2021年11月の記事一覧
【SW-ingキャンプオンライン】中国語講座②
日 時:令和3年11月26日(金)16:30~17:30
場 所:脇町高校化学講義室
講 師:徳島大学総合科学部 教授 村上敬一 氏
徳島大学留学生 楊さん 韓さん 鄒さん
参加者:台湾海外研修参加者 18名
台湾の高校とのオンラインでの交流学習の前に、お互いの国の食べ物やお菓子を交換することになりました。そこであいさつや内容物の説明を加えたメッセージカードを中国語と英語で作成し、同封することになりました。前回に続き、徳島大学の留学生の皆さんに中国語でのメッセージカードの指導や添削をいただきながら、他言語における伝え方のポイントについてもご教授いただきました。
【SW-ingアカデミー】講演会及びサイエンスカフェ
日 時:令和3年11月26日(金)15:00~17:30
講 師:竹田 美文 氏(野口英世記念館 前理事長)
演 題:わが国の近代医学の幕開けの頃に活躍した先人達
参加者:講演会1年生165名 サイエンスカフェ希望者15名
内 容:
本校のOBで,野口英世記念館 前理事長である竹田美文 氏をお招きし,1年生対象の講演会と希望者対象のサイエンスカフェを行いました。
講演会では,パスツールやコッホなど業績だけでなく,北里柴三郎や志賀潔,秦佐八浪,野口英世など近代医学の礎を築いた方々の功績をわかりやすくお話しいただきました。特に,伝記などに書かれていない野口英世のエピソードは初めて聞く話ばかりで,野口英世の墓石に刻まれている
Through devotion to science
He lived and died for humanity
科学への献身を通じ
人類のために生き人類のために死せり
という言葉をより深く理解することにつなげることができました。
そして,最後にしていただいた,美馬市三島出身である医師 三宅速とアインシュタインとの交流の話は,生徒にとってとても印象深いものとなりました。
サイエンスカフェは,竹田先生のファシリテーションによって,対話的に進められました。ウイルスが生物なのか無生物なのか,ウイルスの増殖システム,ワクチンの歴史や仕組みなど,講演会よりもより専門的な話になりましたが,参加者からは「ワクチン量を増やせば,免疫効果は高まるのか」「ウイルスは細胞内のどこで増殖するのか」「メッセンジャ-RNAワクチンは今後ワクチンの主流になるのか」などの質問が出ました。
ユーモアを交え,わかりやすくウイルスやワクチンについて説明いただき,生徒の生物への知的好奇心が喚起される貴重な時間となりました。
生徒感想(サイエンスカフェ):
・マスクをする理由がきちんと理解できていなかったことに気づけた。「なぜ?」という疑問を常に持つようにしたい。
・コロナ感染症について興味を持ち「知る」ことが,本当に大切だと思った。1時間があっという間だった。
・ウイルスが生物と無生物の間であるという意味をきちんと理解できて,とても嬉しかった。竹田先生の本が図書室に多くあるので,ぜひ読んでみたい。
高校生「聞き書き」事業 聞き書き調査③
日 時:令和3年11月14日(日)10:00~12:00
場 所:つるぎ町貞光 西岡田さん宅
参加者:2年生5名
聞き書き対象者:西岡田氏
内容:
今年度本校の生徒が関わらせていただいている,「にし阿波地域」の魅力や技術を後世に伝える「聞き書き」事業2回目インタビュー「傾斜地農業編」の報告をさせていただきます。
8月の調査に引き続き,11月14日に本校2年生5名が,世界農業遺産に登録されている「にし阿波地域の傾斜地農業」の名人である西岡田さんご夫婦にインタビューをしてきました。前回のお話を踏まえた質問に加えて,「傾斜地農業」で使われる農具や農作物を通したつながりについてなど,今回もたくさんの魅力を語っていただきました。
お宅の庭にはたくさんのそば米が干されており,その量にただ驚くばかり。今年は台風の影響がほとんどなかったため豊作のようです。周囲を見渡せば一面に広がる紅葉。美しい秋の風景に見とれ,何とも穏やかな気持ちになりました。
素敵なお話と美しい景色に触れられる貴重な経験をさせていただきました。今後私たちの活動は2回のインタビューにもとづく「聞き書き」の原稿作成に移ります。発表に向けて皆で協力して準備をしていきます。
令和3年度科学の甲子園徳島県大会
日 時:令和3年11月20日(土)9:30~12:30
参加者:1年生1チーム 2年生5チーム 計6チーム(36名)
場 所:徳島県立総合教育センター
内 容:
6校から17チームが参加した令和3年度「科学の甲子園」徳島県大会に,本校からは6チームが参加し,筆記試験(物理・化学・生物・地学・数学・情報分野)に挑戦しました。
今までに見たことがない問題も多くありましたが,帰りのバスの中では問題の解き方についてお互いに意見を述べ合うなど,今回の経験を活かそうというポジティブな発言がなされていました。
生徒感想:
・公式を暗記するのではなく,なぜそうなるのか論理的に理解することや基本的事項を徹底することが重要であることがよくわかった。
・いつもと違う問題で,とてもおもしろかった。
・バスで移動し,いつもと違う場所や雰囲気で問題に取り組め,受験に向けていいリハーサルになった。
・チーム戦だったため、いつもよりも他のチームに負けたくないという思いが強く持てた。
【SW-ingアカデミー】サイエンスカフェ
日 時:令和3年11月19日(金)16:20~17:30
講 師:徳島文理大学 薬学部 教授 深田 俊幸 氏
演 題:「亜鉛の温故知新」 なぜ亜鉛は健康の維持に必要なのか?
参加者:18名(1・2年生希望者)
場 所:脇町高校 図書室
内 容:
サイエンスカフェとは,カフェのような雰囲気の中で,科学者と市民が科学について語り合います。本校では,研究者とのよりインタラクティブか交流を通して,「学ぶ」ことのおもしろさや「科学」の大切さを実感することを目的に実施しています。
今回は,深田先生をお招きし,「亜鉛が不足するとどうなるか」「亜鉛はどのように発見されたか」「医学・薬学の研究に必要な使命感と倫理観とは」についてお話しいただきました。亜鉛トランスポーターの変異により,細胞内へ亜鉛の輸送が行えないことで引き起こされる亜鉛欠乏症の具体例や亜鉛命名の歴史など,専門的な知識を学べただけでなく,基礎研究を通して人を救いたいという研究者としての使命感を学ぶことができました。サイエンスカフェ終了後も,「何の肉に亜鉛は多いのですか?」など深田先生に尋ねている姿が印象的でした。
生徒感想:
・探究心とは,心から本当に追求したいと思うものを見つけて,「成し遂げたい」ではなく,「成し遂げなければならない」と強く思うことだと,この講義から学んだ。
・これまで大学を目指す目的がはっきりしていなかったが,大学は自分なりの目標を見つけ研究する場所だとわかった。
・亜鉛についての話を聞くまでは,鉄やカルシウムなどのように体にとって亜鉛が不可欠な元素であるということを知らなかったので,今日の話は自分にとって全く新しい知識ばかりだった。亜鉛そのものについて,とても興味が湧きました。