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アース製薬赤穂研究所訪問研修
日 時:令和6年12月24日(火)
場 所:アース製薬赤穂研究所
参加者:1・2年希望者15名
講 師:アース製薬株式会社赤穂研究所 研究員 浅井様 有吉様
内 容:
アース製薬の製品開発プロセスや研究手法を直接学び、科学的探求への理解を深めることを目的とし、害虫の研究施設として国内外で最大規模を誇るアース製薬研究所にて研究員の方と一緒に見学や実験を行いました。午前中は「生物飼育室見学」や「製品の効力試験」を行い、昨年新しくなった社員食堂で昼食後、「研究員との座談会」。その後バスでモンダミン工場へ移動し、「工場見学と製品の体験」を行いました。
生徒感想(抜粋):
■特定の害虫に特化した成分や噴射方法など、多くの努力や失敗を繰り返すことでより良い製品が開発されているのだなと感じた。
■最も印象的だったのは、商品の案を考えても6・7割しか実際に発売されず、発案から店頭販売まで最短でも1年はかかってしまうということだった。「商品は我が子同然です」という研究者の方の言葉にとても感動した。研究者、飼育者の方々に話を伺うことで、自分の進路について、「好きなことをもっと突き詰めたい」と思うようになると同時に、苦手なことも将来のために頑張ろうと思えるようになった。
■新たな製品の研究や虫の飼育など、自分が知らなかった職業で一言に研究や飼育といっても想像と違った内容ばかりでした。またどの職業も根気よく地道な作業が必要なのだとわかりました。
■座談会では、研究面と飼育面の両方の面からお話を聞くことができて、今後の課題研究活動への意欲が高まりました。
■効力実験では、害虫の種類に応じた噴射パターンや成分が使われていることを知って研究員さんの研究の努力が伺えました。今後の進路や研究に生かし、さらに学んでいきたいです。
■モンダミン発売当初、日本人に馴染みのない生活習慣だったため売れなかったが、キャッチコピーを変えたり、色やフレーバーを工夫するなど試行錯誤を重ねたことで成功へ繋がったそうです。新しいことへの挑戦や試行錯誤は、成功する上でとても大事なことだと分かりました。
■一番楽しみにしていた飼育施設の見学では、日常生活でなかなか見ることができない脱皮直後の白いゴキブリや、色の薄いゴキブリを見ることができ大満足です。来年も絶対参加したいと思いました。
■座談会で死んだ虫を供養する虫供養の話を聞き、午前の効力実験で死んだ虫や研究で使用された虫は私たちが生活を送りやすくするための犠牲だと考えると、私もちゃんと今回の実験という貴重な体験を無駄にせず、ゴキブリたちへの感謝の気持ちを忘れないようにしないといけないな、と思いました。また、見学を通して企業で働くことや福利厚生の大切さを考えることができました。社員同士のコミュニケーションを促す不思議な自動販売機や社員食堂の雰囲気から、企業で働くこと、企業の役割などを考えるきっかけになりました。
■アース製薬は虫のことをより知ろうと努め、虫に感謝し、自然環境をとても大切にしながら、人間の生活を安心安全で便利にする製品を開発しているのだと知った。虫は嫌なものとして見られがちだが、大体の虫は「益虫と害虫の両方の側面」を持っていることも知れた。
■8月にZOOMで見たアース製薬の飼育研究所を今回見学しました。前回と同じ内容のはずなのに、モニターではなく直接だったので何倍もワクワクしました。
■研究施設で働く人も工場で働く人も自らの仕事に誇りを持っているようでした。私もその方たちのように身の回りの生活を少しでも豊かにし、社会に貢献できるように努力しようと思いました。
京都大学TV会議②
日 時:令和6年12月20日(金)18:00~20:00
場 所:脇町高校及びオンライン
参加者:Sコース2年生(32名)
講 師:京都大学大学院准教授 常見俊直先生 TA6名
内 容:オンライン会議による課題研究のブラッシュアップ
2年生Sコースの生徒が4月から取り組んできた課題研究の進捗状況と今後の実験計画について事前に資料を作成し、ZOOMによるオンラインで京都大学の常見先生及び学生さんから助言や新たなアイデア等をいただきました。あわせてルーブリックによる評価や文章によるフィードバックもしていただき、今後の実験計画の見直しや進め方について深めることができました。
<テーマ一覧>
・弓道 離れの研究
・水の跳ね方
・聞き取りやすい声
・Ax+By=1と点(A,B)の関係
・新規クマリン誘導体の合成と蛍光特性
・スダチの発酵シロップと抗酸化作用
・山脈と雨の関係
・Pythonを用いた時間割作成プログラム
・青石の風化と微生物
・ササコナフキツノアブラムシについて
・コエグロの酵母
・イシクラゲと土壌
SW-ingリサーチ NEWS部 from NewsPicks Education
日 時:令和6年11月9日(土)取材日 (月1回不定期開催)
場 所:本校(ZOOMによるオンライン)
内 容:
本校の生徒が、NewsPicks Educationの「ニュース部」に参加し、その活動が同サイトのMAGAZINEで紹介されました。「ニュース部」は、全国の中高生が学校や地域を越えてニュースを共有し、対話を通じて学び合う場です。今回、世代交代を機に取材いただいた3年生の3人は昨年度から月1の活動に参加してきました。この活動を通じて、多様な視点を学び、課題解決に向けた新たな視点を得つつ、他者との交流を深めました。今後は2年生1名、1年生の3名が引き続き、参加予定です。
また詳細は以下のリンクからご覧いただけます。
https://education.newspicks.com/education-magazine/newsclub-wakimachi
SW-ingリサーチローカルアクトwith徳島県庁
日 時:令和6年11月29日(金)14:10~15:50
場 所:本校化学講義室
講 師:徳島県 知事戦略公室 松田 誉史 氏
内 容:
本校の卒業生であり、現在は徳島県庁で活躍されている松田誉史氏を講師にお迎えし、「あなたはタイプはどのタイプ?」というテーマで特別講義を行いました。松田氏は、岡山大学を卒業後、岡山の地盤対策企業に入社。その後、インターネット業界への関心から2004年にメールマガジン配信サービス「まぐまぐ」に転職し、事業開発やシステム開発に従事されました。さらに、ITベンチャー企業「ウノウ」への転職や起業を経て、2015年には「まぐまぐ」の代表取締役社長に就任されるなど、多彩な経歴をお持ちです。
講義では、政策や課題解決を進めるうえで、理想だけでなく現実を数字に基づいて分析することの重要性について、具体的な事例を交えながらお話しいただきました。生徒たちは、数字を通じて物事の背景を深く理解する姿勢を学び、自分たちの探究活動にも役立つ示唆を得た様子でした。また、講義後には松田氏が生徒たちの探究活動やプレゼンテーション内容のブラッシュアップをお手伝いくださいました。専門的な視点からのアドバイスを受け、生徒たちは課題に対するアプローチをさらに洗練させる貴重な機会を得ることができました。この特別講義を通じて、数字やデータに基づいた思考の重要性を再認識するとともに、松田氏のように社会で活躍されるOBの姿を間近に見ることで、生徒にとって将来へのモチベーションを高める良い機会となりました。
SW-ingリサーチローカルアクトwithパナソニックサイクルテック株式会社
日 時:令和6年11月15日(金)14:10~16:00
場 所:本校化学講義室
講 師:パナソニックサイクルテック株式会社 田村 祥浩 氏 他8名
演 題:「電動アシスト自転車で解決できることを考えよう」
内 容:
前回のカンコーマナボネクト様による授業を受けて、今回はパナソニックサイクルテック株式会社の田村祥浩氏をお招きし、「電動アシスト自転車で解決できることを考えよう」と題した探究学習を実施しました。最初に、同社の会社紹介や電動アシスト自転車の可能性について講義いただき、電動アシスト自転車のさまざまな用途や地域課題への活用事例が紹介されました。その後、生徒たちは地域の現状を分析しながら、電動アシスト自転車を活用した解決策を考案しました。さらに、実際に電動アシスト自転車に乗る機会をいただき、その快適さを体感することで、具体的なイメージを深めました。また、アイデアを考える際には、パナソニックサイクルテック株式会社の社員の方々が各グループに入り、サポートを行ってくださいました。最後には、各グループが考案したアイデアを発表し合い、田村氏からフィードバックをいただきました。
生徒たちからは、「地域の課題を新しい視点で捉えることができた」「電動アシスト自転車の可能性を初めて知った」といった声が寄せられました。今回の学びを基に、今後も地域社会の発展に向けた探究活動を継続していきます。
SW-ingリサーチグローバルアクト「にし阿波の魅力を発信」
10月26日(土)と27日(日)の2日間、本校の2年生女子生徒3名が、地域活性化を目的としたアクティビティの動画撮影に出かけました。今回の動画撮影は「データプロ」様にご協力いただき、地域の魅力を発信するための貴重な機会となりました。
あいにくの悪天候により予定していたサイクリングはできませんでしたが、代わりに地域ならではのさまざまなアクティビティを体験しました。まず、地元の人気スイーツを堪能し、その後そば打ちに挑戦し、自分たちで作ったそばを味わうという貴重な体験も楽しみました。また、祖谷のかずら橋を渡り、そのスリルを感じながら地域の歴史に触れました。さらに、ジップラインにも挑戦し、自然の中でアクティブに体を動かす体験を満喫しました。
今回の活動を通じて、地域の伝統や自然の魅力に触れることができ、生徒たちは地域活性化の大切さを改めて実感していました。動画は後日公開予定ですので、ぜひ楽しみにしていてください。ご協力いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。
第2回SW-ingアカデミー+サイエンスカフェ
日 時:令和6年11月8日(金)14:10~17:30
場 所:本校体育館及び化学講義室
講 師:徳島県立三好病院 医師 前川 裕子 氏
演 題:「後悔しない人生を 〜夢、使命感、生き甲斐〜」
内 容: 14:10~15:40 講演及び質疑
16:00~17:30 サイエンスカフェ
本校卒業生であり、現在徳島県立三好病院で循環器内科の医師として勤務されている前川裕子先生をお迎えして、「後悔しない人生を 〜夢、使命感、生き甲斐〜」と題して講演いただき、その後、サイエンスカフェを実施しました。女性のキャリア形成や東日本大震災後の被災地での医療について、そして、現在携わっている僻地医療についてなど様々な内容をご自身のキャリアとともにお話しくださいました。放課後に行われたサイエンスカフェでは実際の被災地であったエピソードや患者に寄り添った医療のお話などより具体的かつ感動的なお話もしていただき、生徒にとってこれからの自身の在り方や進路について考える良い機会となりました。
<生徒の感想>~一部抜粋~
・挫折しても自分の夢のためにたくさん努力をしてきた姿勢がとても素晴らしいと思いました。何事に対してもすぐに諦めたりせず自分の納得がいくまで頑張れるようになりたいと思いました。どんな場面でも行動力は大切なんだなと感じました。
・僻地医療の話は自分の将来の夢の一つとしてとても興味深く、また震災が転機となり様々な経験をしたという話を聞いて何が人生の転機になるかはわからないが迷った時には進んでみようと思った。
・将来医師を目指しているので、今回の講義は進路を考える上でとても参考になった。また、医学部への道のりは挫折を乗り越えなければいけないとしれたので、今後の生活に活かしていきたい。
第68回日本学生科学賞の徳島県審査会結果
第68回日本学生科学賞の徳島県審査会が行われ、本校からはこれまで行ってきた課題研究の成果として3年生Sコース10グループが出品しました。(情報分野の2グループは中央審査から参加)
審査の結果、優秀賞に3グループ、5グループが入賞となりました。
優秀賞(教育長賞)
「クマリン誘導体の合成と蛍光特性の解析」 浦川さん、津村さん、 古澤さん
「世界農業遺産!傾斜地農耕システムの秘密 ~コエグロ利用の可能性を探る!!~」 内田さん、瀬野さん、木南さん
「サワガニの体色と分布について」 新開さん、東原さん、稲井さん
入賞
「スダチチンの抗酸化作用の優位性」大島さん、重田さん、三好さん
「カワヨシノボリの吸着力と吸盤の関係」 井上さん、逢坂さん、後藤田さん
「静かに動かせる椅子の構造」 土井さん、中田さん、山崎さん
「チュウゴクスジエビの大冒険~分布調査と在来種への影響~」 井上さん、細野さん、松尾さん
「木組みのねじりからの耐性」尾花さん、山下さん、脇川さん
サイエンスフェア2024
日 時:令和6年11月3日(日)10:00~16:00
場 所:あすたむらんど徳島
参加者:探究部19名
内 容:
あすたむらんど徳島において開催された「サイエンスフェア2024」に、本校の探究部から19名の生徒が参加しました。今回のサイエンスフェアでは、「楽しい実験教室」というテーマで、訪れた子どもたちにさまざまな科学体験を楽しんでもらうためのブースを展開しました。空気砲を用いた実験体験や、スライム作りのワークショップ、さらに、教育用ロボットである「mbot」を使用した簡易プログラミングの体験や、ロボットを操作する実演など、多彩なアクティビティを通じて子どもたちと直接ふれあう機会を持つことができました。
子どもたちが目を輝かせながら実験に挑戦する姿を目の当たりにし、科学に対する興味や探求心を育む大切さを改めて実感しました。同時に、アウトリーチ活動において、いかに科学の知識をわかりやすく、かつ興味深く伝えるかという難しさを痛感し、貴重な学びの場となりました。今後もこのような活動を通して、多くの方々に科学の楽しさを伝えていけるよう努力してまいります。ご来場いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
SW-ingリサーチローカルアクト withカンコーマナボネクト株式会社
日 時:令和6年11月1日(金)14:10~15:00
場 所:化学講義室
講 師:カンコーマナボネクト 上村 小春 氏
演 題:「地域活性化とパナソニックサイクルテック株式会社を知ろう」
内 容:
今回は「地域活性化とパナソニックサイクルテック株式会社を知ろう」というテーマで、カンコーマナボネクト株式会社の上村小春氏を講師としてお迎えし、出張講座を開催しました。今回の講座では、地域における企業の役割や自転車産業の発展が地域社会に与える影響について学ぶ機会となりました。
上村氏は、まずパナソニックサイクルテック株式会社の歴史や設立背景について解説し、日本における自転車産業の発展がどのような経緯を辿ってきたのか、そして自転車の製造を始めた理由についてお話くださいました。また、創業者である松下幸之助氏が持っていた企業理念や、自転車産業に対する想いについても触れ、企業の社会的意義や地域社会に果たす役割について考えを深めることができました。さらに、パナソニックサイクルテック株式会社がどのような技術や強みを持っており、どのような価値を世の中に提供しているのかについても詳しくご紹介いただきました。これを通じて、生徒たちは企業が地域に与えるポジティブな影響や、持続可能な社会の実現に向けて果たす役割について理解を深め、今後の地域活性化にどう貢献していくかを考えるきっかけとなりました。
第4回サイエンス・カフェ
日 時:令和6年10月1日(火)16:40~18:30
講 師:保坂 啓一 氏
徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所(pLED)
徳島大学大学院医歯薬学研究部 教授
演 題:「光技術を駆使した歯科治療の最前線」
参加者:希望生徒(8名)
内 容:
講師として徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所(pLED) ・ 保坂 啓一 氏を,グラフィックファシリテーターとして玉有 朋子 氏を迎えて,サイエンスカフェを実施しました。保坂先生の理想を求めて研究を進める熱い姿勢に圧倒されながらも、基礎から実際の治療につなげていく研究の面白さを伝えていただき,興味深く聞くことができました。その後は,歯形とレジンを用いた光技術による歯科治療の体験をさていただきました。微細な歯の構造をあっという間に形成することのできる技術に驚かされながらも、楽しく有意義なサイエンスカフェとなりました。その様子は写真でご覧ください。
徳島県バッテリーバレイ構想に基づく蓄電池に関する教育プログラム①
日 時:令和6年10月22日(火)
場 所:本校化学講義室
講 師:本校 化学教員
参加者:2年生理系
内 容:
徳島県の「バッテリーバレイ構想」の一環として「蓄電池に関する教育プログラム」を実施しました。このプログラムは、産業技術総合研究所が作成した資料を用いて、バッテリーに関する知識を深めるものです。今回は本校化学教員により実施され、2年生理系の「酸化還元の応用、電池」に絡めて、電池の歴史から現在の主流であるリチウムイオン電池について学ぶ内容となりました。今後、来年3月には産業技術総合研究所 関西センターで小型電池の製造実習を行い学びを深める予定です。
令和6年度 屋久島研修
日 時:2024年7月29日(月)~8月1日(木)
参加者:生徒8名、引率2名
内 容:
1年生の希望者から抽選で選ばれた8名(男子4名、女子4名)が3泊4日、世界自然遺産に認定された屋久島での研修に参加しました。今年度の研修テーマ「美しい自然との共生文化~科学技術と実生活の結びつき~」のもと、「事前研修 → 現地研修 → 事後研修」を通し、屋久島の地理的環境や植生などについて知識や理解を深め、環境保全に対する意識や学習意欲を向上させました。
7/29(月) | 移動、鹿児島大学吉﨑研究室訪問 |
7/30(火) | シュノーケリング研修、屋久島の概要(講座) |
7/31(水) | 本坊酒造見学、ジビエ加工場見学、白谷雲水峡観察、地域産業見学、星空観察 |
8/1(木) | 地域産業見学、移動 |
生徒感想(一部抜粋)
本校OBの吉﨑先生が勤められている鹿児島大学では、実験や大学見学を行いました。学校で同じような酵母の実験はやっていたけどあまり理解は出来ていませんでした。でも一緒に一から説明を聞き、実験をしているとすごくわかりやすかったです。またサンプル採取を大学構内で行ったときに色々な施設や農地を見学したのも印象に残っています。
海の中は言葉にならないほど綺麗で、色々な魚たちが泳いでいて、すごかったです。今回のシュノーケリング研修を通して、海の自然の凄さや豊かさについて知ることができました。世界中の海で環境汚染やプラスチックゴミの問題があるので、これからはそのような問題について考えていきたいと思えるきっかけになりました。
本坊酒造で訪れた蔵で印象に残っていることは、伝統を守るために多くの人が協力していることでした。研修で訪れた時も古甕を職人さんが修繕していました。蒸留時の温度、麹室の管理など、現地に行かないとわからないこだわりで作られていることが良く分かりました。このことから、僕は地域の伝統、こだわりを守り、後世につなげる姿勢が素晴らしいと思いました。
屋久島に生息し、農作物被害を起こすヤクシカの駆除のその後を知るため、3日目にジビエ加工場を訪れました。事前研修で徳島のシカ害について学んでいたので、徳島と屋久島の違いを感じながらの研修でした。屋久島では、駆除したヤクシカのどんな部分も余すことなく使うことを大切にしているのが印象に残りました。見学後、施設の職員の方と工場長から、ヤクシカについて詳しくお話を聞きました。その話の中には、屋久島に住む人にしかわからないような鹿と人々のつながりを聞き、鹿の肉を加工するにあたって命にどれほど感謝しているかをとてもよく知ることができました。
待ちに待った登山は二代大杉を目的地としてスタートしました。険しい道も多く、大変でしたが、涼しい気温や心地よい湿度を肌で感じることができました。二代大杉などの植物を実際に見て、自然の力強さに感動しました。また、標高によって植物の種類が変化していく垂直分布を自分の目で確認することができました。登山の時間はあっという間でしたが、自然のエネルギーや美しさ、神秘的な雰囲気を感じることができました。
白谷雲水峡は、苔むした岩や木々、清らかな流れの川など、自然の美が凝縮された場所でした。山道を歩きながら、大小さまざまな滝や渓流を眺めたり、清々しい空気を思いっきり吸いながら心が癒されていくのが分かりました。現地で感じたことは、白谷雲水峡の美しい自然環境を守るために多くの人々の協力があり、その結果自然環境が保護されていることがよくわかりました。これは、私が住む地域でも大切にすべきことだと思います。貴重な自然を美しいまま残すために、自分ができることを考え、行動していきたいと改めて思うことができました。
武田産業は、屋久島の豊かな自然の恵みを最大限に活用し、地元の特産品の加工・販売を積極的に行っていると職員の方から説明を受けました。屋久島の特産品は、その土地ならではの魅力を持ち、地元経済の活性化に繋がっていることを学ばせて頂きました。屋久島の美しい自然と文化を守りながら、地元の特産品を活かした製品作りに取り組む武田産業のように私たちも、小さなことから地域の発展に貢献していきたいです。
研修に行く前は、屋久島の星がいくら綺麗でも徳島の星と差程変わらないだろうと思っていました。でも、実際外に出てみると辺り一面の星空に感動しました。小学生の時には教科書でしか見ることの出来なかった夏の大三角や、天の川を本当に見ることができて驚きました。研修センターの方が丁寧に解説してくれたおかげで、色んな星について詳しく知ることができ、沢山写真も撮りました。1人ではなく、仲間と一緒に見ることでより楽しい忘れられない思い出になりました。また現地でサンプル採取をし、研修センターで実験をしたのもいい思い出です。
第3回サイエンスカフェ
日 時:令和6年9月27日(金)14:40~16:30
講 師:川原 圭博 氏
東京大学 インクルーシブ工学連携研究機構 機構長 教授
演 題:「川原教授に聞く:AIのウソとホント」
参加者:希望生徒(49名)
内 容:
本校卒業生であり、政府のAIやデジタルに関する諮問会議等でもご活躍なさっている東京大学 インクルーシブ工学連携研究機構 機構長 川原圭博先生をお招きし、「川原教授に聞く:AIのウソとホント」というテーマでサイエンスカフェを開催しました。最初に川原先生から生成AI「ChatGPT」の現状についてや生成AIや大規模基盤モデルの特徴、AI進化の歴史等についてお話しいただき、その後、生徒からの質問に答えていただきました。高校時代の勉強法から始まり、未来のAIの使いかたまで多岐にわたる質問にわかりやすくお答えいただきました。また、内容は生徒有志によりグラフィックレコーディングされました。
<生徒の感想>~一部抜粋~
・東京で政府機関にも関わっている先生の話を聞けてよかった。生成AIのしくみについては全く知らなかったので勉強になりました。
・先生の話を聞いて、AIをどう使うかが人間の在り方とも関係すると深く考えさせられました。
・生成AIは賢いのか賢くないのかわからなくなった。やっぱり使う私たちが賢くならないと意味がないと感じた。
アース製薬による出張授業「ヒトスジシマカの観察・生態・飼育と誘引実験」
日 時:令和6年8月22日(木)
場 所:本校地学教室及びオンライン
講 師:アース製薬株式会社 マーケティング総合企画本部 加藤さん 野崎さん
研究部 有吉さん 浅井さん
参加者:1~3年生希望者 29名
内 容:
アース製薬株式会社と徳島県の包括連携協定にもとづく理系人材育成支援事業として本校で「ヒトスジシマカの観察・生態・飼育と誘引実験」を行いました。まず最初に兵庫県にあるアース製薬株式会社の赤穂研究所生物飼育室のバーチャル見学を行いました。こちらは家庭に関わる100種類を超える害虫を100万匹以上飼育する国内最大級の研究施設でオンラインとはいえ大量のゴキブリの画像やその撃退方法では歓声(?)が上がっていました。次に実際にそこで飼育された各種害虫を見たり、触ったりしました。最初は恐る恐るでしたが、こちらも大盛り上がりで触っていました。
そして、グループごとに配られたヒトスジシマカに対して各自が用意した誘引または忌避するモノを使ってその様子を観察しました。カイロや制汗剤などのベタなモノから徳島ならではのすだちを使ってカがどう行動するのか予想しながら実験することができました。併せて研究員の方からその行動の理由や原因となりそうな物質について解説をしていただきました。最後に虫よけ剤「サラテクト」の効力試験を行い、感染症の予防だけなく、ワンヘルス(One Health)に基づいた考え方の大切さも伝えていただきました。今後の課題研究や進路にもつながる大変貴重な機会となりました。
第10回中高生のためのかはく科学研究プレゼンテーション大会入賞
日 時:令和6年8月4日(日) 10:00〜16:00
場 所:愛媛県総合科学博物館
参加者:3年生Sコース(稲井くん、東原くん、新開くん)
内 容:
愛媛県総合科学博物館で開催された「第10回中高生のためのかはく科学研究プレゼンテーション大会」に本校を代表して「サワガニの体色と分布について」を研究したグループがポスター発表部門で出場しました。1次審査を経て臨んだ19校38組が、内容をポスターにまとめた部門と、パワーポイントなどを使って説明するステージ部門でそれぞれ発表し、愛媛大名誉教授ら7人から審査いただきました。本校の発表は審査の結果、みごと「愛媛県教育委員会教育長賞」を受賞することができました。
FESTAT2024(全国統計探究発表会)への参加
日 時:令和6年8月17日(土)
場 所:バーチャル空間 oVice
参加者:3年生Sコース3名(浦川さん、保手さん、大山さん)
内 容:
10:50 オープニング
11:00 講演 大阪大学大学院 教授 三浦 麻子 先生
12:00 リハーサル,動作確認,情報交換等(ランチタイム)
13:00 研究発表会
15:40 アドバイスタイム
「バーチャル空間 oVice」で開催された本発表会は、「統計・データ利活用の探究の発表及び交流を行うことにより、統計・データ分析に対しての興味・関心を高め、統計教育の発展に資する」ことを目的としています。データを駆使し、統計的な手法を用いて探究を行った内容の発表を行い、その後、大学の先生や、他県の高校生からの質疑が行われました。本校からは「サッカーの空中戦勝率と試合の勝率の関係」を研究したグループが参加しました。他校のレベルの高い発表に触れるだけでなく、専門的なアドバイスもいただくことができ、今後の研究の発展につながる1日となりました。
第2回サイエンス・カフェ
日 時:令和6年7月11日(木)14:30~18:00
講 師:深田 俊幸 氏
徳島文理大学薬学部教授
演 題:「探究心」とは ”病気の発見と患者様との交流から学んだこと”
参加者:希望生徒(20名)
内 容:徳島文理大学薬学部教授の深田俊幸氏をお迎えして、サイエンス・カフェを実施しました。はじめに「探究心」とは ”病気の発見と患者様との交流から学んだこと”と題して、先生の研究者になるまでの過程や亜鉛に関する研究についての説明、及び、その過程での患者様とのやりとりについてお話しいただきました。その後、参加生徒からの質問に答える形式で、サイエンス・カフェを進めました。
後半の座談会では「いい質問ですね!」という深田先生の軽快な語り口に誘われて、活発な質疑・応答が交わされ、楽しく有意義なサイエンスカフェとなりました。その様子は写真でご覧ください。
なお、今回のサイエンス・カフェでは、2年生の谷依津希さんと中妻幸奈さんがイノベーション活動で身に付けた力を生かして、グラフィックレコーダーとして活躍してくれました。
【SW-ingキャンプ】SSH台湾 海外研修 事前研修①
日 時:令和6年7月29日(月) 10:00~12:20
場 所:脇町高校及びうだつの町並み
参加者:(本校)海外研修参加者18名 (徳島大学)村上敬一先生
(短期研修生)学生7名
内 容:①自己紹介
②グループに分かれての交流及びディスカッション
③弓道場見学
④うだつの町並み散策
本年度の海外研修の最初の取組として、徳島大学の村上敬一先生のご協力のもと、台湾から徳島大学に短期研修で訪れている大学生のみなさんをお招きしました。簡単な自己紹介の後、グループに分かれて台湾の文化や互いの趣味、今回は日本語学科の生徒の皆さんと日本語と英語を交えてお互いの地域や文化の紹介を行い、その後、グループにわかれてそれぞれのテーマごとにディスカッション等をしました。その後、脇町高校生の案内で、弓道の紹介とうだつの町並みの紹介をしました。最後に連絡先を交換するなど和気あいあいとした交流となりました。
生徒の感想
・留学生が積極的にコミュニケーションをとってくれたように、自分も英語で伝えられるように努力したいと感じた。
・日本に来て美味しかった食べ物や、反対に台湾の美味しい食べ物など、お互いの文化を交換することができた。
・12月にまた台湾でお会いできることが待ち遠しい。
・別れるのは寂しかったが、12月に台湾に行くので、次お会いした時には私も中国語を話せるように勉強していきたい。
・台湾の方々の日本語が流暢で驚いた。また、コミュニケーション能力が高く、自分から話しかけるよりも話しかけてもらうことの方が多く、反省している。しかし、インスタを交換してDMを送り合い、話をする仲になれたことはとてもよかった。言語の勉強や発表の準備を怠らず、有意義な研修になるように心掛けたい。
京都大学 理学探究活動推進事業COCOUS-R中間発表会
日 時:令和6年8月5日(月)~8月6日(火)
場 所:京都大学理学研究科セミナーハウス他
参加者:25HR3名(中妻幸奈、谷依津希、谷唯衣)
女子高生向け理学探究活動推進事業COCOUS-Rでは、全国の高校から選ばれた16校のグループが対面で交流し、日頃の探究の進捗状況を発表し合う中間発表会が開催されました。5月から25HRの3名は「放送で聞き取りやすい声」というテーマで研究を行い、月に2回程度、京都大学の大学院生・学生のオンラインでの指導・助言を受けながら研究に取り組んでいます。
初日は午後から各学校からプレゼンテーションによる研究の中間発表と質疑、そして、その後ポスターセッションを行いました。女子学生同士の活発な質疑が行われ、研究を始めて間もない本校生徒にとっては貴重な機会となりました。
2日目は他校の生徒とグループになって化学実験を行いました。色素のTLC実験の結果をもとに野菜等の天然の色素を分離し、考察を行いました。その後の交流会では、全国の高校生や京都大学の学生さんから研究に対するアドバイスなど幅広く深い刺激をうけ、今後の研究に対するモチベーションが上がりました。