エネルギーキャンプ

2025年8月27日 13時54分

日 時:令和7年8月18日(月)~8月20日(水)
参加者:1年生 40名
コース:伊方原子力発電所ビジターハウス⇒八丁原地熱発電所⇒ホテル(太宰府)HyTReC⇒九州大学伊都キャンパス⇒ホテル(博多)⇒北九州市エコタウンセンター/次世代エネルギーパーク

1学年生徒40名で九州エネルギーキャンプを実施しました。


各活動における生徒の感想文を掲載します。

1日目

 ◎愛媛県伊方原子力発電所ビジターハウス
 発電所は、地盤が非常に固い岩石の上に立っていて、地震にも強いように工夫されていると知りました。実際の防災への備えや安全対策がどうなっているのかも説明されていて、ただ「電気を作る場所」というだけでなく、地域の安全を守るために多くの努力があることを学べました。

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◎大分県八丁原地熱発電所
 一番印象に残っているのは半永久的に発電することが出来るということです。地熱発電所は基本的に山間部にあることから大量の水の確保が難しく、八丁原地熱発電所では冷却棟で冷却水を作っているそうです。このように様々な発電所でその土地や発電方法に合わせて多くの工夫がされていて詳しい仕組みや他の発電所について調べてみたいと思いました。
 ここは日本最大級の地熱発電所で、普段は見ることができない地熱発電所を実際に現地で学べたことはとても新鮮でした。説明を聞いて特に印象に残ったのは、ダブルフラッシュシステムという仕組みです。これは地下から取り出した熱水のエネルギーを2段階で利用する方法で、従来よりも効率よく発電できるそうです。このシステムを導入することで、出力を約20%も増加させることができたと聞き、自然エネルギーを無駄なく活用する技術の大切さも感じました。
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◎ホテル会議室での学習
 数学、国語、物理、哲学対話を行いました。数学も探究活動も知的好奇心が大切であることの話を夏補習テキスト演習を通じて学びました。国語では学ぶ意義についての論説文を読み、要約することを行いました。さらに物理では伊方ビジターハウスでいただいた3D眼鏡の原理について学びました。最後にバスの中でなぜ学ぶのかについて対話した内容を全員で共有しました。なぜ学ぶのかの視点を広げることができたことが一番印象に残っています。

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2日目

太宰府天満宮
 太宰府天満宮の鳥居をくぐってすぐの場所にある牛のオブジェを触りました。触った部分が良くなったり、治ったりするらしいので、頭を触りました。初めて見るお守りがあって、歴史が長いのだと感じました。渡った3つの橋にも意味が込められていました。
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水素エネルギー製品研究試験センター 略称: HyTReC(ハイトレック) 
 私はHyTReCという施設を見学し、水素エネルギーの未来に触れて、とても感動しました。特にすごいのは「高圧水素ガスを使った本格的な耐久試験や気密試験ができる環境」が整っていることです。大きな設備と本格的な装置を使って、実際の使用場面を想定しながら製品を検証できるなんて、とても先進的だと思いました。さらに、安全面への配慮も徹底していて、防爆仕様の装置や厳重な入退室管理があると聞き、安心して技術研究に取り組める場だと感じました。この施設は、水素という未来のエネルギーを支える大切な拠点の一つになっていると感じ、これからの持続可能な社会づくりに不可欠な存在だと思いました。
 渡邊正五センター長から水素発電の利点や問題点、HyTReCで行われている耐久実験の内容を聞き、施設内見学や水素発電を用いた車の試乗を行った。特に印象に残ったのは、実験用の建物の万全な安全対策だ。水素を用いた実験であるため、爆発する可能性があることから、この実験用の建物は爆発が起こったときの対策がしっかりされていた。例えば、HyTReC棟の壁は25cmのコンクリートでできており、より大きな実験をするCRADLE棟の壁は54cmのコンクリートでできていたり、屋根は壁より比較的柔らかくすることで爆発時壁はそのままで屋根だけが吹き飛ぶような設計にしたりしていた。これを知って、水素の実験の危険性に驚き、それに対する万全な対策に感心した。そして、コストが高く社会から危険だと感じられている一方、環境に優しく使いやすい水素エネルギーが今後社会に普及していってほしいと思った。

SSH 九州 エネルギー 発電 研修旅行 1年