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2017/08/09

平成29年度脇町高等学校創立記念講演会

| by:芳越同窓会
平成29年度脇町高等学校創立記念講演会
〈2017年5月12日(金)13:50~15:20〉
『夢と現在(いま)を結ぶ「やり抜く力」』
講師:
原田博雅 氏(高27回卒),医療法人徳洲会八尾徳洲会総合病院院長






(原田先生奥様〈原田洋子さん〉)

 原田先生は,医師の研修体制の確立に力を入れてこられた経緯から,学業生活に必要な姿勢・資質についてお話があった。「ご飯を炊いたことがある生徒さんはどれぐらいいますか?」という質問には,会場一同戸惑ったが,生活実感がなければ,周囲の人々との協力や患者さんの気持ちを理解できないとのことで,「人と接触のある仕事に就きたい人はご飯を炊くように!」とのことであった。また,先輩や上役から「何かをやってみないか?」と言われれば「自信がないからできません」とは絶対に言ってはならない,チャンスを逃してはならないとのことであった。

 最も多くの時間を割かれたのは,夢の話であった。夢を現実にする力として「夢現力(むげんりょく)」といった言葉も使われたが,先生の,歩んでこられたそれぞれの段階で目標とされたことや,努力されたことが語られた。高校時代は,夢や目標を問われて戸惑うことがあったが,医師になってからは,自分の可能性を試すため,多くの診療科を経験するということと,アメリカで研修を受けるということを目標とされた。そこから,複数の診療科でローテーション研修を行う現在の病院に籍を置かれ,また,1年間,スタンフォード大学でリサーチフェローとして,動物実験を行ってこられた。次に,アメリカのような研修システムを持った研修病院をつくるという目標を持ち,まず内科研修病院の認定をとるため,その手続きと一定数の剖検(解剖)を実施することに苦労されたとのことであった。次は厚生省(当時)による研修指定病院の認定を得るため,さらなる剖検実施数が必要となり,自ら資格をとって解剖を行ったり,教育体制整備のため,ビッツバーグ大学の日本の医学教育支援プログラムに応募するなどして,病院の教育体制を整えられた。

 次に,夢や目標を実現するために必要なこととして,継続性・努力・やり抜く力の重要性を挙げられた。『GRIT(グリット)やり抜く力』(アンジェラ・ダックワース著)の一節を挙げられ,「才能に努力をかけるとスキルが生まれ,スキルに努力をかけると達成にいたる」という部分で,努力を2度かける点を重視され,夢や目標達成の情熱を持ち続け,「やり抜く」と選択し続けた人が夢を現実にしていけるとのことであった。

 最後は,「夢はよき寝床」からとのことで,よい夢や目標を思い描くためにも,今を充実させ良い環境を整え,未来へ向けてがんばってほしい。先生自身も人生の種が高校時代にあったとのことで,ぜひ楽しい高校生活を送ってほしいとのことであった。また,夢や目標を明確化するためにも夢を言語化してほしい,自分の未来を語ってほしいとのことであった。そして,本校生徒と職員,高校時代の同級生・友人・在学時の恩師の故酒巻貫徹先生,ご家族それぞれへの感謝の言葉で講演をしめくくられた。

 同行された奥様(原田洋子様)にもお話をいただいた。阿波中学校出身で,本校理数科卒業(原田先生と同級生),本校の水泳部創部に尽力されたとのこと。大学は教育学部で数学専攻でありながら,英語への興味・関心が尽きず,現在は大学で英語の教鞭をとられているとのことであった。夢や目標は時に修正が必要なときもあるが,そこでもやり抜く力が必要である。夢を中断することがあっても,好きなことを突き詰めることを忘れずがんばってほしい,とのことであった。


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