探究科学Ⅱ「生成AIと教員の“ダブル伴走”で、課題研究をブラッシュアップ」
2025年12月16日 15時48分本校では、課題研究において「生成AIによる伴走(コーチング)」を取り入れています。生成AIは“答えを出す装置”ではなく、探究を前に進めるための「壁打ち相手」や「改善の視点をくれる編集者」として活用し、生徒の主体的な探究を支えます。
生成AIによる伴走とは(本校の考え方)
生成AIは、次のような場面で力を発揮します。
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研究テーマの焦点化(問いを鋭くする)
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仮説・検証方法の妥当性チェック(抜け・偏り・リスクの洗い出し)
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データの読み取りや可視化の改善案提示
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スライドや論文の「伝わりやすさ」の改善(構成・表現・根拠の整理)
実際の伴走フロー(課題研究での活用)
① 研究計画(問い・仮説・方法)
生徒が書いた研究計画をもとに、生成AIが「目的と方法のずれ」「変数の不足」「先行研究の観点」などを指摘。最終的な判断・修正は生徒が行い、教員が妥当性を確認します。
② 実験・調査(記録・データ)
データの整理方法、グラフの作り方、考察で検討すべき代替説明(別解)などを生成AIが提案。思考の幅を広げます。
③ スライド作成(伝える設計)
結論ファーストになっているか、根拠がスライドに乗っているか、図表が読みやすいかなどを生成AIがチェック。
④ 論文作成(論理・引用・表現)
序論〜方法〜結果〜考察のつながり、用語の統一、図表番号、引用の不足や曖昧表現を生成AIが指摘。生徒は修正履歴を残し、教員が最終確認します。
参考資料(実際のフィードバック) ⇒ 生成AIによるフィードバック①.pdf