SSH 生徒の活動

「剣山の植生及び動物調査講座」活動報告③

2025年10月6日 10時54分

日 時:令和7年8月25日(月)
場 所:徳島県西部総合県民局
内 容:成果発表(スライド作成・プレゼンテーション)
参加者:
2年 西浦飛翔、安友良輔、國安美樹、美馬本花、仁尾花菜子
 
最終回では、これまでの学びをもとに、生徒自身がテーマを設定し調査結果をスライドにまとめて発表しました。テーマは「現地調査の重要性(女子班)」と「剣山に生育する優占種の違い(男子班)」です。
 女子班の「現地調査の重要性」では、シカの食害やヒゼンダニによる野生動物の疥癬といった現在の環境問題を取り上げ、それらの調査方法について整理しました。最終的には、環境問題の解決には「問題に応じた適切な調査」が不可欠であり、複数の調査手法を組み合わせて活用することが重要であるとまとめました。男子班の「剣山に生育する優占種の違い」では、剣山山頂の植生が場所によって異なることに着目し、その原因として傾斜の違いやシカの食害の影響に着目し、実際の観察結果をもとに植生の分布と環境要因の関係を考察しました。
 発表は、講師の先生方や県職員の前で行われ、緊張しながらも自分たちの言葉でしっかりと伝える姿が印象的でした。発表後には、講師の先生方や県職員の方々からの講評や質問を受ける時間もありましたが、それだけにとどまらず、自分たちの発表内容や他班の発表を通して生まれた疑問をもとに、講師の先生方に個別に質問をする姿も見られました。講義や現地調査で得た知識をさらに深めようとする姿勢は、探究活動の醍醐味そのものであり、学びを自分のものにしようとする意欲が感じられました。
 今後は、このスライドをもとにポスターを作成し、県の企画展や広報誌などで情報発信していただける予定です。自分たちの学びが社会に向けて発信されるという経験は、生徒たちにとって大きな励みとなり、地域の自然環境を守る意識を育むきっかけにもなりました。

植生③

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