SSH 生徒の活動

【SW-ingアカデミー】サイエンスカフェ

日 時:令和3年12月15日(水)15:00~16:00
講 師:徳島大学特別招聘教授 理化学研究所主任研究員
    田中 拓男 氏
演 題:光のサイエンスカフェ
参加者:17名(1・2年生希望者)
場 所:脇町高校 図書室
内 容:
 サイエンスカフェは,カフェのような雰囲気の中で,科学者と市民が科学について語り合います。本校では,研究者とのよりインタラクティブか交流を通して,「学ぶ」ことのおもしろさや「科学」の大切さを実感することを目的に実施しています。

 徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所のご協力のもと、田中拓男 先生をお招きし、サイエンスカフェを行いました。 光技術を活用することで、角砂糖程度の大きさのキューブに100TBの情報を安全に記録できる技術や、特定の波長を効率的に透過させる冷房システム、アルミニウムの表面を加工し色を再現する微細絵画など、実物に触れながら先端の話を聞くことができました。物理において「光分野」を学習していない生徒ばかりでしたが、田中先生のお話はとてもわかりやすく、1時間があっという間に経過していました。特に、大容量メモリーへの関心が高く、生徒からは「なぜキューブ状にしたのか」「どのように情報を取り出すのか」「情報の消去はできるのか」など質問が多く出されました。
  最後に,研究者になるためのアドバイスとして、成果を相手にきちんと伝えることが大切なので、国語が重要であることを教えていただきました。また、田中先生の定年までの年数と、参加者が最短で研究者になるまでに年数が同じであり、一緒に研究者として働けることを楽しみにしているというメッセージをいただき、生徒たちのモチベーションが大きく上がった1日となりました。
  なお、今回は徳島大学ファシリテーターの玉有朋子氏によるグラフィックレコーディングも同時進行で行われました。サイエンスカフェ後、出来上がった記録のわかりやすさや見やすさに驚いたのと同時に、情報を可視化する重要性を学ぶことができました。

生徒感想:
・学問分野としての「光」は難しい印象しかなかったのですが、私たちの日常生活に大きく関係していることを知り、親近感がわきました。進路は文系を考えているのですが、これからもサイエンスカフェに参加して科学技術への知識を増やしていきたいと思います。
・普段は何も思わず「物体」を見ているが、「物体」を見る原理を知ることができた。また、人の一生を記録できるほどの大容量の記録媒体が開発されていることに驚いた。これらが実用化された社会がどうなるかとても楽しみだ。
・光を利用した技術がさまざまな最先端の技術が実用化に近づいていることを知り、早く日常生活で使ってみたいと思った。自分もこのような研究をして、生活を便利にしたり、人の命を救う技術開発に携わりたいと改めて思った。