地理歴史科 ESD探究プログラム
6月末に3年生の地理歴史の授業でESD探究プログラム(UCCホールディング株式会社が実践されている取組)「人と世界を結ぶコーヒーのものがたり」を実施しました。生徒たちも日常でよく見かけるコーヒーですが,コーヒー豆の栽培の難しさや,安定したコーヒーの生産に向けて生産国と消費国が協働で行っている具体的な取組例については,このプログラムを受講して初めて知ることができました。映像視聴やコーヒーの生豆を手に取ってみたことで,自分たちが日頃消費しているコーヒーについての関心を高めるとともに,プログラムの終わりにはコーヒーの例を参考にしながら,「持続可能な発展」について自分たちが実際に取り組めることを考えて意見を出し合いました。
学校での日頃の授業に加えて他の団体の取組例なども学習に取り入れることで,生徒たちも関心を持ちやすく,理解を深めることができます。こうした学びの機会を今後も増やしたいと思います。
生徒の感想より一部抜粋
・コーヒーの品質コンテストを行うことで、生産国にも消費国にもメリットがあると思った。生産国は優勝すれば高い値段でコーヒーを売ることや、賞金で新しい土地を手に入れることができ、消費国からすると安全でおいしいコーヒーを飲むことができる。持続可能な発展を実現するためにも、私たちにもできるフェアトレード商品を買ったり、正しい知識を身につけたりしたい。
・コーヒー豆の栽培が思っていた以上に何倍も手間と時間がかけられていることや、自然環境に配慮して限られた資源を活用しているのを知って、多くの人が普段当たり前に飲んでいるコーヒーですが、その当たり前の尊さを感じました。次世代のことも考えて生産されているコーヒーが、会ったことも見たこともない私たちをつないでいるのが素敵だと思いました。
・適切な値段設定ができている商品とそうでない商品を見極めるにはどうしたらよいのかを知りたい。まだ労働環境が整っていない所に対して私たちができることは何かを考えたい。
初めて見る緑っぽいコーヒーの生豆に興味津々
「持続可能な発展」に自分たちは何ができる?