SSH 生徒の活動

【SW-ingアカデミー】講演会及びサイエンスカフェ

日 時:令和3年11月26日(金)15:00~17:30
講 師:竹田 美文 氏(野口英世記念館 前理事長)
演 題:わが国の近代医学の幕開けの頃に活躍した先人達
参加者:講演会1年生165名 サイエンスカフェ希望者15名
内 容
 本校のOBで,野口英世記念館 前理事長である竹田美文 氏をお招きし,1年生対象の講演会と希望者対象のサイエンスカフェを行いました。

 講演会では,パスツールやコッホなど業績だけでなく,北里柴三郎や志賀潔,秦佐八浪,野口英世など近代医学の礎を築いた方々の功績をわかりやすくお話しいただきました。特に,伝記などに書かれていない野口英世のエピソードは初めて聞く話ばかりで,野口英世の墓石に刻まれている
      Through devotion to science
      He lived and died for humanity
      科学への献身を通じ
      人類のために生き人類のために死せり
という言葉をより深く理解することにつなげることができました。
そして,最後にしていただいた,美馬市三島出身である医師 三宅速とアインシュタインとの交流の話は,生徒にとってとても印象深いものとなりました。

 サイエンスカフェは,竹田先生のファシリテーションによって,対話的に進められました。ウイルスが生物なのか無生物なのか,ウイルスの増殖システム,ワクチンの歴史や仕組みなど,講演会よりもより専門的な話になりましたが,参加者からは「ワクチン量を増やせば,免疫効果は高まるのか」「ウイルスは細胞内のどこで増殖するのか」「メッセンジャ-RNAワクチンは今後ワクチンの主流になるのか」などの質問が出ました。
 ユーモアを交え,わかりやすくウイルスやワクチンについて説明いただき,生徒の生物への知的好奇心が喚起される貴重な時間となりました。
生徒感想(サイエンスカフェ)
・マスクをする理由がきちんと理解できていなかったことに気づけた。「なぜ?」という疑問を常に持つようにしたい。
・コロナ感染症について興味を持ち「知る」ことが,本当に大切だと思った。1時間があっという間だった。
・ウイルスが生物と無生物の間であるという意味をきちんと理解できて,とても嬉しかった。竹田先生の本が図書室に多くあるので,ぜひ読んでみたい。